長野市で雨樋が割れてしまう原因は何がある⁉
「外壁の黒ずみ、見て⾒ぬふりしていませんか?」
「家の北側だけうっすら黒い」
「雨が降るたびにこげ茶のシミが濃くなってきた気がする」
「でも塗り替えはお金がかかるし、まだ何とかなるだろう」。
そんな“後回し”の気持ち、痛いほど分かります。
忙しい毎日のなかで外壁のカビはつい優先順位が下がりがち。
しかし放置期間が長くなるほど、建物は静かに、でも確実にダメージを受け、私たちの健康リスクもじわじわと高まっていく。
これこそが外壁カビの怖さです。
この記事では「どうしてカビを放置すると危険なのか」「費用を最小限に抑えつつ安全に除去・予防する方法は?」を分かりやすく解説。
読後には、カビ対策の“次の一手”が具体的にイメージできるはずです。
外壁カビ放置の三大トラブル
建物寿命を縮める“隠れ腐食”剥離・雨水浸入
外壁材に根を張ったカビは、目に見える黒い染みだけでなく素材そのものの成分を分解します。
塗装表層の樹脂が分解されると防水バリアが弱まり、降雨時に微細なクラックへ水が浸透。
乾湿を繰り返すうちに内部の下地ボードが膨張・収縮を起こし、やがて表面塗膜にひび割れが発生します。
さらに雨水が柱へ回れば木部腐朽や鉄骨さびを誘発し、構造体の耐久性低下へ直結。
実際に外壁クラックから雨漏りが始まり、柱の交換を伴う大規模改修へ発展したケースも珍しくありません。
小さな黒ずみが、十万円規模の補修費用を百万単位に跳ね上げる引き金になる。
これが“隠れ腐食”の怖さです。
見落としがちな健康被害
カビ胞子は風に乗り室内へ入り込みます。
吸い込むと鼻や喉の粘膜を刺激し、くしゃみ・鼻水・咳が慢性化。
さらにアレルギー体質の人は気管支が過敏に反応し、喘息発作を誘発することもあります。
近年増えているのが「真菌過敏症」と呼ばれる疾患で、倦怠感や微熱が続き原因が分からないまま生活の質(QOL)が低下する例も報告されています。
外壁だから室内とは無関係という思い込みは危険。
特に小さな子どもや高齢者、呼吸器に疾患を抱える方がいる家庭では、外壁カビの放置が健康リスクを押し上げる要因になるのです。
美観低下は資産価値の低下
住まいの第一印象を決める外観。
カビが斑点状に広がった壁は、たとえ築年数が浅くても“古びた家”に見え、見る人に負のイメージを与えます。
不動産査定では「外装メンテナンスが行き届いているか」が重要評価軸。
塗膜の退色やカビ汚染が確認されると補修コストを織り込むため査定額は数十万円単位で下落します。
また、店舗や医院など事業用物件では来客数の減少にも直結。
“美観の損失=資産価値の損失”であることを忘れてはいけません。
カビはなぜ発生する?
湿気と養分、そして温度
カビは「湿度70%以上・気温20〜30℃」で爆発的に繁殖します。
外壁表面は雨上がりや朝露で水膜が張りやすく、特に通風の悪い北面や隣家が近い壁面は乾燥しにくいため好条件。さらに大気中のチリ・排ガス・花粉が外壁に付着すると、カビにとって格好の“栄養源”になります。
リシン吹付けやモルタル仕上げなど凹凸のある壁は汚れが溜まりやすく、サイディング継ぎ目のシーリングも劣化とともに水分を溜めやすい形状に変形。
こうして「湿気+養分+温度」の三拍子がそろい、放置するほど根が深く取り除きにくく成長してしまうのです。
日陰と周辺環境・樹木・隣接建物・北斜面の影響
敷地東西に隣家が迫る都市部や、山間部の北斜面に建つ住宅は、日照不足で外壁が乾きにくい傾向にあります。
加えて庭木やツタが外壁を覆うように成長すると通風がさえぎられ、常時湿った状態に。
こうした環境ではコケや藻も繁殖し、緑〜黒の汚れが複合的に付着します。
樹木自体が落とす胞子もカビの発芽媒介になるため、周辺環境の整理も再発防止の大切なポイントになります。
カビ除去とは?DIYとプロ施工を徹底比較
| 方法 | 期待できる効果 | 作業難易度 | 目安コスト | 再発リスク | 備考 |
| 中性洗剤+ブラシ洗浄 | 表面の軽度カビを除去 | ★★☆ | 数百円 | 高 | 軽度ならOKだが根が残りやすい |
| 市販カビ取り剤(次亜塩素酸ベース) | 黒カビ色素まで漂白 | ★★★ | 1,000〜3,000円 | 中 | 塗膜を痛める可能性、養生必須 |
| 高圧洗浄機(150kgf/㎠前後) | 広範囲の汚れを一気に除去 | ★★★★ | レンタル5,000円〜 | 中 | 水圧が強く塗装剥がれ注意 |
| プロ洗浄+防カビ塗装 | 根まで殺菌し再発を長期抑制 | ★★★★☆ | ㎡単価2,500〜4,000円 | 低 | 足場・保証付き、仕上り◎ |
| 外壁全面塗り替え | 防水・美観・耐久性を総合改善 | ★★★★★ | 80〜120万円(30坪) | 最低 | 10〜15年メンテナンスサイクル |
DIYで済むケースと限界
外壁を触っても粉が付かず、カビも点在レベルならブラシ洗浄や薬剤処理で十分。
ただし次の状況に当てはまる場合は迷わずプロに相談しましょう。
①カビが壁全面に広がり色ムラがひどい
②コーキングの割れや塗膜チョーキング(白い粉)が同時に出ている
③高所で脚立作業が必要。
これらは素人作業では安全・品質ともにリスクが高く、結果的に追加費用が膨らみます。
専門業者はバイオ洗浄剤で微生物を完全除去し、防カビ塗料で長期の再発抑制までワンストップ対応。
長い目で見ればコストパフォーマンスに優れます。
予防こそ最大の節約
防カビ塗料で“バリア”を作る
近年主流のシリコン・フッ素系塗料には防カビ剤が標準配合され、菌糸が壁面に根を伸ばす前に化学的にブロックします。
さらに上位グレードの無機ハイブリッド塗料は静電気が発生しにくく汚れが付きにくい“低帯電”設計。
塗料選定では「防藻・防カビ性能★印」「JIS Z 2911準拠試験で等級0〜1」の表記をチェックすると失敗しません。
また、艶の有無で撥水力が変わるため、湿気の多い地域では3分艶以上を推奨。
施工時期は梅雨前後を避け、乾燥が安定する秋口が適期です。
建物の“呼吸”換気と日照
外壁だけ塗り替えても、通風が悪ければ結露
カビのサイクルは止まりません。
軒天換気口や基礎パッキンの清掃・増設で壁体内の空気を循環させましょう。
加えて庭木の剪定やサンシェードの位置調整で日射時間を確保すると、表面乾燥が早まり胞子発芽を大幅に抑制できます。
費用は数千円〜と小規模ながら効果は絶大。
“壁を塗る前に空気を動かす”発想が再発防止の鍵になります。
定期洗浄の習慣化
1年に1回の雨上がり点検で差がつく
カビ胞子は目視できないうちから付着しています。
外壁塗装後も「毎年梅雨入り前にホースで水洗い」「落葉シーズンに軒樋を点検」など小さなルーティンを作ることで汚染速度は劇的に低下。
家庭用ホースの水圧(〜10kgf/㎠)なら塗膜への負荷も少なく、安全にリフレッシュできます。
点検日を家族行事に組み込めば忘れにくく、外装劣化の早期発見にもつながります。
外壁カビは“待ったなし”の住まいトラブル
外壁のカビを「見た目の問題だけ」と軽視すると、建物の耐久性、家族の健康、そして将来の資産価値まで多方面に影響が及びます。
ポイントはたった三つ。
1.“気づいたらすぐ洗浄”軽度ならDIYでも構わないが、広範囲または塗膜劣化が併発している場合はプロへ相談。
2.“原因を断つ”防カビ性能の高い塗料選びと換気・日照をセットで考える。
3.“習慣化する”年1回のチェック&水洗いで再発リスクを最小化。
まずは外壁の気になる黒ずみをスマホで撮影し、専門業者の無料診断に送ってみてください。
行動の早さが、家と暮らしを長持ちさせるいちばんの秘訣です。



