<リフォーム:オパール>ご主人がオーストラリアで購入してきたお土産のオパールルース。ネックレスにリメイク
お母様(義母)から「血赤珊瑚」を譲り受けた奥様。
指輪のデザインも古いし、血赤珊瑚もくすんでいてあまり綺麗じゃないし。でも捨てるわけにも・・・。どうしたらよいですか?
と、ご相談を受けました。
私はその奥様に、
血赤珊瑚を持つ意味、譲る意味をご存知ですか?
とお尋ねしました。
もちろん、知るはずもありません。
血赤珊瑚は、とても貴重で稀少な宝石です。
真珠、翡翠と共に、とても珍重される宝石でもあります。
珊瑚は古くから、厄除けや魔除けやお守りと考えられてきました。特に「産後のお守り」として有名です。そのため、女の子が生れると(血の道を思い)子供の幸せを願って珊瑚(サンゴ)を贈る習慣があります。結婚35周年の「珊瑚婚」の贈り物や、還暦のお祝いとしての赤い珊瑚など、プレゼントとしても人気があります。
世界に目を向ければ、イタリでは年末年始に赤い物を身に着けると、一年間無病息災、健康で居られるとして、地中海サンゴもしくは、赤サンゴが利用され、フランス王室では、出産時に赤いサンゴのネックレスを身に着けることから、新たな生命誕生の象徴、安産祈願として利用されています。チベット地方でも魔除けとして山サンゴ(サンゴが化石化したもの)を仏具や装身具として利用しています。
国は変わってもサンゴは魔除けとして扱われているようです。
その奥様が義理のお母様から受け継ぐ血赤珊瑚とは
このようにとても素晴らしい宝石であり、
とても意味のあることなのです。
それをきちんとお伝えし、
素晴らしい血赤珊瑚の指輪として蘇らせました。
それがこちらの指輪です。
普段使いもできますし、
フォーマルなシーンやお着物の時でも
素晴らしく映える指輪に仕上げました。
側面にもダイヤモンドをあしらい、
ミル打ち加工を施して、アンティーク調にしました。
また、珊瑚の表面も綺麗に磨き上げましたので
ピカピカです。
凄〜い!!こんな素敵な指輪に蘇ったの〜!!
と、感動されておりました。
サンゴとは腔腸動物で、炭酸カルシウムを主成分とした骨軸をつくる群体の総称です。
宝石としての「珊瑚」といわゆる「サンゴ礁」をつくるサンゴは異なる種類の生物です。
珊瑚のお手入れについてですが、真珠同様に、非常にナーバスな宝石です。
お風呂や温泉、プール、調理の時は、珊瑚ジュエリーは必ず外しましょう。
珊瑚の主成分は「炭酸カルシウム」という成分で、酸に溶けやすい性質を持っています。
そのため、人間の汗や、果汁、お酢は珊瑚にとって大敵となります。
大切なジュエリーのリフォームリメイクは、確かな知識と豊富な実績を持つジュエリー専門店にご相談されることをおすすめします。
これでまた1つ、ジュエリーで幸せのお手伝いができました。
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