【須坂市】雨漏りした時のために対処方法?調査や修理、業者選びまで解説

樋(雨樋)からの雨漏り対策ガイド|原因・症状・効果的なメンテナンス方法を解説
関連記事
私たちの雨漏り調査と修理について
「雨の日に壁が濡れてるなと思ったら…雨樋から水が溢れてた!」なんて経験ありませんか?
実は多くの雨漏りが、屋根や外壁ではなく「雨樋(とい)」のトラブルから始まっているんです。
落ち葉が詰まっていたり、経年劣化で割れていたり、設置不良だったり…。
気づかないうちに雨水が建物を傷めているケースも珍しくありません。
この記事では、「樋の雨漏り」雨樋からの雨漏りが起こる主な原因や放置するリスク、そして効果的な対処法・予防策を解説します。雨の日でも安心して過ごせる住まいを守るために、ぜひご一読ください。
雨樋からの雨漏り、主な原因は4つ
雨樋は、屋根から流れる雨水をスムーズに地面へ排出する大切な役割を担っています。
この経路に不具合が生じると、水が逆流したり、溢れてしまったりして、建物へのダメージが発生します。
詰まりによる雨水の滞留とあふれ
落ち葉や鳥の巣、土ぼこり、花粉などが雨樋に溜まると、排水がスムーズに流れなくなります。
水が行き場を失うと、外壁や軒下に垂れてしまい、そこから雨漏りが発生することがあります。
特に、樋の曲がり角や集水器部分は詰まりやすいため注意が必要です。
ひび割れや破損による水漏れ
紫外線や気温差、経年による素材の劣化、または積雪や強風による衝撃で、雨樋がひび割れたり破損することがあります。このひび割れから雨水が染み出し、外壁や基礎、軒天に直接ダメージを与えるリスクがあります。
経年劣化による排水性能の低下
樹脂製や金属製の雨樋には耐用年数があります。
一般的に20年前後が目安とされ、経年によって接合部のズレや勾配の狂い、支持金具のゆるみなどが発生し、排水性能が落ちていきます。
古い雨樋はトラブルの温床となりやすいので、早めの点検と対策が必要です。
施工不良による初期不具合
雨樋の取り付け工事で傾斜が正しく設定されていなかったり、継ぎ目に隙間があったりすると、雨水が逆流して壁面に流れ落ちたり、樋の途中から漏れ出たりすることがあります。
新築やリフォーム後に雨漏りを感じたら、施工不良の可能性も疑いましょう。
雨樋のトラブルが引き起こす深刻な二次被害
雨樋の不具合を放置していると、建物のさまざまな部分に深刻な被害が広がる恐れがあります。
外壁の汚れ・腐食
雨水が外壁に伝い落ちると、外壁材が湿気を吸って劣化しやすくなります。
特にサイディングやモルタル外壁は、水分の浸入によって塗膜の膨れやひび割れが起こることがあります。
屋根下地や軒天の腐食
屋根から溢れた水が軒天井(のきてん)や下地に流れ込むと、木材部分が腐食し、シロアリの発生原因にもなり得ます。
基礎や構造体への浸水
地面にうまく排水されなかった雨水が、基礎部分に染み込むことで、住宅の構造体までダメージが及ぶ可能性もあります。これにより家全体の耐震性が損なわれるリスクがあります。
近隣への被害・トラブル
雨水が溢れて隣家の敷地へ流れ出ると、近隣トラブルの原因になることも。
雨どいの管理不備は、場合によっては所有者責任を問われる可能性もあるため注意が必要です。
雨樋の雨漏りを防ぐためにできること
定期的な掃除と点検が基本
年に1~2回は、目視で雨樋の状態を確認し、詰まりや破損がないかチェックしましょう。
秋の落ち葉シーズン後や台風後などは特に重要です。
掃除には、専用の雨樋クリーナーや高所作業用ブラシを使用すると便利です。
落ち葉よけネットの設置
詰まりの原因となる落ち葉や小枝を雨樋に入れないための「落ち葉よけネット」を設置するのも効果的です。
初期費用はかかりますが、掃除の手間が激減します。
ひび割れ・破損部分の補修や交換
軽度なひび割れであれば、防水コーキング材での補修が可能です。
大きな破損や劣化が進んでいる場合は、その部分だけを交換する、もしくは全体の交換を検討しましょう。
施工不良の疑いがある場合は専門業者へ
自分での修理では対応しきれない場合や、傾斜・つなぎ目に問題があると感じた場合は、必ず屋根工事や雨樋専門の業者に相談しましょう。再施工によるトラブル防止が期待できます。
| 対策方法 | 効果・目的 | 費用目安(一般住宅) |
| 雨樋清掃 | 詰まり・あふれ防止 | 5千円〜2万円程度 |
| 落ち葉よけネット設置 | ゴミ侵入防止・掃除頻度軽減 | 1万〜3万円程度 |
| 部分補修(コーキング) | 軽度なひび割れ対応 | 数千円〜1万円程度 |
| 部分交換 | 破損部分のみを交換 | 1万〜3万円程度 |
| 全面交換 | 古くなった雨樋を全交換 | 10万〜20万円程度 |
雨樋の雨漏りは“軽視しない”ことが最善の対策
雨樋は地味なパーツに思えますが、建物全体を守る重要な機能を果たしています。
詰まりや破損、施工不良を放置すると、建物の老朽化が加速し、修繕費用も大きく膨らみます。
築年数が10年以上経過している住宅や、最近雨樋の点検をしていないという方は、ぜひこの機会に状態を確認してみてください。小さな雨樋の異常を見逃さず、安心・安全な暮らしを維持しましょう。



