文学作品と朗読コンサート
さる10月27日と28日に、松本市中央公民館Mウィング6Fホールに於いて、森鷗外原作の舞台劇
「山椒大夫~安寿と厨子王~」が上演されました。
長野県「語り・おはなし・朗読」の会連盟の主催で、第59回松本市芸術文化祭に参加した
公演です。
松本市在住の演出家美咲蘭さんが、脚本・演出を担当、私は劇音楽を作曲し、尺八奏者の
両角昌幸さん、ピアニストの中島志保さんと共に演奏しました。
「山椒大夫~安寿と厨子王~」の上演に先立って、美咲蘭さんが上田秋成原作「雨月物語」より
「菊花の約(ちぎり)」を朗読し、東洋子さん、岩波美佐穂さん、一ノ瀬文枝さん、
柳平こずゑさんがグリム童話の「ラプンツェル」を語りました。
この二作品でも私の作曲による劇伴音楽が演奏されました。
「菊花の約(ちぎり)」では美咲蘭さんの巧みな語りにひきこまれて、会場は水を打ったように
静まり返り、ちぎりを結んだ人物が自害し魂になって会いに来る場面では、霊がステージの近く
を漂っているかのような感覚を覚えました。
「ラプンツェル」ではソプラノ歌手の渡辺しおりさんが私の作曲による歌曲を美しく歌い物語に
彩りを添えてくださいました。
「山椒大夫~安寿と厨子王~」では、父親さがしの道中にある安寿と厨子王の一行が山岡太夫に
騙され遭難する場面、山椒大夫のもとで働かされている場面、安寿が入水する場面などに音楽を
つけました。あの「安寿恋しやホーヤレホー・・・」の歌にも曲をつけました。
クライマックスの厨子王が老いて盲目になった母親と再会を果たす場面では、会場から感極まって
すすり泣く声が聞こえてきました。私も目がしらが熱くなるのを禁じえませんでした。
終了後ロビーに出てお客様をお見送りしたのですが、どの方も大変喜んで頂けた様子で
「感動した」「とても良かった」などのお言葉をかけて下さいました。
生の演奏をリーズナブルな料金でお届けしています。
ギター独奏、ヴォーカル・二胡・ピアノ・ベース等とのデュエット、
さらにサックス・ドラムス等を加えたトリオ、カルテット等様々な
編成で演奏いたします。
マンツーマンのギターレッスンも行っています。
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