英語ができる子どもを育てる
家庭に英語環境を作ろう
1.英語は家庭で学習しない?!
2.英語環境とは
3.英語環境作りのポイント
1) 英語、または外国物のポスターやカレンダーを家の中に掲示
2) 絵や本は翻訳物を多く読むようにする。
3) DVDやYouTubeで、洋画や英語のアニメを見せる。
4) 英語の子どもの歌をCDなどで流しておく。
5) 輸入菓子を楽しむ
6) 「いちご」を「ストロベリー」に
4.まとめ
英語は家庭で学習しない?!
英語教室に通う生徒さんの中には、英語教室に通い始めても、なかなか英語を好きになりにくい、お子さんがいます。外国人講師と楽しくレッスンに参加していても、英語に興味があるかと言うとそうでもなさそうな感じです。
それとは逆に、教室やクラスに早く馴染んで、単語や文をしっかり言えるまで、時間のかからないお子さんもいます。英単語や会話も覚えて学習効果が高いです。この差は何だろうと考えますが、それはけっして天性に備わる何物かではありません。その子ども達は、英語は自分を取り巻く環境の一部として、すでに無意識のうちに認識しています。だから英語教室や外国人講師に抵抗がなく、レッスンを楽しむことができます。
英語教室に入会する前にすでに、何らかの異文化に触れることを経験してきていることは、慣れるための最初の数か月を大幅に短縮するだけではなく、その経験を膨らませて、より英語を身近なものとしてとらえ、無理のない学びに繋げることができます。
実は、家庭の中にこそ、「英語好き」「英語ができる」素質を育てる機会があると言えます。家庭でできる英語環境作りを考えてみませんか。
2.英語環境とは?
ご両親が洋楽や洋画が好きで、頻繁に洋楽や洋画が家の中に流れている、ディズニーや外国のDVDやチャンネルをよく見るなどは、別に「英語の時間」を意識して割いているわけではありませんね。このように、わざわざ一定の時間を英語に使うのではなく、自然に家の中にあるという状況を作っておくのを英語環境作りと考えてください。
3.英語環境作りのポイント
1) 英語、または外国物のポスターやカレンダーを家の中に掲示
常に外国の写真や絵などを見ていると、異文化を受け入れやすい子どもが育ちます。特に外国の絵は色遣いや、描かれているもの自体が日本のものとは異なる場合が多くあります。それらの日本の文化とは異なる対象を、子どもは毎日見ている間に、違和感のない自分のものとしてとらえることができるようになります。
2) 絵本や本は翻訳物を多く読むようにする。
絵本の場合は上記の1と同じです。また海外の作家の絵本や本の内容は、世界や環境、自然に関しても日本とは異なる気候や地理の関係で、とらえ方が違うことがよくあります。たとえば、4月は日本では、桜の季節ですが、アメリカでは雨の季節です。子どもの本は外国の翻訳物を選んでみるのはとても良い方法です。小さいころから、「世界の名作」に触れさせておくのは英語教育だけではなく、子どもたちに広い視野を育ててくれることでしょう。
3) DVDやYouTubeで、洋画や英語のアニメを見せる。
子どもが7~8歳くらいまでの間は時に、できる限りの英語を聞かせておくとよいでしょう。「英語の習得にはまず、1000時間のリスニング」とは昔から言われていますが、リスニングで英語の音やリズムに慣れていくと、知っている単語が聞き取れるようになり、それから知らない単語でも正確に音を聞き取り、真似て発語し、使い方を知ることになります。DVD, YouTubeの活用は、すべての外国人講師が強く進める家庭での学習方法です。すきな動画やアニメを見つけるとよいと思います。
4) 英語の子どもの歌をCDなどで流しておく。
流しっぱなしで良いと思います。ある小学校の3年生のクラス担任の先生が、朝の時間に「BINGO」と言う曲をCDで毎日流していたそうです。そうすると、別に歌を教える時間を取る必要もなく、全員歌えるようになり、学習発表されたそうです。
5) 輸入菓子を楽しむ
輸入物のお菓子や食品はラベルや箱、中身自体に雰囲気があるので、「かわいい」と声が上がります。少し値が張りますが、誕生日やクリスマスなど、時別な時に用意してもよいですね。ヨーロッパのクッキーやチョコレートなど、英語でなくても構いません。きれいな缶や箱を再利用して何気に部屋に置いておきます。
6)「いちご」を「ストロベリー」に
「これは英語でなんと言うの」とたずねること、英語の時間をおうちの中で作ることは、英語学習に良いことです。しかし、年齢が10歳以下のお子さんには、もう少し自然に英語の触れさせたいと思います。
それは、日本語で英語に置き換える言葉は、英語で言ってみることです。以下は主な例です。
いちご → strawberry
リンゴジュース → apple juice
じゃがいも → potato
くつした → socks
上着 → jacket
かばん → bag,
雨靴 → rain boots
日傘 → parasol
油性、水性ペン → marker
シール → sticker
などです。
お子さんとの会話の時に少し意識して使ってみてください。
4、まとめ
上記の全てをやらないといけないわけではありません。一つでも二つでもできるところから始めてみましょう。
英語の時間を作って、英語で話すことなど、とても素晴らしいことですが、ある程度の年齢、年長児くらいになると、その時間帯が苦痛になってしまうお子さんもいますので、よくお子さんの様子を見て、判断してください。その点、英語環境作りは、家の中に英語があるという自然体ですので、無理なく続けることができます。
「無理な学習はしない、家庭の中に英語を置いておく」これから始めてください。
英語教室、英会話スクールに通うことは、子供たちに明るい未来を見せてくれます。将来英語を理解し、話し、活躍するお子さんもたくさん出てくることでしょう。しかし、その素地を作るのは、教室やスクールだけではありません。毎日の生活の中にそのコツはあると言えます。ぜひ一度、おうちの中に英語環境を作ってみてください