坂城町の工場に多い折半屋根、その構造とメリットをわかりやすく解説
屋根材の種類を徹底解説|特徴・価格・耐久性から選び方までわかりやすく解説
「屋根の素材ってこんなに種類あるの?」って、リフォーム前に悩みがちなんです
屋根リフォームや新築を考えたとき、屋根材を選ぶ段階で「ガルバリウム?スレート?それとも瓦?」と、聞き慣れない言葉に戸惑った経験はありませんか?あるあるですよね。
屋根材は見た目の印象だけでなく、耐久性やメンテナンス性、さらには家全体の寿命やランニングコストにも関わる重要な部分です。だからこそ、屋根材の種類をきちんと理解し、自分の住まいや地域に合ったものを選ぶことが大切です。
この記事では、「屋根材 種類」に関するキーワードに基づき、代表的な屋根材を分かりやすく分類し、それぞれの特徴や価格、耐久性、メリット・デメリットを詳しく解説します。これを読めば、屋根材選びの迷いもスッキリするはずです。
屋根材は大きく4つの系統に分類される
屋根材は、基本的に次の4つのカテゴリーに分けることができます。
* 金属系屋根材
* スレート系屋根材
* セメント系屋根材
* 粘土瓦系屋根材
さらにその他として、アスファルト系や複合素材の屋根材も登場しており、選択肢は多様化しています。それぞれを詳しく見ていきましょう。
金属系屋根材の種類と特徴
ガルバリウム鋼板
現在、金属系屋根の主流として使われている素材です。アルミニウムと亜鉛の合金でコーティングされており、耐久性・耐候性に優れ、サビにも強いのが特徴。非常に軽量なため、建物の負担を減らすメリットも。
トタン
かつては金属屋根の代表格でしたが、現在は主に倉庫や仮設建築で使用されています。コストは非常に安価ですが、サビやすく、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
銅板
非常に高価ですが、半永久的ともいえる耐久性を誇ります。年月を経て酸化すると緑青が発生し、美しい風合いに変化するのも特徴。神社仏閣などに多く使われます。
| 種類 | 耐久性 | メリット | デメリット |
| ガルバリウム鋼板 | 20〜30年 | 軽量・サビに強い・安価 | 防音・断熱性能はやや劣る |
| トタン | 10〜20年 | 価格が安い | サビやすく耐久性が低い |
| 銅板 | 50年以上 | 高耐久・経年変化が美しい | 価格が高い |
スレート系屋根材の種類と特徴
化粧スレート(コロニアル・カラーベストなど)
セメントと繊維素材を混ぜて薄く成形した屋根材。最も一般的な屋根材のひとつで、施工しやすくデザイン性も高いです。定期的な塗装メンテナンスが必要ですが、コストパフォーマンスは優れています。
天然スレート
天然石を薄く加工したもので、高級感があり独特の質感と風合いが特徴です。非常に重く、施工も特殊な技術が必要なため、高価格帯になります。
| 種類 | 耐久性 | メリット | デメリット |
| 化粧スレート | 20〜30年 | デザイン性・施工性に優れる | 塗装メンテナンスが必要 |
| 天然スレート | 40年以上 | 高級感・重厚感がある | 高価格・重いため耐震性に注意 |
セメント系屋根材の種類と特徴
厚形スレート瓦(モニエル瓦)
セメントに砂を混ぜて作った屋根材で、表面にスラリー層という塗膜があり、塗装による定期メンテナンスが必要です。塗装には専用のプライマーが必要になるなど、専門知識が問われます。
コンクリート瓦
セメントを高温で圧縮・硬化させたもので、焼成せずに作られるため焼き物ではありません。重量はありますが、防火性・断熱性に優れています。
| 種類 | 耐久性 | メリット | デメリット |
| 厚形スレート瓦 | 20〜30年 | 安定した品質・断熱性がある | 専用塗料による定期メンテナンスが必要 |
| コンクリート瓦 | 30〜40年 | 耐火性・遮音性に優れている | 重量があり耐震性に不利 |
粘土瓦系屋根材の種類と特徴
和瓦(いぶし瓦、釉薬瓦など)
日本の伝統的な瓦で、粘土を高温で焼き締めて作られています。非常に耐久性が高く、50年以上の寿命があります。メンテナンスは漆喰や棟部などの補修程度で、塗装は不要です。
洋瓦(スパニッシュ瓦、フランス瓦など)
南欧風のデザインによく合う洋風の粘土瓦。波形で装飾性が高く、洋風住宅との相性が抜群です。和瓦と同様に耐久性が高く、外観も重厚です。
| 種類 | 耐久性 | メリット | デメリット |
| 和瓦 | 50年以上 | 高耐久・塗装不要・風合いがある | 重量がある・費用はやや高め |
| 洋瓦 | 40〜50年 | デザイン性に優れメンテナンス少ない | 重量と価格がやや高い |
その他の注目屋根材
アスファルトシングル
ガラス繊維にアスファルトを浸透させた素材で、防水性・防音性が高く、軽量で扱いやすいのが特徴。北米では非常に普及していますが、日本では積雪地域では注意が必要です。
石付き金属屋根(ジンカリウム鋼板)
金属屋根の表面に自然石を吹き付けたもので、金属特有の冷たい印象を和らげるとともに、高い耐久性とメンテナンス性を実現。最近では軽量な瓦の代替としても人気があります。
| 種類 | 耐久性 | メリット | デメリット |
| アスファルトシングル | 15〜20年 | 軽量・防音性高い・安価 | 雪が多い地域では剥がれやすい |
| 石付き金属屋根 | 30〜40年 | 高耐久・デザイン性◎・メンテナンス少 | 価格はガルバより高め |
屋根材選びのポイントは「地域性」「予算」「デザイン」で
どの屋根材が良いかは、一概には言えません。雪や風が強い地域では耐候性・断熱性の高い素材を、地震の多い地域では軽量性を重視する必要があります。また、初期費用だけでなく、10年後・20年後のメンテナンスコストや寿命まで見据えて選ぶことが大切です。
屋根は住宅の中でも最も過酷な環境にさらされる場所です。だからこそ、素材選びの知識を持ち、長く安心して暮らせる住まいを作っていきましょう。



