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屋上・ベランダが5年長持ち!長野市で選ばれる防水トップコートとは?

高橋春彦

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テーマ:防水工事

屋上やバルコニーの防水層は、せっかく高品質なウレタン・FRP・シート防水を施していても、最後に塗る“トップコート”を怠ると一気に劣化が進みます。
この記事では、防水トップコートの役割・種類・塗り替え時期・費用相場をわかりやすく解説し、ムダな雨漏りリスクと修繕コストを最小化する具体策まで紹介します。

トップコートとは?防水層の上に塗る「日焼け止め」の様な役割

防水層そのものは水を通さない機能を備えていますが、紫外線・雨風・温度差にさらされると樹脂が硬化・粉化し、最終的にクラック(ひび割れ)やピンホールが発生。
トップコートはこの劣化を遅らせる**保護スキン**の役目を担います。

主な4つの働き

1.紫外線カット
UV吸収剤や顔料が直射日光をバリアし、下地の黄変・硬化を抑制。
2.雨水・風雪バリア
表面に疎水性皮膜を形成し、酸性雨や埃の浸透をブロック。
3.耐摩耗・汚れ防止
歩行や点検作業の擦り傷から防水層をガードし美観をキープ。
4.遮熱(高反射タイプのみ)
太陽光の赤外域を反射し、夏場の屋根表面温度を最大15 ℃低減。

トップコートの種類と比較

系統 樹脂主成分 耐用年数(目安) 特徴 ㎡単価(材料+施工)
ウレタン系 アクリルウレタン 4〜6年 密着性◎・価格が手頃 900〜1,300円
ポリエステル系 不飽和ポリエステル 6〜8年 硬膜で摩耗に強い・乾燥が速い 1,200〜1,600円
シリコン系 アクリルシリコン 7〜9年 汚れにくく色褪せしにくい 1,400〜1,800円
フッ素系 4フッ化フッ素 10〜12年 紫外線耐性◎・高価 1,700〜2,000円
遮熱専用 特殊セラミック 基材に準拠 赤外反射顔料で表面温度を低減 +200〜300円加算


選び方のヒント

短期的なランニングコスト重視なら **ウレタン系**
歩行頻度が高い屋上には **ポリエステル系**
長期で塗り替え回数を減らしたいなら **シリコン・フッ素系**

いつ塗り替える?“5年毎か劣化症状”で判断する

劣化サイン 放置リスク 対応策
色褪せ・艶引け 紫外線ダメージの前兆 早めの再塗装
チョーキング(粉化) 下地露出が進み水が滲みやすい 即再塗装+洗浄
ヘアクラック 水分が浸入し防水層が膨れ・剥離へ クラック補修後再塗装
部分剥がれ・白化水ぶくれ 雨水侵入で母材まで劣化 部分補修or全面更新


目安:施工から5年、または上記症状が出た段階でトップコート更新を検討しましょう。
防水層自体が10年寿命の場合でも中間に1回のトップコート更新が必須です。

塗り替え費用の内訳と節約ポイント

1.下地洗浄・ケレン(高圧洗浄+不陸調整)
2.下塗りプライマー(密着性アップ)
3.トップコート2回塗り(規定膜厚を確保)
4.仮設足場(2階以上の場合)

30㎡のベランダをウレタン系で再塗装する場合
材料+施工:約25万円 + 足場:約8〜10万円が標準。
外壁塗装など足場を共用できる工事と同時施工すれば、足場代を丸ごと削減できます。

施工フローとDIY可否

工程 専門性 DIY難易度 コメント
高圧洗浄 ★★ 家庭用洗浄機でも代用可だが均一圧が難しい
クラック補修 ★★★ シール材の選択とVカット充填は専門技術
プライマー塗布 ★★ 被膜厚をムラなく塗るコツが必要
トップコート ★★ 刷毛跡・ピンホールが後トラブルの原因

手すり・庇など狭い面ならDIYも可能ですが、広面積や高所は転落・塗膜ムラのリスクが高いので専門業者推奨です。

失敗しない業者選び3か条

1.膜厚測定記録を提出:ウエットゲージ写真で実測値を提示できるか
2.メーカー保証書を発行:材料+施工ダブル保証が理想
3.過去施工例を公開:同規模・同環境の実績写真を持つ会社を選ぶ

トップコート更新は定期的に!



* 紫外線&雨風から防水層を守る**最終バリア**
* 5年サイクルの塗り替えで**防水寿命+5年以上**
* 単価は **900〜2,000円/㎡**、足場共用で大幅コスト圧縮
* 劣化サインを見逃さず **早めのパッチ補修+再塗装** が長持ちの秘訣

防水トップコートを定期的に更新すれば「突然の雨漏り→大規模改修で100万円」という最悪シナリオを“小規模のメンテナンス” で回避できます。
屋上やベランダのチェックは、晴れた休日にささっと行えます。
色褪せや粉化を見つけたら、迷わず専門業者に相談して、建物を長持ちさせましょう。

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専門家

高橋春彦

しろくまペイント(株式会社 霜鳥 塗装事業部)

塗る場所の状態や材質によって正しい塗料を選ばないと、後々問題が起きてしまいます。限られた予算の中で最も良い選択をするには、あらゆる塗料の性能や性質を知り尽くしているプロの目が必要不可欠なのです。

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