セルロースファイバー断熱材ってどんなもの?

「当社は調査から見積まで無料で行います。」
こういった会社さんは多いと思いますが、実際にテオリアランバーテックでは無料調査でどんなことを行っているのか、実際のお客様の建物をモデルにお話ししたいと思います。
【動画あり】コラムの最後に、このコラムで書かせていただいた建物で実際に調査した動画があります。ぜひそちらもご覧ください。
お問い合わせから調査までの流れ
お問い合わせ
基本的にお問い合わせは「WEBのフォームまたはお電話」でいただきます。
ヒアリング
お問い合わせをいただいた後、調査前に弊社から以下の内容をヒアリングさせていただきます。
- お名前
- ご住所
- 暑さ・寒さに関するお悩み
- 築年数
- 図面の有無(あればデータをメールで送っていただくか、当日コピーをご準備いただく)
- 点検口の有無(天井または床下)
調査日の調整
調査時はお客様にご在宅いただく必要があるため、ご在宅可能な日と弊社が伺える日をすり合わせて調整します。
調査当日
調査時間は、
- 天井裏のみ:30分~1時間
- 床下のみ:40分~1時間半
- 天井裏と床下:1時間~1時間半
※上記は目安になります。調査時間は建物の大きさによって前後いたします。
【天井に点検口が無い場合】
床下も共通ですが、基本的に点検口が無い場合、天井裏へ侵入することができないため、
点検口の設置(有料)をしてから調査をさせていただく流れになります。
【床に点検口が無い場合】
和室があれば畳を上げて、粗板をカット(無料)して侵入することが可能です。
和室が無い場合は天井同様に点検口を設置(有料)をしてから調査をさせていただく流れになります。
実際の調査の様子を見てみましょう
季節にもよりますが、天井裏と床下を両方調査する場合、夏であれば床下から調査させていただきます。(天井裏から行うと汗で服がびちゃびちゃになってしまうため)
床下の断熱調査へ
今回の建物はキッチンの床下収納庫から床下に侵入しました。
点検口の出入りで傷をつけたり、汚したりしないように、シートを敷き床下に侵入します。
●床下調査の時に見るポイント
①床高の確認
「大引き」とよばれる建物の土台部分の下端から地面までが35cm以上あることが工事可能な条件になります。35cm未満でも出来ないことはないですが、人が床下で動いて作業する上で、施工品質が担保可能なラインが35cmになります。
②既存断熱材の状況確認
元々の床下に断熱材が施工されているのか?施工されていた場合、どのような断熱材が何mm入っているのかを確認します。
③断熱工事で施工可能な厚みの確認
例えば無断熱の場合は床板から大引き下端までの空間に断熱材を施工することが可能です。
この場合は「根太45mm+大引き90mm」と想定すると、約135mmほどの厚みで断熱材を施工することが可能です。
また、根太間に既存の断熱材がある場合は既存断熱材の下端から大引き下端までの90mmに断熱材を施工することが可能になります。
このように、既存の断熱材の状態によって、新たに施工可能な断熱材の厚みが決まります。
※既存の断熱材が劣化していたり、落下している場合は既存断熱材をすべて撤去してから(有料)、新しい断熱材を施工します。
※根太、大引きの厚みは想定になります。
④床下環境の確認
床下環境では主に以下の状況を確認します。
- 湿気やカビの状況
- シロアリ被害の確認
- 建物全体に行けるかの確認
- 基礎などで区切られている場所の確認
- 人通口が通過できるかの確認
- 排水管の水漏れ確認 など
上記は一部ですが、建物によっては床下にスズメバチの巣があったり、ネズミやモグラ、蛇などがいる場合があるため、その辺りも確認します。



⑤床下調査終了
大体、60㎡(30坪)の建物を調査した場合、調査時間は①~④で1時間前後になります。
最後に点検口を閉めて調査終了です。
天井裏の断熱調査へ
天井裏へはクローゼット内の点検口から天井裏に侵入しました。
養生のマットを敷き、脚立を建てて天井裏に侵入します。
●天井調査の時に見るポイント
①天井高の確認
人が歩いたり、這ったりして天井裏の隅々まで行くことができるのか確認します。足場の確保が難しい場合は必要に応じて梁に足場板をかけて調査します。
②既存断熱材の状況確認
基本的によくご相談をいただく築20年~35年の建物では、天井裏に断熱材がない「無断熱」かあっても薄いグラスウールやロックウールのマットが敷いてある「低断熱」の建物が圧倒的に多く、寒さ・暑さの原因になっています。

③断熱工事で施工可能な厚みの確認
結論:200mm~300mmで効果は十分体感できます。
天井板からどのくらい新たに断熱材を施工するのか?という、多くいただくご質問ですが、断熱材自体は厚みが厚ければ厚いほど効果を発揮すると思われがちです。その考えは間違っていませんが「逓減(ていげん)効果」によって、ある程度の厚みを超えると“追加分の効果は少しずつ小さくなります。
「費用の増加」に比べて「効果の伸び」は小さくなるため、天井裏なら200~300mm程度が現実的な目安です。
④天井裏の環境確認
天井裏の環境確認では主に以下の状況を確認します。
- 天井板の仕様(和室などで目透かし天井の場合、天井板が薄いため要注意)
- 目透かし天井の際の吊り木の確認
- 電気配線やジョイントボックス、テレビアンテナの確認
- 間仕切り壁上のすき間確認(隙間がある場合は塞ぐ必要あり)
- 天井板から桁上までの高さ
- 害虫・害獣の有無(巣や糞なども)
- ダウンライトの有無(古いタイプは交換が必要になることも)


⑤天井裏の調査終了
大体、60㎡(30坪)の建物を調査した場合、調査時間は①~④で40分前後になります。
最後に点検口を閉めて調査終了です。
●そのほかに見るポイント
実際の工事では工事をする場所だけではなく、見ておくポイントがあります。
- 工事中のキッチン利用の有無(床下収納庫から侵入する場合は、一帯を養生するため)
- 点検口までの作業導線
- 吹込みホースを這わせる動線
- 駐車場所の確認(カーポートの有無も)
- 現場までのルートに「時間帯通行止め」がないか
建物によって状況が異なりますが、上記が大体共通しているポイントです。
調査終了後は
書き取った図面や情報、撮影した写真を見ていただきながら、お客様に調査結果をお伝えします。
また後日改めてお見積書や工事内容のご提案をさせていただくお話をし、調査は終了となります。
「暑さ・寒さを改善したいけれど、まず何から始めればいいか分からない」
そんな方におすすめしているのが、テオリアランバーテックの無料断熱調査です。
「まずは話だけ聞いてみたい」という方も歓迎です。
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