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物置のサビ”後回しにしていませんか?
「雨が当たる北側のパネルに小さなサビが広がってきた」
「購入から10年、色あせや白化が気になる」
多くのご家庭が抱えるイナバ物置の悩みは、“いつ”“いくらで”塗り直せば良いかが分からないことです。
物置は家本体より後回しにされがちですが、鉄製ゆえサビが進むと穴あきや変形を招き、修理費が一気に跳ね上がります。そこで本記事では長野市という寒暖差の大きな地域特有の環境をふまえながら、イナバ物置の塗装費用を解説。
塗装費用の全体像“1坪3~8万円”の根拠を把握する
長野市の相場は1坪あたり4万〜7.5万円
イナバ物置の再塗装費用は、全国平均で1坪2〜7.5万円が最も多いです。
倉庫・物置専門店の公開データでも同水準が示されています。
長野市で実際に施工した業者へのヒアリングでは、冬場の養生コストや高地配送の上乗せがあっても、上限5万円/坪で収まるケースが大半でした。
ポイント:相場の幅は「塗料のグレード」と「下地処理の手間」の掛け算で決まる。サイズの大小よりもまずこの二つを確認しましょう。
“パッと見きれい”でも10年が塗り替えの目安
イナバ物置は出荷時にウレタン焼付け塗装が施されていますが、耐用年数は7〜10年。
紫外線量が多く寒暖差も激しい長野市では、塗料の膨張収縮が大きく、都市部より1〜2年劣化が早い傾向にあります。
色あせやチョーキング(粉吹き)が出た時点で再塗装を先延ばしにすると、サビ取りケレン費用が別途数万円かかるので注意が必要です。
物置サイズと費用“1坪”の意味を正しく理解する
イナバ標準カタログで読み解く“坪数”と塗装面積
カタログ表記の「1坪」は床面積約3.3㎡を指しますが、塗装では外壁・屋根・扉・庇の総面積を見るため、実際に塗る面は床面積の1.6〜1.8倍に膨らみます。
たとえば間口2200 mm×奥行1900 mm(床面積4.18㎡)のMJ-179Eは、塗装面積約7㎡。
坪単価4万円でも、見積書では「本体一式28,000円」程度の表記になるので混乱しないようにしましょう。
長物置・連棟タイプは“足場”がコストを押し上げる
奥行3 mを超える長物置や背高タイプを連棟で設置しているケースでは、全面を足場で囲わないとローラーが届きません。
足場基本料は2万〜3万円が相場で、面積が増えても大きくは変わらないため、坪単価換算すると割高に感じます。複数台を同時塗装して足場を共用すると 1台あたり5000〜10,000円ほど圧縮可能です。
塗料でここまで違う! コストと耐久性の比較表
| 塗料の種類 | 耐用年数(目安) | 1坪あたり施工費 | 特徴 | 向くケース |
| アクリル | 4〜6年 | 30,000〜35,000円 | 初期費用最安だが色あせが早い | 3〜4年後に撤去・買替予定 |
| ウレタン | 7〜10年 | 45,000〜60,000円 | 既存焼付け塗装と相性良好 | 標準的な戸建て物置 |
| シリコン | 10〜13年 | 40,000〜65,000円 | 防汚性が高く再汚染しにくい | 雪解け水の汚れが気になる立地 |
| フッ素 | 15〜18年 | 50,000〜65,000円 | 紫外線に非常に強い | 山間部で日射量が多い場所 |
| 無機系+フッ素 | 18〜20年 | 60,000〜80,000円 | 水性で環境負荷が低い | 手間を掛けず長持ちさせたい |
上表の費用帯は実際の倉庫塗装専門店が公開する単価を参考に作成しています。なお、遮熱・断熱機能付きシリコン・フッ素塗料は坪+3000〜5000円上乗せが目安です。
劣化状態による追加費用“サビ取りケレン”の現実
ケレン作業は「軽度」「中度」「重度」で別メニュー
サビが赤茶に変色する軽度ならサンドペーパー研磨で+5000円/坪程度、中度(塗膜が浮き、叩くとパリパリ音がする)はディスクサンダー使用で+10000円/坪、重度(穴あきや鋼板の層状サビ)は部分溶接補修・パテ成形で+15,000円/箇所が相場です。軽度のうちに手を打てば費用を3分の1に抑えられます。
下塗り錆止めが重要
鉄部塗装は「錆止めプライマー→中塗り→上塗り」の3層構造が基本。
プライマーを省略すると、上塗りが5年以内に膨れを起こす事例が後を絶ちません。
錆止めグレードによる材料差は1㎡あたり数百円にすぎず、トータルコストに占める割合は1割未満。
長期的には安く長く持たせる意味があります。
見積もりの取り方と業者選び
3社以上に相見積もりを取るべき3つの理由
1.単価の妥当性が分かる
2.作業項目の抜け漏れを防げる
3.保証内容を比較できる
同じウレタン塗装でも、
①高圧洗浄
②ケレン
③下塗り
④中塗り
⑤上塗り
⑥清掃と工程を細かく書く業者もあれば「塗装一式」でまとめる業者もあります。
一式表記は追加請求の温床になりやすいので、必ず工程明細を要求しましょう。
“保証書あり”は必須条件
長野県内のリフォーム瑕疵保険に対応する事業者なら、3〜5年の塗膜保証を無料または数千円で付帯可能です。
保証書を発行しない業者は、下地処理を簡略化しているリスクが高いと判断できます。
費用を抑える③つのコツ
1.外壁・屋根と同時発
足場と運搬を共有でき、物置単独より10〜15%安くなる。
2.雪解け〜梅雨入り前に依頼
湿度が低く乾燥が早いため、工期短縮で人件費を抑制。
3.自治体のリフォーム補助金を活用
長野市の「住まい快適化支援事業」は付帯工事として物置塗装も対象。
よくある質問(Q&A)
Q. 物置の中身は全部出さなければいけませんか?
A. 塗装中の振動で棚が倒れる恐れがあり、原則空にするのが安全です。
ただしキャスター付きラックなら隅に寄せるだけで済む場合もあるため、事前に業者へ写真を送って確認すると効率的です。
Q. 除雪機や農機を一時的に保管する場所がないのですが?
A. 施工期間は通常3日〜4日。
広いカーポートを所有している場合はブルーシート養生で仮置き可能。無い場合はトランクルーム日貸しサービスを手配する人も増えています。
Q. 冬場の施工は絶対に避けるべき?
A. 長野市の真冬(平均気温0℃前後)は塗料の硬化が遅れ、不具合の原因になります。
どうしてもという場合は低温硬化型ウレタンを選択し、ヒーター養生を行うことで品質を担保できますが、コストは通常の1.2倍程度になります。
“費用を知ること”が最良のメンテナンス
イナバ物置は丈夫ですが、塗装メンテナンスを10年サイクルで行うことで本体寿命を20年以上に延ばせます。
長野市の相場で見ると、標準的な1坪タイプならウレタン塗装で3〜5万円、シリコンなら5万円台後半が目安。
劣化が進む前に高圧洗浄と下地処理を施し、信頼できる業者に工程明細と保証書を提示してもらう。
それだけで余計な出費を大幅に防げます。
「まだ大丈夫かな」と感じた今こそ、まずは3社見積もりを取り、費用と提案内容を比べてみましょう。
物置は“置くだけ”の収納から、家財を守る“もう一つの屋根”へと価値を高める投資対象へ
この記事がその第一歩になれば幸いです。



