<結婚指輪>春の美しい桜並木をそのまま指輪に表したマリッジリング、コラニーのさくら。ピンクゴールドで蕾を表現。
お客様からのご相談
「似たデザインでも、ブランドやお店で全然価格が違う場合があるじゃないですか。価格の違いって何ですか?」
よく聞かれる質問です。今日はそれについてお話ししたいと思います。
価格を決定する際に、その決め手となる要素はおおよそ次の2つに集約されると思います。
「商品原価」と「欲しい利益」です。
単純に言えばこの2つの足し算で価格が決まります。
ここからそれぞれを紐解いてみます。
「商品原価」には、地金代・デザイン代・材料代・製作代・人件費があります。
地金代とは、
そのリング自体の地金、すなわちプラチナやゴールドなどの費用です。
重さで違いがでますので、簡単に言えば価格が高い指輪は地金量が多く、価格が安い指輪は地金量が少ないということになります。
太い指輪や幅の広い指輪やサイズの大きい指輪は価格が高く、細い指輪や華奢な指輪やサイズの小さい指輪は価格が安いわけです。
デザイン代とは、
その指輪をデザインする人、手間、時間、デザインが決まればそのデザインを効率よく製作するため(鋳造製法)に原型をつくります。
手作りのような鍛造製法でもこのコストはかかります。
材料代とは、
ダイヤモンドなどをセッティングするならそれらの宝石をはじめ、指輪を磨いたり、切ったり、曲げたりするために必要なヤスリなどの必要工具類のコストもあります。
製作代とは、
その指輪自体を作っていくコストです。
職人さんが手をかけていきます。ダイヤモンドなどの宝石を留めたり、穴を開けたり、磨いたりとさまざまな手をかけて製作していきます。
最後は人件費です。
職人さんの給料、製作に関わる人の給料がこれにあたりますね。
次に「そのブランドやお店が欲しい利益」には、販売するために必要な店舗にかかる費用、人件費、広告宣伝費、教育費、商品開発費などの経費を賄う必要がありますし、さらに会社やお店を発展、存続させていくため、未来への内部留保金が必要です。税金も必要ですね。
これらすべての費用が、皆さんが購入される商品の価格の源になっています。まずはこのことをご理解ください。その上で、違いをご説明していきますね。
私たちが永年の経験から培った知識として皆様にお伝えできること。皆様が手にする指輪の価格の違いは次の2つが考えられると思っています。その2つとは、
1)指輪自体の品質
2)そのブランドやお店が欲しい利益
です。
そしてこの2つのバランス、この2つのやり方や考え方によって、どのブランドをおすすめするのか、どのブランドを取り扱うのか。重要な要素だと思っています。
1)指輪自体の品質について
指輪自体の品質とは、その名の通り、そのブランドやその商品がどのような品質であるかということです。ざっくり言えば「高品質」と「低品質」に分けられますが、では「高品質」とはどのようなものか?「低品質」とはどのようなものか?私たちジュエルミキが考える品質の違いとは、
見た目が美しいかどうか
<高品質>
・今までジュエリーや指輪をそんなにつけたことがない皆様のような方々が見ても、我々のようなプロが見ても、綺麗です、美しいです。
・表面の仕上げがピカピカして美しい。まるで鏡のようです。
・デザインが素晴らしいです。
・ダイヤモンドなどの宝石を留めている爪や溝や石自体がきちんと整列しています。
<品質の良い指輪と悪い指輪の違い。例えば爪の留め方について>
・向き合った爪が対角線上にある
・全ての爪が同じようにダイヤに掛かっている
・爪は全て同じ大きさに仕上げる
どれかひとつでも大きさが違ったり、かかりが甘いとそれがひっかかりの原因となり、石取れを起こす元となります。
<低品質>
・プロの我々が見て、美しくありません。
・よく見ると、指輪の表面や爪の部分に小傷があります。ピカピカしていません。
・デザインがなんとなく、ダサいです。かっこ悪いです。
・宝石を留めている爪が整列していません。ガタガタとしています。
<例えばダイヤモンドの留め方について>
ダイヤモンドの形状・サイズを全て揃えることで、ダイヤモンドの面が一定になり、爪のかかりなどの仕上がりも一定になります。並んでいるダイヤモンドのサイズ・形状が揃っていないと1ピースだけ沈んでみえてしまいます。
高品質の材料を使っているかどうか
<高品質>
・例えばダイヤモンド。内包物のほとんどない、カットもエクセレントカット以上を使っています。
・プラチナやゴールドの素材もプラチナ950などの高品位を使用しています。
・内面留めなどに使う誕生石も、鮮明な色あいと、傷の少ない色石を使用しています。
<低品質>
・内容物が目立つ、カットグレードも低いダイヤモンドを使用しています。
・プラチナ850などの品位、シルバーなどの素材を使用しています。
職人の腕、技術力は高いか
<高品質>
・日頃から品質の高い品ばかりを製作している熟練の職人さんが製作。
・とにかく美しくつくる、綺麗につくる。手間暇をかけ、手抜き、妥協をしない。
・技能大賞など、スキルアップに日々鍛錬している。
・お客様の顔を見ながら、1つ1つの商品に丹精込めて製作している。
<洗練されたデザイナーがデザインを描きます>
<一点一点、匠の職人が真心込めて製作します>
<低品質>
・日頃から低価格、低品質商品ばかりを製作している職人さん。
・職人歴が浅い、未熟。
・大量生産型。品質より数量重視。流れ作業。
・見えないところを磨かない、手間暇を省く。
永くずっと安心して愛用できるか
<高品質>
・日常生活でつけている中で、指輪が変形しない、石が外れない。折れない。耐久性が抜群。
・つけ心地がいいので、毎日つけることができる。
・アフターメンテナンスが充実しているので安心。
・しっかりとした重量感がある
<内側のなめらかな仕上げの美しさ、つけ心地抜群です>
<低品質>
・指輪が変形する、石が外れる。
・細く、華奢で、軽い。
・アフターメンテナンスがないので、サイズ直しなどの修理が必要な時にお金がかかる、面倒。
<おすすめしない結婚指輪の事例>
昔はジュエルミキも、このような低品質な指輪を取扱いしたこともありました。購入された後に変形した、ダイヤモンドが外れた・・・といったクレームをもらったことがありました。そのようなクレームを頂くことで私たちも猛省し、学習し、経験した上で、このような、おすすめしてはいけない結婚指輪を販売することをきっぱりやめました(今はこのような品質の指輪は販売しておりません)。
指輪が薄すぎるんですね。これだと日常使いであっても気づけば変形していた・・・。ということも多々ありました。
右は今ジュエルミキがおすすめする結婚指輪のブランド、COLANY(コラニー)のリングです。このくらいしっかりと厚みがあると、変形することはまずありません。安く売ろうとして、耐久性という品質度外視した指輪を販売した結果、「変形した・・・」というお叱りを受けることになりました。(今はこのような薄い指輪は販売しておりません)
これらを見比べてみてください。
高品質になるためには、それなりにお金がかかります。逆に低品質になればなるほど、お金はかからなくなります。つまりこの「商品自体の品質」が高品質であればあるほど価格は高くなり、低品質であればあるほど価格は安くなります。
2)「そのブランドやお店が求める利益」
実はこの部分、かなりのウエイトを占めていると思っています。その求める額が多ければ多いほど、商品の価格に反映されるからです。例えば次のような会社やブランドは、より多くの利益を必要としています。それらの経費を賄うためです。
・たくさんの店舗を運営している
・家賃が高額な一等地に店舗を構えている
・たくさんの販売員や社員を抱えている
・たくさんの広告宣伝費(テレビCM、雑誌広告、ネット広告など)をかけている
まとめ
「商品自体の品質」と「そのブランドやお店が求める利益(コスト)」の足し算で、商品の価格が決まっていますので、ざっくり言うと以下の4つに分けられます。
1)高品質+高コスト体質のブランド
抜群の高品質商品だが、広告宣伝費などの経費が多く、店舗が高額な家賃の立地にあるため販売価格に転嫁していて、商品が高額となっている
2)高品質+低コスト体質のブランド
抜群の高品質商品で、広告宣伝費や経営も適正規模のため、商品に見合った適正価格となっている
3)低品質+高コスト体質のブランド
品質が高くないにもかかわらず、多数の宣伝や演出、まやかしなどで人気をあおっているブランドやお店の商品は、品質以上に価格は高めに設定されている。生涯に渡ってずっと大切につけたい指輪をお探しの方にはNG。
4)低品質+低コスト体質のブランド
品質は高くないが、コストもそれほどかけていない。それでも高額な価格設定をしているブランドやお店も存在している。そもそも品質に難ありなので、生涯に渡ってずっと大切につけたい指輪をお探しの方にはNG。
つまり、同じような似たデザインでも、「1)すごく品質が高い+高コスト」と、「4)すごく品質が低い+低コスト」だと、数万円、いやもっと価格差がある場合があります。もっと具体的に言えば「1)すごい熟練された職人さんが最高品質の素材で製作した指輪+一等地の家賃を払って広告をバンバン出してるブランド」と、「4)海外で大量生産して経験浅く安い労働賃金の海外職人で製作した指輪+広告一切なしでネット販売してるブランド」とでは、価格に雲泥の差があるんですね。
また、3)のように、低品質にもかかわらず、広告や景品であおったりして人気を高めて高価格で販売するブランドもあります。ジュエルミキではこのようなブランドは一切手を出しません。
そもそも、3)4)のような低品質な商品は、ジュエルミキは扱いません。美しくないもの、ずっと安心して愛用できないものは扱いません。高品質であること。これは絶対条件なのです。
その上で、私たちジュエルミキは、永年の経験から得た英知をもとに、この判断基準をしっかりと持って、私たちが扱うブランド、皆様にご提供するブランドを厳選しました。ジュエルミキは「1)の、高品質だけど、高コストゆえに価格に転嫁されてしまう恐れのあるブランド」ではなく、2)の「高品質である上に、高コストでなはい規模でブランドを育んでいるブランド」を取り扱っています。
それが、私たちがおすすめする「COLANY(コラニー)」だと考えています。
ぜひ納得のいくまで見比べてください。
話を聞いてください。
そして「これだ!」と思える指輪にたどり着いてください。
私たちはそのために、全力でアドバイス、サポートします。
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