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【軽井沢版】外壁リフォームにかかる費用相場とコストダウンの方法とは

高橋春彦

高橋春彦

テーマ:外壁塗装

住まいの外壁は、紫外線や雨風、汚れにさらされながら年々劣化が進みます。
「ちょっとヒビが入ってきた」「コーキングが痩せてきた」「色あせが目立つ」と感じると、リフォームを検討される方も多いでしょう。
しかし、外壁リフォームの費用は工事内容や使用する外壁材、家の大きさや築年数によって大きく変わり、「いったいいくらかかるの?」と不安になるのは当然です。
この記事では、外壁塗装から重ね張り(カバー工法)、張り替えまでの費用相場を解説。
費用を左右するポイントやコストダウンの方法もあわせてご紹介します。
初めての方でもイメージしやすいよう解説しますので、ぜひ参考にしてください。

外壁リフォーム費用の全体像

外壁リフォームの費用は、大きく分けて次の4つがあります。
工事の手間や使用材料、既存外壁の撤去の有無などで費用が変動するため、まずは各方式の相場感を把握しましょう。

工事方式 概要 費用相場(30坪の戸建て)
外壁塗装 既存塗膜の再塗装+シーリング補修を行う標準的なメンテナンス工事 約80万円~180万円
外壁塗装(シーリング補修含む) 外壁塗装に加え、目地シーリングの打ち替えをセットで行う工事 約100万円前後
重ね張り(カバー工法) 既存のサイディング等を残し、その上から新しい外壁材を重ね張りする方法 約150万円~300万円
張り替え 既存外壁をすべて撤去し、新たに外壁材を張り替える本格的なリフォーム 約200万円~500万円

外壁塗装の費用とメリット

外壁塗装は、もっとも手軽に行える外壁メンテナンスです。
塗膜の劣化を防ぎ、防水性を回復させることで躯体の劣化を抑制します。

外壁塗装の費用内訳と相場

外壁塗装の費用は、主に足場設置費、下地調整(高圧洗浄や下地補修)、塗料代、施工費、諸経費で構成されます。30坪前後の戸建て住宅では、足場代が約20~30万円、高圧洗浄+下地補修が約10~20万円、塗料・施工費が約40~100万円、その他諸経費が約10~30万円で、合計80万円~180万円が目安です。
使用する塗料のグレード(シリコン樹脂、フッ素樹脂、無機系など)や、2階建ての高所作業の有無、凹凸の多い外壁デザインかどうかなどで上下します。

外壁塗装にシーリング補修を含める場合のポイント

外壁の目地やサッシ廻り、見切り部にはシーリング材が充填されており、塗装時にこのシーリングを打ち替えるかどうかで費用が変わります。
シーリング打ち替えを含めた場合には、シーリング撤去・下地プライマー塗布
打ち替え施工費がプラス10~20万円程度が相場となり、約100万円前後になります。
コーキングは外壁の防水性能を維持する要であるため、塗装と同時の打ち替えをおすすめします。
特に寒暖差の大きい地域では硬化や痩せが早く進むため、10年程度を目安に定期的なメンテナンスが重要です。

重ね張り(カバー工法)の費用とメリット

既存外壁を剥がさず、その上から新たな外壁材を重ね張りするカバー工法は、撤去費用が不要で工期も短縮できるのが最大のメリットです。

カバー工法の費用要素と相場

カバー工法の費用は、足場設置費約20~30万円、既存外壁の高圧洗浄と目地シーリング打ち替え約10~20万円、通気胴縁設置費約10~20万円、新規外壁材(ガルバリウム鋼板や窯業系サイディングなど)施工費が約100~200万円、諸経費10~30万円が相場です。
総額で約150万円~300万円が目安となります。既存外壁撤去と廃材処分費がかからないため、張り替え工法に比べて20~30%程度コストダウンが可能です。

カバー工法の機能向上効果

重ね張りの下地には通気胴縁と防水透湿シートを設置するため、外壁裏に通気層が生まれ、内部結露を防止します。さらに、断熱材一体型の外壁材を用いれば断熱性能も向上。
断熱一体型窯業系サイディングなら暖房負荷を削減する効果もあります。
重ね張りは既存外壁の断熱材や躯体も活かせるため、トータルで住宅の省エネ性能を向上させやすい工法です。

張り替え工法の費用とメリット

既存外壁をすべて撤去してから新しい外壁を張り替える張り替え工法は、下地からやり直せる安心感が大きな魅力ですが、費用は最も高額になります。

張り替え工法の費用内訳

張り替え工法では、足場設置費約20~30万円、既存外壁撤去・廃材処分費約20~40万円、防水透湿シート張替え
、下地補修費約20~50万円(劣化度合いによる)、新規外壁材施工費約120~300万円、諸経費約20~40万円が一般的です。
その結果、約200万円~500万円という相場になります。
既存下地の劣化が激しい場合は、躯体補強や胴縁交換など追加費用が発生することもあります。

張り替え工法のメリットと適用シーン

張り替え工法は、既存外壁と下地を完全にリセットできるため、雨漏りや構造体の腐食といったリスクを根本から解消できます。
築30年超の住宅や過去に雨漏りトラブルがあった場合、張り替え工法で下地からやり直すことで安心感が得られます。
また、軽量な外壁材への変更や耐震補強と併用することで、住宅全体の性能を向上させることが可能です。

外壁リフォーム費用を左右する5つのポイント

実際の見積もりを比較する際、次の5つのポイントを必ず押さえておきましょう。
・施工面積・建物形状
・外壁材の種類・グレード
・既存下地の劣化状況
・足場・廃材処分などの諸経費
・業者選定と保証内容

施工面積と建物形状の影響

施工面積が広いほど外壁材と施工工数が増えるため、㎡単価は下がりにくくなります。
また、凹凸の多い複雑な形状や2階以上の高所作業は足場組立・解体に手間がかかり、追加費用が発生します。
シンプルな矩形プランの住宅と、バルコニーや出窓、テラス屋根などが多い住宅では、工事費が20~30%程度変動することもあります。

外壁材の種類とグレード

外壁材の単価は、窯業系サイディングが㎡あたり1.2万~2.0万円、ガルバリウム鋼板が1.5万~2.5万円、断熱一体型パネルは2.0万~3.0万円前後が目安。
高耐候フッ素塗装や光触媒コーティング、無機系塗料を使うと塗装工事でも㎡単価が2.5万~3.5万円に跳ね上がります。
予算と耐久性を比較して最適なグレードを選ぶことが、後々の追加工事を抑制するコツです。

既存下地の劣化状況

下地(防水透湿シート、胴縁、野地板)に腐食やシロアリ被害がある場合、補修費用として㎡あたり2,000~5,000円程度が加算されます。
特に重ね張り工法では下地の目視確認が難しいため、張り替え工法を選ぶか、一部張り替えと重ね張りのハイブリッド施工で対応する業者もあります。
事前調査で追加補修の有無を確認し、見積書に明記してもらいましょう。

足場・廃材処分などの諸経費

足場設置費は坪単価3,000~4,000円、廃材処分費は坪単価1,500~2,500円が目安です。
足場と屋根葺き替えを同時に行えば足場代を二重にかけず数十万円の節約が可能ですし、廃材処分は地元業者数社から見積もりを取り、最も安い業者を選ぶことで10~20%コストダウンが狙えます。

業者選定と保証内容の重要性

外壁リフォームの成功は業者選びにかかっています。見積もりは3社以上から取り、同一条件(工法・材料)で比較。
使用材料のメーカー名、板厚・塗膜厚、下地処理の範囲、保証期間(塗膜・防水)、アフター点検サービスを必ず確認しましょう。特に寒冷地では凍害リスクがあるため、施工保証だけでなく、1年、3年後の無料点検が付く業者を選ぶと安心です。

外壁リフォーム費用を抑える6つのコツ

最後に、外壁リフォーム費用を賢く抑えるポイントを6つご紹介します。
・相見積もりで適正価格を把握
・工期・足場を屋根リフォームと同時に調整
・必要最低限の追加補修に留める
・断熱一体型や高耐候塗料の長期コストを比較
・材料発注時期をオフシーズンにずらす
・地域密着業者の値引き・サービス交渉

相見積もりと見積書チェックのポイント

同一条件で3社以上から見積もりを取り、材料仕様や工法明細を細かく比較します。
高い業者が必ずしも高品質とは限らず、見積書に曖昧な項目(雑工事、諸経費一式など)がないかチェック。
詳細な内訳と施工仕様書が提示される業者を候補に絞り込みましょう。

外壁リフォームは情報収集と計画が鍵

外壁リフォームの費用は、軽微な補修から大規模な張り替えまで20万円~500万円と幅広く、「どこにお金をかけ、どこを抑えるか」が成功のポイントです。
外壁塗装、シーリング補修、重ね張り、張り替えという4つの工法を比較し、施工面積や外壁材、下地状況、足場・廃材処分、業者の施工単価と保証内容を見極めて最適なプランを立てましょう。
相見積もりや足場同時施工、オフシーズン発注など、費用を賢く抑える工夫も忘れずに。
情報収集と計画をしっかり行い、長く安心して住める美しい外壁を手に入れてください。

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高橋春彦
専門家

高橋春彦

しろくまペイント(株式会社 霜鳥 塗装事業部)

塗る場所の状態や材質によって正しい塗料を選ばないと、後々問題が起きてしまいます。限られた予算の中で最も良い選択をするには、あらゆる塗料の性能や性質を知り尽くしているプロの目が必要不可欠なのです。

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