生きづらさを抱えた人が、親密な人間関係をつくるには?
コラムへのご訪問、ありがとうございます。
大分の心理カウンセラー/高緑ひろみです。
詳しいプロフィールはこちらこちらから。
私は、転職20回・バツイチ・アダルトチルドレンという自分の経験をもとに、
「自分には価値が無い」と思い込んでしまう根本原因に気づき、
自分の人生を自分で選んで歩けるようになるお手伝いをしています。
一人で生きるも楽し。誰かと過ごすのも楽し。
一人で生きることは、決して孤独で可哀そうな人生ではありません。
カウンセリングルーム『セルフリスペクト』は、
自分を尊重し、周りの人たちに感謝しながら、
自立した唯一無二の人生を生きる、すべての人たちを応援しています。
このようなお悩みをいただきました。
家庭の中で私だけ、父親からの人格否定と暴力を受けました。
母親は黙認。
その後、自立して家を出ると、
母親から、父親は初めての子育てで分からなかった、
親の愛情から、人格否定や暴力にいたってしまったと伝えられました。
私は、親の言い訳が聞きたいわけじゃなくて、
私が幼少期からずっとつらかったことをわかって欲しいだけなのに。
間違ったのなら、認めて欲しいだけなのに。
親が間違ったことを認め、私のつらい気持ちをわかってもらうには
どうすればいいのでしょうか?
心理カウンセラー/高緑ひろみが、こちらのご質問にお答えします。
結論!
幼少期から今に至るまでに、少なくとも20年以上の年月がありました。
その長い年月を経ての対応がこの程度です。
このような親が、あなたのことを理解するのは不可能だと思います。
父親の人格否定や暴力によって、傷ついたあなたの気持ちや、
母親が黙認して助けてくれなかったことによって、
傷ついたあなたの気持ちなど、
到底わかるはずがありません。
わからないからこその言い訳なのです。
子どもは、どんな酷い親でも、親のことが好きです。
いえ、好きでいたいのです。
そして、酷い親のことを、
子どもは、「救わなくてはいけない」と思うのです。
しかしながら、酷い親を救おうと頑張っていると、
酷い親に巻き込まれ、あなたの人生が破壊されます。
親は、あなたよりも30年くらい長く社会人をやっているのです。
それでこの有り様なのですから、
このような親をあなたが救うことは不可能です。
親子が分かり合い、仲良くできるなら、どんなに幸せなことでしょう。
でも、今の段階でこのような親ならば、諦めた方が賢明です。
それよりも、あなた自身が幸せになることが最優先事項です。
両親とは距離を取り、あなたに余裕がある時に
両親のことを思い出すくらいでいいのではないでしょうか?
両親のことは、他の兄弟姉妹にお任せしましょう。
ただ、そうは言っても、
アダルトチルドレンの人たちは、
子ども時代に親からもらえなかった愛情を、
酷い両親に求めてしまいがちです。
また、酷い両親以外にも、
夫や自分の子どもに求めてしまうことがあります。
とにかく、親からの愛情不足で、心にぽっかり空いたその穴を
埋めようと必死になることがあるのです。
でもそれは、求める相手を間違っています。
ぽっかり空いたその穴に愛情を注いであげられるのは、
「あなた自身」です。
つらかった気持ちを一番わかってくれるのは、
「あなた自身」なのです。
酷い親に自分から近づいてはいけません。
危険です!離れてください!
自分を何度も刺した相手に、
自分の身体をさし出しているのと同じです。
彼らは、トラウマ(心の傷)をたくさん抱えているあなたが
救える人間ではありません。
彼らは、あなたを傷つけた張本人なのですから。
自分を産んでくれた人間が、家庭という密室で、
限られた子どもを虐待する非道な人間だと
思いたくない気持ちもわかります。
でも、現実を受け入れないと、あなたの命は危険にさらされます。
あなたが育った家庭環境は、異常です。
そして、あなたの両親も、今のところは異常なのです。
「家族は協力するべき」という親からの呪いの言葉が
アダルトチルドレンの人たちの罪悪感を強烈に刺激しますが、
でもそれは、100%親にとって都合がいいだけ。
子どもに人格否定や暴力をしておいて、
まだ何を要求しようというのでしょうか?
両親とは、できる限り距離を取りましょう。
そして、あなた自身の人生をよくすることに集中しましょう!
両親のことなど忘れてしまうくらいに。
両親は、両親の力で彼らの人生を歩いてもらいましょう。
あなたは、あなたの力であなたの人生を歩きましょう。
親からの愛情不足で、心にぽっかり空いたその穴を
今度は、あなた自身が埋めてあげてくださいね。
高緑ひろみは、無理に過去の出来事を掘り下げることはしません。
「あなたが自分の気持ちに気づくこと」を最優先にお話を聴きます。
あなたが、少しでも早く、
自分の気持ちに気づいてあげられることを願っています。



