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幼い頃から一貫したスタンスで英語を学ぶことが上達への鍵

一貫教育でコミュニケーション力を鍛える英語教育の専門家

タラント久美子

タラント久美子 たらんとくみこ
タラント久美子 たらんとくみこ

#chapter1

学習指導要領の見直しで大きく変わった英語教育にも柔軟に対応

 イギリス人の夫とともに「ポイントクリアイングリッシュスクール」奈良富雄校と生駒真弓校を主宰するタラント久美子さん。1歳のベビークラスから高校生、大学生や社会人、シニアまで幅広い世代を対象にしたクラスを用意しています。15時頃がスクールの開始時間。まずは就学前の子どもたちのレッスンが始まり、時間がたつにつれ小学生や中学生、高校生が授業や部活動を終えてスクールにやってきます。

 タラント久美子さんがスクールで大切にしているのが、子どもが幼い頃から継続的に学ぶ一貫教育です。

 「学校の教育現場は今、揺れ動いています。学習指導要領が見直され、2020年から小学校で英語が必修化されました。また、中学校、高校でも新学習指導要領が順次実施されるなど英語教育は変わりつつあります。

 学校ごとにオペレーションが異なり、「小学3年生から英語が始まったのよ」「英語の成績がつくようになるんでしょ?」など情報が錯綜して入ってきているので、保護者の不安に拍車をかけていることは否めません。小学校の英語学習の拡充に応じて中学校のカリキュラムも変更され、語彙数や文法など勉強する内容がレベルアップ。学校ごとに取り組み方にばらつきがあるのも大きな懸念材料です。

 「新型コロナウイルスの影響で休校になったり、オンライン授業になったり、学校教育が十全に機能できない状況もあります。当校では、学校教育に柔軟に対応しながら英語教育に取り組んでいます。英語に触れて親しむ英語体験を重ねることで、子どもたちの未来を切り開く英会話力と英語力を育みたいと考えています。

#chapter2

小学校にあがる前後が英語学習スタートの絶好のチャンス

 「人間というのは自分が発音できる音しか聞き分けられないんです。発音とリスニングはセットで発達していきます。だから、小学校にあがる前後が英語学習をスタートするよいタイミングです。この時期だと外国人の発音をまねしながら自然と身につけることができます。自転車や水泳を覚えるのと同じで、いったん感覚をつかむとなかなか忘れないものです」

 英語は世界各国で使われている言語です。公用語としているのはイギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど。ビジネスの場でも広く話されていることが、世界の共通語と言われるゆえんでしょう。日本に関西弁や九州弁があるように、イントネーションや言い回しが違うことも多々。だから、「いろいろな英語に常日頃から触れることが大切というのがタラント久美子さんの考え方です。

 同スクールには、タラント久美子さんを始めとした日本人講師に、英国出身で5カ国語を話すピーター タラントさん、アメリカ出身のビクトリアさんとブレンデンさんなどが在籍しています。

 「私たちは英語の習熟度に合わせてクラス分けをしています。例えば同じ小学生でも、今までの英語学習経験や目的に合わせて選べるようにクラスを編成しています。クラスにフィットするかどうかをしっかり試せるように、無料体験レッスンを2回受けてもらえます。カウンセリングもあわせて行い、最適なクラスと学習法を提案できるように努めているんです」

タラント久美子 たらんとくみこ

#chapter3

ハイレベルな英語の習得には問いを生み出す国語力が必要不可欠

 自主性を重んじる英国の私立学校で教育に携わったこともあるタラント久美子さん。日本の教育について一家言あるそうです。それは、言語習得のために国語教育は欠かせないということ。

 「日本では平仮名にカタカナ、漢字にローマ字と小学校の段階で4つの文字を習得する必要があり、国語の宿題といえば漢字ドリルばかりという印象を受けます。漢字の練習だけでなく、国語力をしっかり養うことを忘れてはなりません。外国語を習得するにあたっては問いを生み出す国語力が必要です。国語力は思考力と言い換えてもいいかもしれません。タラント久美子さんは、自分の頭で考え、自分の言葉でコミュニケーションが取れるよう国語力も重視しています。

 「“What color do you like? ”という質問に、“I like blue.”と答えるだけでは相互理解に発展しないでしょう。『なぜ?どうして?』と問いかけ、対話を重ねることでお互いの個性や価値観などを共有できるようになります。端的に言うと、相手の興味や関心を引き出す意味で有効なんです」

 開校当初は、ホームページに「遊びだけの英語はもういらない」とキャッチコピーを掲げていたタラント久美子さん。「英語は自分自身と世界をつないでくれる便利なツール。貴重な時間を費やしているのだから英語をしっかりと身につけて、広い視野を持った人になってほしいという願いからでした。その思いは今でも大事にしているようです。

(取材年月:2021年5月)

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タラント久美子

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タラント久美子プロ

英語教育

ポイントクリアイングリッシュスクール

英語教育約30年の専門家が本当に使える英語を伝授。英国で教育に携わった経験を活かし、多角的な視点で教育に携わってきました。英語が上達するために重要なのは「問いを生み出す国語力」がモットー。

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