長野市の「アパート・マンションオーナ様必見」屋根塗装は減価償却できる?会計処理のヒント
最近の水道料金はじわりと上がり気味だから「出しっぱなしで何時間も洗えば数千円どころか万単位では?」と想像していませんか?
職人さんに「今日は丸一日洗います」と言われると生活用水まで影響する気がして、思わずメーターを確認してしまう。
でも実際に請求書を開けてみると増加分は千円ちょっとでよかった、なんて声も多いのが事実です。
本記事では「外壁塗装の高圧洗浄にまつわる水道代」をテーマに、金額・負担範囲を丁寧に解説します。
高圧洗浄ってそもそも何をしているの?
外壁塗装は“塗る”作業以前に、表面の汚れ・カビ・チョーク粉を完全に除去しなければ塗膜が早期に剥がれます。
そこで登場するのが高圧洗浄機。
家庭用とは桁違いの13〜15MPa(メガパスカル)の圧力で水を噴射し、細かな凹凸に潜む汚れをそぎ落とします。
業務機は毎分8〜15ℓの水を使いますが、ノズルを対象面に近づけて当てるため“散水”ほど無駄な飛散はありません。
住宅一棟の外壁と屋根を洗う所要時間は4〜6時間前後、トータル使用量は約1〜1.5㎥(立方メートル)が平均値です。
水道代の仕組みと増加分のリアルを数字でチェック
水道料金は自治体により単価が異なりますが、全国平均は1㎥あたり200円前後(上水+下水)という調査結果があります。ここでは目安をわかりやすく表にまとめました。
使用量上水道単価※下水道単価※合計高圧洗浄1.2㎥使用時の追加額
1㎥110円90円200円―
1.2㎥―――約240円
10㎥100円80円180円―
※単価は例示。実際は「10㎥までは基本料金」「超過分は段階性」など自治体ごとに細かな違いがあります。
平均使用量1.2㎥に単価200円を掛けると240円。
家庭の月間使用量を先月比で見ても、1,000〜2,000円の振れ幅に収まるケースが大半です。
見積もりで「水道代は施主負担」と書かれていても、実感としてはコンビニランチ一回分ほど。
なぜ水道代を家主が負担するのが一般的なのか?
外壁塗装業界では「高圧洗浄の水は施主宅から拝借する」が長年の慣習です。
理由は二つ。
第一に保健所認可。
外部給水車を使う場合、給水設備の衛生基準を満たす証明が必要で手続きが煩雑になるため住宅規模の工事では現実的でありません。
第二にコスト転嫁のシンプル化。
現場へ水を運搬・補充するより、施主メーターを通した方がトータル経費が安く済み、そのぶん塗装価格を抑えられます。千円前後の水道代と、給水車チャージ数万円ではどちらが家計に優しいかは明白。
もちろん「集合住宅で共用水栓しかない」「井戸水を使っている」など事情が異なる場合は、業者がポリタンクなどで持ち込むケースもあるので契約前に相談しましょう。
水を出しっぱなしでも“もったいなくない”三つの理由
1. ノズルの断続噴射で実稼働は想像より短い
作業員は常にガンを握り、不要なタイミングで噴射し続けることはありません。
足場を移動しながら当てる、止める、移動するを繰り返すため、連続運転時間は体感で半分以下に縮まります。
2. 屋根と外壁を一気に洗うことで工期短縮し人件費が圧縮
別日に分けて洗えば足場養生や人件費が延び、そのコストは結局施主に跳ね返ります。
一気に洗って水を集中使用した方が総合的な支払いは小さくなるのです。
3. 電気代もそんなに掛からない
1日あたりの電力消費は数kWh。
電気代換算でも百円台。
水・電気ともに家計インパクトはごくわずかです。
メーター実測で不安ゼロ!実例で見る一日の増加量
長野市のAさま。
築18年・延床35坪の住宅で実際にメーターパイロットを確認しながら洗浄を行った結果、朝8時〜昼14時の作業で1.4㎥使用。自治体単価206円/㎥のエリアなので合計288円の増加にとどまりました。
水だけでなく生活行動による誤差を考慮しても「高圧洗浄=高額請求」というイメージは現実とズレがあることがわかります。
高圧洗浄ついでに“家まるごとクリーニング”は可能?
塗装しないアルミサッシや玄関ポーチも同時に洗浄できるかは契約範囲次第。
外壁と色違いの化粧モールやテラス屋根のアクリル板への噴射は、塗装面に跳ね返った汚水が再付着するリスクを減らし、美観を底上げします。
追加料金ゼロで対応する業者も多いので、着工前の打合せで「洗わなくていい場所/洗ってほしい場所」を紙に書いて共有するとトラブル防止に役立ちます。
高圧洗浄の水道代は“心配するほど大きくない”が、事前確認で安
平均水道代は1,000〜2,000円程度。上水+下水の単価を掛けても外食一回分ほど。
施主負担が慣習なのは、給水手配より住宅水栓利用の方が総工費を抑えられるため。
ノズル断続運転と省エネ機器により、出しっぱなしでも実質稼働時間は短い。
不安ならメーターをチェックして実測値を把握してみてください。
洗浄範囲を打ち合わせれば、玄関や塀もまとめてキレイにできて一石二鳥。
「意外と安く済むんだ」とわかった今こそ、見積もりの“高圧洗浄”欄をマイナス要素ではなく長寿命塗装の必須投資と捉え直してみてください。
家計へのインパクトは小さく、得られるメリットは大きい。
それが外壁塗装における水道代の本当の姿です。



