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瓦屋根に塗装はいる?中野市で種類別に必要性を徹底解説

高橋春彦

高橋春彦

テーマ:屋根材・外壁材・建築材料

「うちの瓦って塗装した方がいいの?」って、ふと思うことありませんか?
屋根のリフォームを考えたときに、「そういえば瓦って塗装するものなの?」「そもそもどの瓦に塗装が必要なの?」と、気になってもイマイチよく分からない……そんな方も多いのではないでしょうか?瓦屋根とひと口にいっても、実は種類によって“塗装が必要な瓦”と“塗装不要な瓦”があるんです。
この記事では、「瓦に塗装は必要か 」という疑問に、瓦の種類別に塗装の要否を解説。
さらに、塗装のメリットや注意点、塗装が必要な目安時期まで、屋根メンテナンスに役立つ情報をお届けします。屋根塗装を検討中の方も、今すぐ塗るべきか迷っている方も、ぜひ参考にしてみてください。

瓦の種類によって塗装が必要かどうかは違う

瓦といっても、その素材や製法によって特性が大きく異なります。塗装が必要な瓦と、必要ない瓦を整理すると以下のようになります:

瓦の種類 塗装の必要性 特徴
粘土瓦(和瓦) 不要 焼き物のため高耐久・高防水性。塗装は無用
セメント瓦 必要 セメント素材で塗装による防水が不可欠
モニエル瓦 必要 スラリー層あり。塗装しないと剥がれ・劣化が進行
スレート瓦 必要 セメント系薄型瓦。塗装が劣化すると防水性が低下
金属瓦(トタン・ガルバリウム) 必要 錆び防止のために定期塗装が推奨される

塗装が必要な瓦の特徴と塗装時期の目安

セメント瓦:5〜10年に一度の塗装が必要

セメント瓦は、セメントと砂を混ぜて成形した瓦です。見た目は和瓦に似ていますが、焼き物ではないため防水性は塗膜に頼っています。表面の塗装が劣化すると水を吸いやすくなり、ひび割れや劣化が進行してしまいます。塗装の目安は5〜10年。特に紫外線や雨風の影響を受けやすい南面などは注意が必要です。

モニエル瓦:10〜15年を目安に再塗装が必要

モニエル瓦はセメント瓦の一種で、表面にスラリー層と呼ばれる着色剤が施されているのが特徴です。このスラリー層は経年劣化により粉状になり、通常の塗装では密着しにくくなります。そのため、高圧洗浄でスラリー層を除去するか、専用プライマーを使用してから塗装する必要があります。適切な下地処理と塗料選びがカギとなります。

スレート瓦:8〜10年ごとに塗装が必要

スレート瓦は、セメントを主原料とする薄型の屋根材で、初期は美しい色合いが施されていますが、時間の経過とともに塗装が色あせ、劣化が始まります。塗膜が剥がれると吸水しやすくなり、苔・カビ・凍害の原因にも。定期的な塗装で防水性と美観を保つことが重要です。

金属瓦:サビ防止のための定期塗装が必要

金属瓦(トタン、ガルバリウム鋼板など)は軽量で施工性が良い反面、金属のため錆に弱いという弱点があります。特にトタンは5〜10年、ガルバリウムは10〜15年を目安に塗装が推奨されます。塗装により金属表面を保護し、長寿命化を図ります。

塗装が不要な瓦とは?粘土瓦(和瓦)の特性

焼き物だから塗装不要

粘土瓦(和瓦)は、天然の粘土を焼成して作られた日本伝統の屋根材で、高温で焼かれることによって非常に優れた耐久性・防水性を持ちます。表面には釉薬(うわぐすり)が施されていることもあり、紫外線や風雨に強く、50年以上持つことも。つまり、塗装での防水処理は不要というわけです。
ただし、瓦自体は塗装不要でも、漆喰や棟部分のメンテナンスは必要になるケースがあります。屋根全体を点検して、必要な部分だけメンテナンスを行うことが大切です。

瓦を塗装することで得られる3つのメリット

1. 劣化防止と寿命延長

塗装により瓦表面を保護することで、紫外線や雨風のダメージを抑え、瓦の劣化スピードを大幅に遅らせることができます。結果として、葺き替えの時期を延ばすことができ、長期的なコスト削減にもつながります。

2. 防水性の維持で雨漏り予防

塗膜が瓦表面をコーティングし、防水性を持たせることで、屋根材への水の侵入を防ぎます。雨漏りを未然に防ぐことで、内部の断熱材や下地構造の劣化リスクも軽減されます。

3. 美観の回復と外観の向上

色あせや汚れが目立っていた屋根も、塗装によって一新され、住宅全体の印象がぐっと引き締まります。特に外壁塗装と同時に行えば、統一感のある美しい仕上がりになります。

瓦塗装のデメリットと注意点

施工費用がかかる

屋根の塗装は、高所作業や足場の設置、専門的な知識と技術を要するため、それなりの費用がかかります。瓦の種類や屋根面積によって異なりますが、30坪の住宅でおおよそ30〜70万円程度が目安です。

DIYには向かない

塗装作業には適切な下地処理と塗料の選定、天候や乾燥時間の見極めなど、専門的な判断が求められます。特にモニエル瓦や金属瓦などは、処理を誤るとすぐに塗膜が剥がれる恐れもあるため、DIYではなくプロの業者に任せるのが安心です。

どの瓦か分からないときは?業者に相談を

「うちの瓦、結局塗装が必要なの?」と分からないときは、無理に自己判断せず、専門の屋根業者に点検を依頼しましょう。見た目が似ていても、セメント瓦と粘土瓦を見分けるのは意外と難しいもの。間違った施工を防ぐためにも、プロの診断を受けてから判断することが重要です。
また、劣化が進行している場合は、塗装ではなく葺き替えやカバー工法が適していることもあります。屋根の状態に合った最適なメンテナンス方法を選ぶようにしましょう。

瓦の種類ごとに最適な塗装対策を知っておこう

瓦の塗装が必要かどうかは、瓦の種類によって明確に分かれます。粘土瓦のように塗装が不要な素材もあれば、セメント瓦やモニエル瓦のように塗装が劣化防止に欠かせないものもあります。

定期的な点検と正しいメンテナンスを行うことで、屋根全体の寿命を延ばし、美しい外観を保つことができます。「塗るか、塗らないか」で迷ったときは、まずはプロの目で屋根の状態をチェックしてもらいましょう。

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高橋春彦
専門家

高橋春彦

しろくまペイント(株式会社 霜鳥 塗装事業部)

塗る場所の状態や材質によって正しい塗料を選ばないと、後々問題が起きてしまいます。限られた予算の中で最も良い選択をするには、あらゆる塗料の性能や性質を知り尽くしているプロの目が必要不可欠なのです。

高橋春彦プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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