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飯田市の外壁塗装、どこまで塗る?外壁・屋根・付帯部の範囲と注意点

高橋春彦

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テーマ:外壁塗装

「外壁の塗装を考えているけど、どこまで塗ってくれるの?」「室外機の裏って塗るのかな?」
外壁塗装を検討し始めたときに、誰もが一度は感じるのが「塗装範囲ってどこまで?」という疑問。
見積もりを見ても専門用語ばかりで「結局どこまで含まれているの?」と不安になるんですよね。
この記事では、住宅塗装における外壁・屋根・付帯部の塗装範囲について、わかりやすく丁寧に解説します。

外壁塗装で塗る範囲とは?基本から具体例まで

外壁塗装と一口にいっても、実際には「壁」だけではなく、多くの細かい部位が塗装対象になります。
家の耐久性や見た目にも大きく影響するため、範囲の把握はとても大切です。

外壁塗装の基本:壁だけでは終わらない

住宅の外壁塗装では、外壁そのものに加え、軒天、ベランダの裏側など、外壁に隣接している部分も一緒に塗るのが一般的です。
これにより見た目の統一感と防水性能が保たれます。

軒天やベランダの裏側も塗装範囲に

軒天(のきてん)は屋根の下にある天井部分で、直接日差しや雨風にさらされにくいですが、湿気がこもりやすいため塗装しておくことでカビや腐食の予防になります。
■ただし物理的に塗れない場所もある
たとえば室外機の裏や給湯器、太い配管の裏側など、器具を移動しないと手が届かない場所は、原則として塗装範囲に含まれないことが多いです。

外壁塗装と屋根塗装は別物!同時施工のすすめ

「外壁塗装をお願いしたら、屋根もやってくれるのかな?」という声もよく聞かれます。
実は、外壁塗装と屋根塗装は作業内容も塗料も異なるため、別々の工事として扱われます。

外壁と屋根を同時に塗装するメリット

1つ目は足場代の節約。
外壁と屋根を別の時期に工事すると、足場の設置と解体に2回分の費用がかかってしまいます。
2つ目は工期の短縮。
外壁と屋根を別々に行うと、それぞれに1週間以上の工事期間が必要になります。まとめて施工すれば、全体の工期も短く済みます。
3つ目は仕上がりの統一感。
外壁と屋根を同時に塗装すれば、色合いや質感に統一感が生まれ、家全体の見た目がぐっと美しくなります。

塗装対象の違いを表で確認

項目 外壁塗装 屋根塗装
主な施工箇所 外壁本体、軒天、ベランダ裏など 屋根面、雨押え、水切りなど
塗料の種類 水性・油性(素材により) 主に油性または遮熱塗料
足場の必要性 必要 必要
一般的な工期 約7〜10日 約5〜7日

付帯部とは?塗装する意味と注意点

外壁塗装を検討するとき、意外と見落とされがちなのが「付帯部」の塗装です。

塗装対象となる付帯部の種類

付帯部とは、建物本体以外の細かな部材のことを指します。具体的には以下のような場所が該当します。

* 雨樋(あまどい)
* 幕板(まくいた)
* 破風板(はふいた)
* 軒天(のきてん)
* 帯板、縁側、木枠、霧除けなど

これらも塗装することで、雨風の浸入を防ぎ、木部や金属部の劣化を遅らせる効果が得られます。

付帯部を塗装しないとどうなる?

たとえば破風板や霧除けは屋根の端を保護しており、塗装が剥がれればそこから雨水が侵入するリスクがあります。結果として内部木材が腐ったり、雨漏りが発生したりする原因にもなります。

塗装を検討するタイミングとは?

外壁・屋根塗装は永遠に持つものではありません。
塗料の耐久性に応じて定期的なメンテナンスが必要です。

築10年がひとつの目安

多くの塗料は約10年程度で劣化が目立ち始めます。
チョーキング(白い粉が出る)やひび割れ、塗膜の剥がれが見られたら、塗装のサインです。

劣化症状の例

* 外壁が触ると白くなる(チョーキング)
* ひび割れや塗膜の剥がれ
* カビやコケの発生
* 色あせや変色
これらの症状を放置すると、塗装だけで済んでいたはずのメンテナンスが、大規模な修繕へと発展してしまう恐れがあります。

見積もりで確認すべきポイント

最後に、外壁塗装や屋根塗装、付帯部の施工を依頼する際に注意しておきたいのが「どこまでが含まれているか」です。

外壁と付帯部の塗装費用は別扱いが基本

見積もり書を見ると、"外壁"、"付帯部"、"屋根"などそれぞれの項目に分かれて金額が記載されていることがほとんどです。
「一式」などと曖昧に書かれている場合は、何が含まれているのかを事前に確認しましょう。

信頼できる業者を選ぶには

丁寧に説明してくれるか、現地調査がしっかりしているか、見積書が明確かどうかなど、複数の観点から業者を比較することが大切です。必要であれば、2〜3社から相見積もりを取りましょう。
塗装工事は見た目だけでなく、家の健康を守る大切なメンテナンスです。
どこまで塗るのか、なぜ必要なのかをしっかり理解し、後悔のない選択をしましょう。

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高橋春彦
専門家

高橋春彦

しろくまペイント(株式会社 霜鳥 塗装事業部)

塗る場所の状態や材質によって正しい塗料を選ばないと、後々問題が起きてしまいます。限られた予算の中で最も良い選択をするには、あらゆる塗料の性能や性質を知り尽くしているプロの目が必要不可欠なのです。

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