子育ての悩みのもとは今スタートしたものではない

みなさま　こんにちは

ワクワクピースの漆間文代です

子育てなどの相談を
365日24時間メールなどで受け付けていますが
一番相談件数が増えるのは
2学期です

相談内容は、さまざまで
軽いものもあれば
重いものもあります

共通して言えるのは・・・

その出来事は
ある日
突然に起こるわけではないってこと

彼らが生まれてから
少しずつ
少しずつ
ティッシュが1枚ずつ重なっていくように
解消できない何かが少しずつ少しずつ
気づかない間にゆっくりと
降り積もってきたから

コロナ禍でマスク生活をしてきた
ここ数年間・・・

乳幼児期は
ママやパパや他の大人の
表情や口の動きなどを見ながら
言葉の習得や
発音の習得や
咀嚼の仕方や
感情の習得などなどを
していくとても大切な時期に

周りにいる人たちが
マスクをして表情が見えない
口の動きも
表情筋の動きも見えないという状況の中で
成長してきたこどもたちが
これから成長していく過程で
どのような成長発達過程を進んでいくのか・・・

乳幼児期から
タブレットやスマホ画面をみることが
当たり前となり
早期幼児教育の教材も
タブレットやスマホが当たり前となって

外で泥まみれであそぶとか
外で駆け回って
斜面をよじ登って
転げまわるとかの外遊びができないまま
成長してきたこどもたちが
これからどんな成長過程を進んでいくのか・・・

たくさんのこどもと関わりながら
かれこれ30年くらい過ごしてきて
こどもたちの成長発達過程を
ずっとみてきた私は
かなり危機感を覚えています

これを時代の変化とともにある進化ととらえるのか
退化ととらえるのか
それは、賛否両論あるとは思いますが

私は・・・タブレットやスマホを
乳幼児期に見せることが当たり前になってから
小学校に入学してきたこどもたちの目が
かなりの割合で寄り目のように
眼球が内側に寄っていること・・・
それに伴い
学習するときの困難さが多く見られるようになったこと

両目の機能が完成するのは
大体6歳から7歳頃と言われているのに
赤ちゃんからずっとスマホやタブレットを
見続けていた目は・・・どうなっていると思いますか

育児で手がかかって大変な時
他に何もできないほど手がかかる時期って
子育てしていたら絶対あるんです・・・

そんなときスマホやタブレットで
動画をみせたり
ゲームさせたりすると
手がかからない時間
おとなしい時間ができて
他のことができて助かる・・・

って気持ちとてもよくわかるんです

でもね・・・

絶対に弊害が出てきますよ

成長してゲーム依存になって困った・・・
昼夜逆転になるほどゲームにのめり込む・・・
目の機能の発達で立体視が困難になる・・・
感情の発達にムラができる・・・
ゲームやスマホをするよりも興奮するものが見つからない・・・
目の前の人とのコミュニケーションが難しい・・・
人との距離感がわからない・・・
すぐに答えを求めないと落ち着かない・・・
画数の多い漢字や桁数の多い数字の筆算を見ると理解できない・・・
鉛筆や箸がうまく持てない・・・
黒板の文字をノートに写すことや音読が苦手・・・
すぐキレる・・・

などなど・・・

これらも全てある日突然ではないのです

生まれてからの少しずつの積み重ね・・・

まわりの大人が気を付けていたら
まわりの大人が
手間を惜しまなかったら
効率を優先させなかったら
便利なものに飛びつかなかったら
成長発達について知っていたら
メディアの誘導に踊らされなかったら
防げたかもしれないことなのです

子育ての悩みの原因となるタネは
わが子が赤ちゃんの時から
ゆっくりとスタートしているのです

子育ての効率を求めるよりも
手間をかけましょう

便利なものの対極には
何が潜んでいるのか

大人がゆっくりと考えることが必要です