ステアリングリペアと本革シートリペア追跡調査!4年経過車両!結果ご紹介
友人の紹介でクライスラー300C運転席背もたれのひび割れリペア(補修)のご依頼をいただきました。
今回はシートの他にヘッドライトのリペアを紹介してくれた友人が入る同時進行です。
シートの色がグレーで中の色と大差ないためかひび割れが比較的に目立たないのですが、傷は深そうです。このひび割れ箇所へ直接塗料を塗りこんだだけでは、直に剥げてしまいます。
本革の性質を活かしたリペア(補修)
塗装を施した本革は塗装面と、銀面と呼ばれる表皮それに、裏面の(スエードなどに使われる側)3層構造です。シートなどは本革の表面を使用するので、銀面と呼ばれる表皮の範囲なら削っても大丈夫です。ただし、ひび割れていない箇所とのバランスもあるので、削りと柔軟性を失わない充填剤の塗り(埋め)を交互に繰り返すことにしました。
何度か繰り返すうちにひび割れもほぼ埋まってきました。ここで最終的な調色をし、最後の塗装を完了させました。
ヘッドライトリペアに入っていた友人は「おーっ! 直っちゃったよ!」と自分の事のように喜んでくれました。
今回補修をした背もたれ部分としなかった座面とはよく見ると色の違いが生じています。この違いは座面の汚れです。
補修部はクリーニングをした状態での色に合せ調色をしますが、座面側はクリーニングしていませんので汚れの分、色が濃く見えます。クリーニングをすれば、補修した箇所と同じ色になりますので、簡単なクリーニングの方法を伝え作業を終了しました。
あれ!ハスクバーナですよね!
今回は初めての車屋さんでした。来た時から気になっていたんですが事務所の中にオフロードバイクが並んでいます。「あれ、ハスクバーナですよね?」と聞くと「よく知ってますね。友人がハスクバーナの販売店をやっているので、ここにも展示してあるんですよ。」「エンデューロー(オフロードの耐久レース)には今も出ています。」と返ってきました。オフロードバイク大好き人間の私としてはスウェーデンの名車ハスクバーナを前に血が騒いでしまいました。