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【軽井沢町版】外壁塗装の仕上がりチェックで後悔ゼロ!

高橋春彦

高橋春彦

テーマ:外壁塗装

「塗装が終わったと聞いたけれど、本当にちゃんと塗れているのか不安」
「色ムラを見逃して、あとから嫌な気持ちになりたくない」
外壁リフォームを経験したお客様は、「うんうん」とうなずく方も少なくないと思います。
工事の成否は職人さんの腕で決まることは、確かに真実です。
けれど、お手数ですが、最後に“自分の目”で確認する完了検査こそ、満足度を決定づけると思います。
この記事では、外壁塗装の完了検査を「何を/どうやって/どこまで」見るべきかを、施工管理者の立場としての目線で解説します。

完了検査って何をする?

外壁塗装の完了検査とは

完了検査とは、足場解体の直前に施主が塗装業者と並んで仕上がりを細部まで確認し、不具合があればその場で手直しを指示できる最終工程です。
具体的には〈塗り残し・色ムラ・塗料の飛散・養生テープの置き忘れ・補修部分の密着〉など、見た目などをチェック。
この工程を経ることで、後日「ここだけ塗れていない」「雨染みが残った」といったトラブルを限りなくゼロにできます。

検査を飛ばすと起こりがちな3つの後悔

1.追加費用の発生
足場を解体したあと不具合に気づくと、再設置費だけで10万〜20万円が再びかかることも。保証を出す業者を選ぶことがおすすめです。
2.保証の適用漏れ
「色ムラは保証対象外」と規約に記載されていれば費用を自腹で負担する羽目になります。
3.精神的ストレス
毎日目に入る外壁だからこそ、「もっとちゃんと見ておけば…」という後悔が長く残りがちです。
検査に立ち会うたった1〜2時間が、費用・安心感・満足度すべてを守る最後の砦になるわけです。

検査の“見る順番”外観・付帯部・細部で確認

まずは全景をぐるり一周し色ムラ・艶ムラがないか確認

家をぐるりと歩く最初の一周では、朝日と西日で見え方が変わるため時間帯をずらして2回見るのが理想です。
壁面全体を斜めから眺めると、ローラーの重ね跡や艶ムラが浮かび上がり、真正面からでは気付きにくい凹凸も把握できます。「遠目でOKなら近くでもOK」の順番は逆。
遠景で不自然な影がないかをクリアしてから近づく方が、漏れなくムラを拾えます。

付帯部チェック:雨どい・破風板・窓枠は“線”を見る

壁が美しくても、付帯部にハケだれ(塗料の流れ跡)が残っていると全体の質感が台無しに。
縦横一直線の雨どい・破風板は“影の線”が歪んでいないかが判断基準です。
窓枠まわりは養生はがし忘れが起きやすいので、ビニール片やテープ糊が残っていないか指でなぞって確認を。

細部チェック:補修跡・シーリング・金物ビス頭を目視と触診

補修跡は光を当てながら斜めから触ると段差が分かります。
シーリングは爪先で軽く押して亀裂がないかを確認し、金物ビス頭は塗り残しが黒く点々と見えるため要注意。
「触って分からなければ遠目でも分かりません」最後は手の感覚まで総動員して不具合を潰します。

チェックリスト早見表“見落としやすい”項目はここだ!

チェック項目 目視ポイント 触診ポイント NG例 OK例
壁面全体 色ムラ・艶ムラ ローラー跡が帯状に残る 均一なマット艶
雨どい ハケだれ・塗り残し しずく状の垂れ痕 影がまっすぐ
シーリング(目地) 亀裂・気泡 弾力 触るとボロッと剥離 指で押すと軽く凹む
窓枠周り 養生テープ残り ベタつき 糊が指先に付く すべすべ
金物ビス 塗り残し点 頭の段差 黒い点々が見える ビス頭同色

表のとおり確認すると漏れが少なくなります。
特にシーリングは壁より早く劣化するため、小さな亀裂でも見逃すと3年後に目地割れが拡大するリスクが高まります。

立ち会い当日の流れとは?準備と声掛けでスムーズ進行

前日までに準備すべき3つのアイテム

1.チェックリストをプリントアウト
2.マスキングテープ(修正箇所の目印用)
3.汚れてもいい軍手と懐中電灯
これだけあれば「どこが気になるか」を即座に示し、職人さんと共有するスピードが段違いになります。

ムラなく確認してもらうコツ

開始前:「今日はお時間いただきありがとうございます。気になる所はテープで印を付けてもよろしいですか?」
修正依頼時:「このあたり、光の当たり方で少しムラが見える気がします。もう一度だけ確認していただけますか?」
終了時:「丁寧に対応くださり助かりました。足場が外れたら全景を撮ってお送りしますね!」
お願いし確認、感謝の順だと、職人さんも快く応じてくれ、現場の空気が和みます。

完了検査で見つかった不具合は“その場で”手直し

手直しの基本ルール

不具合を指摘したら、その日のうちに補修方法とスケジュールを決定します。
塗り残しなら追加塗装、色ムラならもう一層塗布、シーリングなら増し打ち解決策を口頭だけでなく「作業報告書」に書き込んでもらいましょう。
書面があれば、後日「言った言わない」を回避できます。

手直し完了後の再検査は“足場解体前”が原則

足場を外したあとではローラーやハケが届かず、梯子や高所作業車が必要になるケースも。
追加費用と工期延長を防ぐためにも、再検査は足場があるうちに必ず実施。

保証書を受け取るまでが完了検査

保証書のチェックポイント

保証年数と範囲(色あせ・剥離・膨れなど)
対象外条件(地震・台風・下地劣化など)
発行日と会社印
保証書は塗膜の“保険証券”です。
書面不備はその場で訂正を依頼し、デジタル保存も忘れずに。

写真台帳は“家のカルテ”5年後のメンテ計画に必須

施工前・施工中・完了後の写真を時系列でまとめた台帳は、将来の塗り替え時期を判断する材料になります。
「データでほしい」と伝えればUSBやクラウド共有で受け取れるのが一般的です。
メモリ破損に備え、クラウドとPCに二重保管しておくと安心です。

完了検査は“仕上がり”を自分の目で確認し納得して

足場代も工期も“同時施工”で賢く抑えたら、最後に待つのは完了検査という名の品質保証。
塗り直しゼロで笑顔の引き渡しを迎えるには、
1.全景→付帯部→細部の順で確認
2.チェックリスト+目印テープで可視化
3.その場で手直し指示&書面化
この3点を守れば「こんなはずじゃなかった!」という後悔が防げるでしょう。
完了検査は義務ではありませんが、施主が確認して手直しの依頼ができる最後のチャンス。
どうか現場に立ち会い、あなたの理想のマイホームを自分の目で“合格”にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q 完了検査の所要時間は?
A 30坪の住宅でおおむね60〜90分。
日射の向きが変わる午後に再度全景を確認すると安心です。

Q 平日は仕事で立ち会えない場合は?
A 土曜または日没後の照明下で対応してくれる業者も増えています。
事前に相談して日時を調整しましょう。

Q 雨が降ったら検査は延期?
A 雨天は艶ムラが判断しづらく、シーリングが濡れると触診できません。
晴れ間に延期するのが理想です。

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高橋春彦
専門家

高橋春彦

しろくまペイント(株式会社 霜鳥 塗装事業部)

塗る場所の状態や材質によって正しい塗料を選ばないと、後々問題が起きてしまいます。限られた予算の中で最も良い選択をするには、あらゆる塗料の性能や性質を知り尽くしているプロの目が必要不可欠なのです。

高橋春彦プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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