寒冷地でのお庭の工事には注意が必要です!
いよいよ冬本番の季節を迎えます。
長野県のこの辺りのエリアは、冬になりますと寒い時でマイナス8℃~10℃以下とかなり冷え込み、地域によってはマイナス15℃くらいになるところもあります。そのため、外構工事を施工する時には施工方法に注意が必要になってまいります。
一番問題となるのが「凍み上がり」という現象です。
寒くなってくると地面に霜柱(しもばしら)ができますが、これが問題の原因となります。コンクリート舗装やアスファルト舗装などの構造物の下で、降った雪や雨などが地面に浸み込み寒い日が続くと、地面の下でも同じように霜柱ができます。これがとてつもなく大きな力を発揮して、その上にある舗装や構造物などを持ち上げてしまい、舗装にヒビが入ったり、車の出入りなどに支障が出て問題になってきます。
また、造る舗装や構造物の下の土質(土の状況など)によっても基礎の施工方法が変わってきます。適度に石や砂が混ざる浸透しやすい土でしたら凍み上がりが起きにくくなりますが、畑のような黒土や赤土などは降った雨や雪が浸透していかないために、凍み上がりの危険性が一気に上がります。
お庭を造る場所にも関係してきます。南側の日当たりの良い場所に駐車場などを造る場合と、建物の北側の冬は全く日が当たらない場所に造る場合では、やはり北側の方が凍み上がりのリスクは一気に上がります。
自然現象ですので寒冷地では避けられない現象となりますが、この「凍み上がり」が極力起きないように、砂利基礎の厚みやコンクリートなどの構造をしっかりと設計していくことが大切になります。
価格を抑えるためにコンクリートや砂利の基礎を薄くしたいところですが、むやみにコストカットをしますと後々後悔することになりかねませんので、施工業者様に事前に相談をして対応いただける業者かしっかりと確認して工事を依頼することが重要です。
お金をかけて造ったお庭を、より長く快適に使いたいですよね。



