御代田町で外壁塗装工事が完了しました。『社内検査・施主検査』
外壁塗装を検討していると、色にこだわる方はデザインも色々できるんだなぁと思うことでしょう。
「サイディングを塗り替えたいけど、単色だと味気ない…」
「新築のときはレンガ調だったのに、今はベタ塗りでのっぺり」
「コストは抑えたいけれど、近所と同じ単色ではつまらない」
と感じるかもしれません?
そんな悩みに応えてくれる一つが多彩模様仕上げです。
複数の色粒やチップが重なり合って石材のような深みを生み、住宅でも店舗でもワンランク上の佇まいに変えてくれます。本記事では、多彩模様仕上げの代表的な工法・専用塗料・メリットと注意点をわかりやすく整理。
さらに「職人の腕で仕上がりが変わるって本当?」という疑問にも触れ、失敗しない選択術を解説します。
多彩模様仕上げとは?単色塗装との違いをまず押さえる!
多彩模様仕上げは、2色以上の色粒を含んだ特殊塗料を吹き付ける、または短毛ローラーで転がすことで濃淡や陰影、ランダムな斑点を作り出す塗装方法です。
単色塗装と比べると塗膜が厚く、汚れも目立ちにくいのが特徴。
サイディングの意匠をそのまま活かすクリヤー塗装とは違い、既存の模様を塗り替えて“擬石”のような新しい表情を足す点が最大の魅力です。
主な仕上げ工法と特長を比較する
| 工法 | 模様の粒感 | 施工難易度 | 工期の目安 | 参考単価\* | 向いている外壁 |
| **吹き付け仕上げ** | 細粒~中粒まで自由度◎ | 高い(専用ガン要) | 3〜5日 | 4,500〜6,500円/㎡ | 凸凹の少ない窯業系サイディング |
| **短毛ローラー2色仕上げ** | 小粒で自然なまだら | 中程度 | 2〜4日 | 3,800〜5,500円/㎡ | タイル調・石目調パネル |
| **短毛ローラー3色仕上げ** | 濃淡くっきり・石材感◎ | 中〜高 | 3〜5日 | 4,000〜6,800円/㎡ | フラットボード・RC下地 |
| **美壁color工法など専用キット** | パターン均一・作業効率◎ | 低〜中 | 2〜3日 | 3,500〜5,000円/㎡ | 築浅の意匠サイディング |
※標準足場・下地補修別。地域相場で±15%変動。
吹き付け仕上げを選ぶ前に押さえたいポイント
吹き付けは塗料を霧状に吐出させて粒を重ねます。
色数が増えるほど奥行きが生まれ、近くで見ても本物の花崗岩のような微妙なグラデーションが再現可能。
ただし風に流されやすく隣家への飛散対策が必須。
養生手間がかさむぶんコスト高になりがちですが、凹凸の浅いサイディングを劇的にグレードアップできる投資効果は大きいといえます。
短毛ローラー2色仕上げは“コスパ重視でおしゃれ”を叶える
ベース色を全面に塗った後、毛丈5mm程度のローラーにサブカラーを含ませて点描画のようにポンポンと叩き付けるイメージ。
職人のストローク幅とローラーの回転数で粒の大きさが決まり、やり直しが利きやすいのが強みです。
下地の目地ラインを残せばタイル調の陰影も活かせるため、費用を抑えて見映えを変えたいリフォーム層に好評です。
3色仕上げは「重厚・格調」を狙える最上位テクニック
2色仕上げにさらにアクセント色を乗せることで、模様が複雑になり天然石を割り肌で貼ったようなゴージャス感が得られます。
色数が増えるほどバランス調整がシビアになるため、同一職人が最後まで仕上げる現場管理が重要。
施工時間と手間は増えますが、石材やタイル張り替えに比べると1/4〜1/3の費用で済むため、店舗外装のイメチェンにも採用されています。
代表的な多彩模様塗料の性能と違い
| 製品名 | メーカー | 樹脂系 | 防汚・低汚染 | 紫外線耐性 | 推奨工法 |
| *水性ペリアートUV | 日本ペイント | アクリルシリコン | ◎ | ◎ | 吹き付け・ローラー |
| *ゾラコートEX | 関西ペイント | ラジカル制御シリコン | ◎◎ | ◎◎ | 吹き付け |
| *グラナートSP | アステック | ピュアアクリル | ◎◎◎ | ◎◎◎ | 2色・3色ローラー |
| *ラテラトーン | 水谷ペイント | セラミックハイブリッド | ◎ | ◎◎ | キット工法 |
| *美壁colorキット | 大手商社PB | 水性シリコン | ○ | ◎ | 専用ローラー |
“水性ペリアートUV”は「色粒の飛ばしやすさ」で吹き付け派
色玉の粒径が揃っているためノズル詰まりが少なく、施工スピードが安定します。トップにUVカットクリヤーを重ねれば15年近い光沢保持も期待できるロングセラーです。
“グラナートSP”は耐候と防汚を両立したハイスペック
ピュアアクリル特有の柔軟性でひび割れ追従性が高く、寒暖差の大きい高原地域でもチョーキング(粉吹き)しにくい実績があります。
3色ローラーとの相性が良く、石英岩のようなキラ感を出したい施主に指名買いされる製品です。
多彩模様仕上げのメリットを実体験から掘り下げる
見た目:石材を貼ったような重厚感で“グレードアップリフォーム”が叶う
現場では「外壁を張り替えたの?」と聞かれるほど印象が変わるケースも珍しくありません。
特に2階建て住宅の1階だけを多彩模様、2階を単色にすると擬石の腰壁を回したようなツートーン効果が生まれ、全体のバランスを取りやすくなります。
■性能:塗膜が厚いぶん微細な凹凸を包み込み、防水・防汚に優れる
多彩模様塗料は大小の色粒や樹脂ビーズが塗膜内部で互いに隙間を埋めるため、標準のシリコン塗料より膜厚が約1.5倍。
表面エンボスが緩やかになり、雨垂れの筋汚れが付きにくいという副次的メリットがあります。
■価値:タイル張り替えや天然石貼りよりも圧倒的に軽量・安価
サイディングの上に石貼りを計画すると重量が増えて耐震補強が必要ですが、多彩模様仕上げは既存下地をほぼそのまま使用。資材と工期が短縮でき、足場込みでも石貼りの約30〜40%の費用でビジュアルを刷新できます。
デメリットとリスク
施工費が一般塗装より高め
材料代だけでなく、色替えごとにローラートレイや吹き付けガンを洗う手間が増えるため、単色より15〜30%ほど割高。
ただし冒頭で示したように意匠替えのコストパフォーマンスを考えると、タイルや張り替えよりははるかに抑えられます。
仕上がりが職人のセンスに左右される
ローラー圧や吹き付け量が強すぎると粒がつぶれて汚いムラになることも。完成現場を見学させてくれる業者を選び、可能なら試し塗り板で色粒のバランスを確認してから本施工に移ると安心です。
立地によって吹き付け不可の場合がある
住宅密集地や風の強い山沿いでは飛散養生が難しく、ローラー一択になるケースも。事前に業者と工法を擦り合わせ、近隣説明を入念に行いましょう。
施工で後悔しないための具体的チェックリスト
1.色選びは自然光と室内光でサンプル確認
光源が違うと粒感の陰影が変わるので、晴天・曇天・夜間照明の三条件で比べる。
2.見積書に“下塗り・中塗り・上塗り”工程が分かれているか
多彩模様塗料でもプライマーは不可欠。省略されていないか要確認。
3.「塗布量(g/㎡)」を数値で管理
薄塗りは早期色褪せの元。メーカー標準+10%を目安に。
4. 保証書に“塗膜剥離○年、変退色○年”と項目別期間を明記
総額と一括保証だけでは責任範囲が曖昧になる。
単色から多彩模様へ塗り替える手順と費用感をシミュレーション
30坪(外壁面積160㎡)の窯業系サイディングを3色ローラー仕上げに塗り替える場合
| 工程 | 内容 | 工期 | 目安費用 |
| 足場・メッシュシート | 高さ7〜8m | 1日 | 18万円 |
| 高圧洗浄・下地補修 | クラックシール+目地増し打ち | 1〜2日 | 10万円 |
| 下塗り | 透明浸透シーラー | 1日 | 8万円 |
| 中塗り(ベース) | ベース色吹付またはローラー | 1日 | 20万円 |
| 上塗り①② | サブ色・アクセント色転がし | 1〜2日 | 32万円 |
| クリヤートップ | 超低汚染フッ素クリヤー | 0.5日 | 12万円 |
| **合計** | — | **6〜7日** | **約100万円(税別)** |
単色シリコン塗装が同条件で70万円前後と考えると、差額30万円で石材級の意匠替えが可能です。
多彩模様仕上げは“外壁リフォーム”の新たな選択肢!
「外壁を新築みたいにしたい。でも張り替えるほどの予算はない」。そんな時に多彩模様仕上げを選んでみては。
*石のような高級感
*塗膜自体が厚く、防汚・耐久性も向上
*張り替えより圧倒的に軽量・安価
一方で、職人の技量と現場条件しだいで仕上がりが大きく変わるリスクもあります。
完成事例を必ず目で見て、試し塗りと保証内容をチェックする。
この二つを徹底すれば、後悔のない外壁リノベーションが実現します。
石材の重厚感を“塗るだけ”でまとう多彩模様仕上げ。
次の塗り替えでは、あなたの住まいも一段とドラマチックな表情を手に入れてみませんか?



