レザーシートに発生したクラックや表皮欠損補修のご紹介!
2スト軽自動車全盛期にNONDAが投入した4ストN360そのシート直して!
電話で「古い車ですがN360って知ってますか?今その車をレストアしてますが、シートの破れで困っています。なんとかなりませんか」こんな感じの問い合わせをいただきました。(3月にルーフ生地投稿と同一車両。シートが最初に受けた依頼でした。)
一見それほどひどくない?は甘かった!

搬入いただいたシートは一見それほどひどくないようにも見えます。60年近い昔の車でありながら、表皮は固くなっていません。補修に充分耐えられる素材です。相当良い材料を使ったように想えます。最近の車の方が、コストダウンのためか「いいのかこんな素材で」と思える車をたくさん見てきました。
話が戻りますが、我が家にもこのN360があり兄が乗っていました。僕はまだ車に乗るような年齢ではありませんでしたが、当時軽自動車は360㏄の小排気量。そこに大人が4人も乗るのですから、パワーで有利な2ストロークエンジンが全盛期。そこへHONDAは4ストロークエンジンで、当時の最高出力を大幅に上回るN360を出してきました。「本田総一郎自身ミニクーパーをかなり意識して作った」と、どこかで読みました。
話が脇道にそれましたが、破れた表皮を広げてみるとエライことになっています。きれいな色のスポンジの切れ間に色の違うウレタンスポンジがみえます。このまま何も見なかったことにして表皮のみ補修で終了。とも思いましたが、お客さんのこのN360レストアにかける情熱はたいへんなものがあります。急がなくてもいいと言われています。
そもそもこのシートはどういう構造になっているのか?から考えることにしました。
シートのスポンジであるウレタンフォームが、まず2重構造。土台にあたる部分を基礎に、表皮と上部のウレタンフォームは縫い合わせられた縫製品としてシート全体を覆っています。上部ウレタンと土台のウレタンとは接着せず、衝撃を動くことで吸収しているようです。
表皮の破れから見える色の違ったウレタンが土台部分です。まずは上部ウレタンの破れを直しておかないと、表皮がいつも引っ張られることになりそうです。
1.上部ウレタンは裏打し修正、下部の土台ウレタンとは接着しない。
2.表皮と上部ウレタンの縫製はできない、裏打し接着とする。
3.表皮の破れは加熱式充填剤で補修する。
4.塗装実施で完了。
この方法で行くことにしました。
1.上部ウレタンの補修

奇麗に合わすところまでいかなかったがだいぶ開きが収まってきた。
2.表皮とウレタンの接着
3.表皮の破れ補修
4.塗装
完了です


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