断熱ってなに?──建物を守る「見えないチカラ」
家にも人にもやさしい「紙の断熱材」
断熱材とは?
家の中を夏は涼しく、冬は暖かく保つために欠かせないのが断熱材です。
外の暑さや寒さを伝えにくくする“見えないバリア”のような存在で、
天井・壁・床の中に入っています。
一般的に知られているのは「グラスウール(ガラス繊維を綿状にしたもの)」や
「発泡プラスチック系断熱材」などですが、
私たちが専門に扱っているのはセルロースファイバー断熱材です。
セルロースファイバーとは?

一言でいえば、古新聞などをリサイクルしてつくられた紙の断熱材です。
細かくほぐした紙の繊維を薬剤で難燃処理(燃えにくくする加工)・防虫処理を施し、
専用の機械で壁や天井、床に吹き込みます。
紙が原料と聞くと「本当に大丈夫?」と思う方もいますが、実はとても頼れる断熱材です。
セルロースファイバーの魅力
①高い断熱性能
紙の繊維は複雑に絡み合い、その中にたっぷり空気を抱え込む性質があります。
空気は熱を伝えにくいので、結果として断熱効果が高まります。
夏も冬も安定した室温を保ちやすいのが特長です。
②防音効果が高い
セルロースファイバーは防音性にも優れています。
幹線道路の車の音や、2階の足音なども吸収してくれるので、生活音のストレスが軽減されます。
③調湿性能で結露防ぐ
湿気が多いときには吸い込み、乾燥すると吐き出してくれる“調湿”の力があります。
このおかげで壁の中の結露が抑えられ、カビやダニの発生リスクを下げてくれます。
結果として、家自体が長持ちしやすくなります。
④火に強い
紙が原料なので燃えやすいと思われがちですが、薬剤処理により火をつけても表面が炭化するだけで燃え広がりにくくなっています。
実際にバーナーであぶっても表面がボソッと黒く焦げるだけで、炎は広がりません。
⑤撥水性(はっすいせい)
セルロースファイバーは撥水処理がされているので、雨漏れがあっても断熱材が水を吸って天井が落ちるようなことはありません。
雨漏りの早期発見に繋がります。
⑥防虫効果
セルロースファイバーは「ホウ素系薬品」による効果で、害虫のエサにならず、
シロアリやゴキブリなどを寄せ付けにくい効果があります。
また、その形状からネズミの巣にもなりません。
⑦環境にやさしい
リサイクル紙を原料にしているため、資源の有効活用にもつながります。
製造時のエネルギーも少なく、エコな断熱材として注目されています。
どうやって施工するの?
セルロースファイバーは「吹込み工法」で施工します。

これは、専用のホースで細かい繊維を壁や天井の中に送り込み、隙間なく詰めていく方法です。
床は、大引き下に専用のシート貼って吹き込みます。
天井や床下は、点検口から入れて厚みを確保できます。
隙間をつくらずに充填できるので、断熱性能のムラが出にくいのも大きな特長です。
非破壊断熱という方法
私たちテオリアランバーテックが得意とするのは、非破壊断熱です。
これは、天井や床を壊さずに、今ある家にセルロースファイバーを吹き込む方法です。
床下からは点検口を使い、天井は小屋裏から施工します。
「住みながら工事できる」「生活の邪魔をしにくい」という点で、とても喜ばれています。
住んだ人の実感
施工後のお客様からは、こんな声がよく届きます。
- 「朝起きてもリビングが底冷えしなくなった」
- 「冷房が効きやすくなって電気代が下がった」
- 「窓の結露が減って、掃除が楽になった」
- 「家の中が静かで落ち着けるようになった」
数字や性能の話よりも、こうした“暮らしの変化”が一番伝わりやすいかもしれません。
この家で、これからも安心して暮らすために
断熱材は、壁や床の奥に隠れていて普段は見えません。
けれど、その小さな違いが、毎日の心地よさや家の寿命に大きく影響します。
セルロースファイバーは、断熱や防音だけでなく、湿気を整え、虫やカビを寄せつけにくくし、水にも強い。燃え広がりにくさや環境へのやさしさまで備えています。
「家族が安心して過ごせること」「長く大切に住み続けられること」そのために選ばれている断熱材です。
もし今の住まいに「寒い」「暑い」「結露が気になる」といった悩みがあるなら、それは改善できるサインかもしれません。
壊さずにできる断熱という選択肢があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。
この先も暮らす大切な家だから。
まずは無料の断熱調査で、自宅の状態を見てみませんか?



