フランチャイズ開業の流れ。失敗しないために押さえておくべき3つのポイント
フランチャイズビジネスを失敗する人の特徴とは?
それではまずフランチャイズビジネスを失敗してしまう人とは、簡潔にいって雇用者意識が抜けない人です。具体的には次のような人が当てはまります。
▼他人が何とかしてくれると思っている
冒頭でも触れたように、フランチャイズビジネスはフランチャイザーである大手企業のバックアップの元、ビジネスを行えます。しかしフランチャイザーはあくまでもサポートであり、その店舗を経営するのは、フランチャイジーである自分です。失敗する人は何か問題、トラブルが起きたらすぐにフランチャイザーに何とかしてもらおうという意識が強い傾向があります。
▼絶対にフランチャイズビジネスを成功させようという意欲が低い
フランチャイズビジネスは最初から経営の実績やノウハウを得ることができますが、その反面、どの店舗も画一的になるデメリットもあります。そのためフランチャイザーの実績やノウハウを基に、いかに自身のアイデアや工夫を盛り込んでいけるかで成功の確率は大きく変わります。失敗する人は与えられたものだけで満足してしまい、始めたからには絶対にこのビジネスを成功させようという強い意志を持っていない傾向があります。
▼自分で考えようという意識がない
これまで雇用者でいたことから、自分で考えて現状を変えていこうという意識がないと失敗する確率は高まります。フランチャイズとはいえ一つの店舗のオーナーなわけですから、常にさまざまな状況に応じてどういった対応をするかを考えておかなければ、いざという時に策が後手後手になり、トラブルに発展する可能性も高くなります。マニュアルや成功店舗の事例をうのみにして自分から考えることをしない人は高い確率で失敗してしまうでしょう。
▼起業がゴールだと考えている
とにかく会社勤めが嫌で自分で起業したいという意識が強い人も失敗する確率が高いといえます。通常、まずやりたいことが先にあり、それを叶えるための起業でないと成功することは困難です。とにかく起業したいが、何の実績もノウハウもないのでフランチャイズでと考えている人は、起業したことがゴールになってしまい、絶対に成功しようという意識を持てずに失敗してしまいます。
雇用者意識と経営者意識の違い
サラリーマン時代の雇用者意識が抜けないことがフランチャイズビジネスで失敗してしまう大きな理由だということはご理解いただけたと思います。では雇用者意識と経営者意識の違いとはどういったものなのでしょうか?
雇用者意識と経営者意識のもっとも大きな違い、それは「覚悟」です。サラリーマン時代も億単位のお金を動かしてきたので覚悟は十分にあると思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかしどんなに大きなお金であろうと、それは会社のお金です。仮にそのビジネスに失敗したとしても、自分が無一文になるわけではありません。しかし経営者は、ビジネスに失敗すれば無一文になってしまう可能性もゼロではありません。
フランチャイズビジネスの場合、ゼロから自分の肩書で勝負しなければならないといったことはありませんが、それでも失敗してしまえばそれは自分のお金がなくなることを意味します。それでも成功するためにお金を使えるのか、自分や自分の店舗に賭けることができるのか、その覚悟があるかということが、雇用者意識と経営者意識のもっとも大きな違いであるといえるでしょう。
経営者意識が成功率をあげる理由
フランチャイズビジネスで成功するためには、まずは雇用者意識を捨てること。自分で考え、他人に頼り切ることなく、絶対にこのビジネスを成功させたいという強い意識を持つことが重要です。
また雇用者意識を捨てることはもちろん、いずれはオーナー意識も捨てなければなりません。雇用者意識を捨てることで、店舗の長という意識は持てるかもしれません。しかしそれでもいざという時はフランチャイザーに頼ってしまうという意識は残ってしまいます。段階を踏む必要はありますが、少しでも早くフランチャイジーであっても経営者であるという意識を持たなければ、成功はおぼつきません。
経営者意識を持てば、覚悟が変わります。そして絶対にこのビジネスを成功させようという強い意識を持てるようになります。もちろんそれでも100%成功できるという保証はありませんが、少なくとも雇用者意識のままの人に比べ、強い覚悟で経営者意識を持つことができれば、フランチャイズ成功の確率を上げることにつながっていくでしょう。