自動車ボディーの傷、磨きで消せる傷のご紹介!
スカイラインE34型のダッシュボードひび割れリペア依頼いただきました。高級車に多いウレタンレザーのひび割れだと思っていました。
今回の依頼は元トータルリペア加盟店で現在は長野市でコーティングから中古車販売も手掛ける「ガレージビックパイン」さんからの直取依頼の施工でした。
あれ! 見てびっくり! プラスチックじゃん!
ウレタンレザーだとばかり思っていたダッシュボードの素材はプラスチックでした。「これは勉強不足」でしたと反省しながら、作業に取り掛かろと思ったものの、プラスチック素材の下地処理は基本接着剤になりますが、細かな傷まで入れたらたいへんな数になります。これだけ広範囲のひび割れに接着剤だと仕上がりは奇麗にはいかないぞ! というか!その前に プラスチック素材のダッシュボードがここまで経年劣化のひび割れた車両は初めて見ました。 確かに車の外観見てもかなり年期の入った車両でもあり、これをリペアして乗ろうというお客様に「ちょっと感激!」ウッシ頑張るぞ!と気合をいれクリーニング、傷埋めの下処理から取り掛かりました。
この日は真夏並みの暑さ、しかもビックパインさんのガレージが見事に直射日光の当たる方角であり、ヘトヘトになりながら細かな傷埋め作業を繰り返しました。
狭すぎてスプレーガンが入らない!
下処理完了。マスキング、調色も完了し塗装作業に入りました。ところが、ダッシュボードのフロントガラス側は非常に狭いためスプレーガンがまともに入りません。塗装は素材に対し90度(直角)方向から吹き付けが塗装の基本です。スプレーガンだと斜めに寝かせても10~20度程度の角度でしか吹き付け作業ができません。こんなこともあろうかとエアーブラシも用意しましたが、エアーブラシの場合色付けは問題ないのですが、内装特有のシボ模様は上手くいきません。
そこで写真2のスプレーガンで届く範囲を塗装し、フロントガラス付近は3のエアーブラシに切り替え塗装続行!エアーブラシでも角度的には厳しいものがありましたが、とりあえず妥協できる範囲以内に収まりました。「これでNGのときはダッシュボードの取り外しを行うしかないだろう!」ビックパインの水畑代表も納得していただき施工終了となりました。