松本市のお客様ステアリング表皮剥がれ補修のご紹介
「市販のクリーナーで、ハンドルの色が落ちてしまった」
菅平のお客様より電話で「市販のクリーナーを使用したところ部分的に色が落ちてしまったのですが直りますか」の問い合わせがありました。車はBMW i 、ステアリングの色は黒。見積を提示し、車はお持ち込みいただき、代車貸出で日程が決まりました。
今回は下地自体に問題はないので、クリーニングと脱脂を終えてマスキングをはじめます。このBMW i はステアリングリムとホイールの取り付け部分の形状がなかなか凝った作りになっていますので慎重に作業を進めます。
次にハンドル後ろのコックピットまわりへの飛散防止マスキングです。施工中は常にハンドルを回しながらの作業ですので、マスキングもハンドルが回るかを確認しながらになります。
最後にフロントガラス周辺への飛散防止のためポリフィルムのマスカーで覆ってマスキング終了、調色、塗装に入ります。
車の内装は暖色 若干の白や赤が、艶消しの白と色の白、繊細な調色の世界
自分の経験でも、特に国産車は黒でも若干の白や赤、黄などが入った方が色が合う場合が多く、外車は黒のみで行けることが多かったです。
ただしベンツなどは極度に艶を消すことで、白っぽく見える場合があります。艶消しで白く見えるのと、塗料の白はあくまで別物です。この辺の判断を誤ると苦しい展開になります。
今回のBMWは問題なく作業が進みました。軽くシボ目も付き、塗装終了です。
ここからマスキング外しですが、部分的に塗装不足が残っている場合もあります。特にリムとホール周辺は塗った箇所と塗らない箇所の境目になりますので、塗膜が剥がれてしまう場合もあります。気を緩め一気にマスキングを外してしまい。再度マスキングやり直しの場合もあります。（何度もあったな！）ここも慎重差が求められます。
一番心配していた箇所も問題なしシボ目もきれいに再現できました。
艶出しを含んだクリーナーはダメ！ ミンクオイルはOK！
車を引き取りに来られたお客様は「おー！」と一言。満足いただいたようです。
再度色落ちの経過の話になり、「ステアリングの表皮がツルツルになってしまい。その状態が嫌でクリーナーで復活するかと思いクリーナーを使ったところ色が落ちてしまった話されました。
「ツルツルになったのは表面のシボ目が擦れて無くなった状態なので、そこからの復活は塗装以外にない。」
メンテナンスの話に移り、「艶出し剤を含んだクリーナーは出来るだけ避けた方がいいです。」使うなら「ミンクオイル」などの方が塗装を痛める心配はないです。とお伝えしました。
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