やさしく解説。フランチャイズの仕組みと成功率が高い理由
フランチャイズ加盟で起業することのメリット
フランチャイズ加盟で起業することにはさまざまなメリットがあります。そこでそもそもフランチャイズ自体、運営面、そして開業資金・資金調達に分け、それぞれのメリットについてご説明します。まずはフランチャイズ自体のメリットについてですが、具体的には次の通りです。
▼未経験でも比較的容易に起業が可能
独自に起業して店舗を持つのであれば、最低でもその店舗に関する業務経験が必須となります。また店舗業務だけではなく経営に関するノウハウもなければ、起業することは難しいでしょう。しかしフランチャイズであれば、財務、法務、接客、マーケティングなど経営や店舗運営に関するすべてのノウハウをフランチャイザーから得ることができます。そのため未経験であっても比較的容易に起業が可能です。
▼店舗の売上、経営に集中できる
独自起業の場合、基本的に商品開発、広告宣伝、接客指導なども含め店舗運営にまつわる、すべてのことを自分でやる必要があります。しかしフランチャイズの場合、そうした業務の多くはフランチャイザーである本部が行います。そのため店舗の売上や経営に集中することができます。
運営面におけるメリット
続いて、店舗の運営におけるフランチャイズのメリットについてご説明します。
▼商品仕入れのコストを抑えられる
フランチャイズの多くは商材の仕入れルートが確立しているため、自ら仕入先を探したり、価格交渉をしたりといった手間がかかりません。また一店舗だけの仕入れではなく、フランチャイザーによる一括仕入れになることから、通常よりも低価格で仕入れができ、コストダウンにもつながります。
▼集客のコストを抑えられる
普段、テレビを見ているとコンビニや学習塾などのCMをよく見かけると思います。また新聞や雑誌、ネット広告でもフランチャイズの広告は頻繁に目にするでしょう。これら広告宣伝は基本的にすべてフランチャイザーの業務であり、フランチャイジーは集客にかかるコストを大幅に抑えることが可能です。また多くのフランチャイズは元々、認知度があるため、オープン直後から、大きな宣伝をせずとも、ある程度の集客が見込めることもメリットの一つです。
▼店舗設備にかかるコストを抑えられる
独自起業の場合、店舗設備の準備もすべて自分で行います。この場合、どれだけのものが必要かを判断することは難しく、無駄なコストがかかってしまうケースも少なくありません。これに対してフランチャイズでは、過去の経験、知識からその店舗に最適な設備、備品の提供を受けることができます。
開業資金・資金調達におけるメリット
最後に開業資金やその資金を調達する際のフランチャイズのメリットについてご説明します。
▼開業時のコストを抑えられる
前項の運営面におけるメリットでも触れたように、フランチャイズの場合、独自起業の場合に比べ、店舗設備にかかるコストを大幅に抑えることができます。また開業したい場所、地域の立地調査をフランチャイザーに依頼できるため、全額とはいかずとも独自で調査するのに比べれば、コストダウンが可能です。
▼資金調達の敷居が低くなる
独自で起業する場合、それまでの実績が何もないため、銀行から融資を受けることも簡単ではありません。これに対しフランチャイズであれば、バックに大企業がついていること、過去の実績に基づいた事業計画書の作成ができることなどの理由から、融資を受けやすくなります。
フランチャイズでの起業はデメリットも十分に検討することを忘れずに
ここまでフランチャイズ加盟で起業することのメリットをさまざまな角度から見てきました。独自に起業することに比べて大きなメリットがあることはおわかりいただけたと思います。しかし当然ながらデメリットも存在します。具体的には次のようなものがあります。
▼制限やルールが多く、独自性を出すことは難しい
▼同じチェーン店舗で不祥事やトラブルが起きると自店舗にまで悪い影響が及ぶ
▼売上が悪いときでもロイヤリティが発生する
未経験でも短期間で起業が可能で、開店、運用コストも抑えることが可能というメリットの反面、自由度が低く、他店舗の影響も受けやすいなどのデメリットもありますので、起業を検討しているのであれば、自身の現状と今回ご紹介したメリット・デメリットを十分、考慮のうえ、最適な起業を選択されることをおすすめします。