文学作品と朗読コンサート
さる9月29日に、まつもと・市民芸術館において、松本市芸術文化祭60周年記念特別公演
「音にいのちあり ~鈴木鎮一 愛と教育の生涯~」という舞台劇が上演されました。
出演者とスタッフ合わせて300人を上回るという壮大なドラマで、私は音楽監督と劇音楽の
作曲編曲を担当し、ギター演奏もしました。
松本市芸術文化祭では、5年おきに大規模な舞台劇が上演されていて、10年前の50周年の
「愛と哀しみの王女 川島芳子」でも音楽を担当したのですが、今回の劇はスズキ・メソード
才能教育研究会の創始者で松本市名誉市民でもある、鈴木鎮一先生の生涯を描いたものだけに、
音楽監督 作編曲担当としての重責感は半端ではないものがありました。
昨年1月に、一般公募の出演者のオーディションがあり、私は審査員として出席したのですが、
まるで自分が審査されている様な気持ちになったものです。
舞台は鈴木鎮一先生の姪御さんで、この公演の実行委員会会長を務める鈴木裕子さんのバイオリン
による「名古屋の子守歌(鈴木鎮一作曲)」で幕を開け、私が作曲した「タイトルブリッジ」が
山田哲男さんが指揮するアンサンブル・セバスチャンによって奏でられ、演劇がスタート
しました。
鈴木鎮一が海外留学など様々な経験を経て自身の音楽を切り拓いて行く様が、合唱や楽器の
演奏なども織り交ぜながら描かれていきました。
ヨーロッパに旅立つ場面では、バリトンの青山貴さんが、シューベルト「冬の旅」より
「おやすみ」を歌唱しました。
クリングラー教授に教えを乞うためメンデルスゾーンの協奏曲第三楽章を演奏するシーン、
アインシュタイン家のパーティーでブルッフの協奏曲第一楽章を演奏するシーンでは、
才能教育研究会出身で読売交響楽団のコンサートマスターを務める伝田正秀さんが
バイオリンを弾き、鈴木裕子さんの令嬢の石川咲子さんがピアノ伴奏を務めました。
ベルリンの大聖堂におけるワルトラウト・プランゲとの結婚式の場面では、ワグナーの
「婚礼の合唱」を青山貴さん、ソプラノの倉科有紀さん、田川コーラス、混声合唱フィーベが
合唱し、白鳥バレエ学園の皆さんが舞踊を披露しました。またリヒャルト・ハイマンの
「ただ一度だけ」も、ダンスキッズレザンまつもとの皆さんの踊りと共に歌われました。
本郷小学校での実験教室での場面では、脚本・演出の美咲蘭さんが作詞し私が作曲した
「花咲く丘」が、当の本郷小学校の児童のダンスと共に合唱されました。
舞台のフィナーレでは、鈴木鎮一の人生を変えるきっかけになったシューベルトの
「アべマリア」を伝田正秀さんと石川咲子さんが演奏しました。
この「アベマリア」には多くの人々が深い感銘を受けたようでした。
幕が閉じた後のカーテンコールの時に、私が作曲した「Title tune」が演奏されました。
終演後にロビーに出て、お客様のお見送りをしました。
どのお客様も大変に喜んでくださった様子で、「とても良かった。感激した。感動した。」
などの言葉をかけてくださいました。
またアンサンブル・セバスチャンの方々が「素敵な曲を演奏させて頂きまして、
ありがとうございました。」との嬉しいメッセージをくださいました。
この劇のために14曲の器楽曲と1曲の歌曲を作曲し、8曲の歌曲を編曲した苦労が報われ、
二年越しのプレッシャーから解放された瞬間でした。
私は「とても素敵に演奏して下さいまして、ありがとうございました。」と返しました。
生の演奏をリーズナブルな料金でお届けしています。
ギター独奏、ヴォーカル・二胡・ピアノ・ベース等とのデュエット、
さらにサックス・ドラムス等を加えたトリオ、カルテット等様々な
編成で演奏いたします。
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tadaotsunoda28@gmail.com 迄