ガーデンデザイナーって その3
私はなぜガーデンデザイナーと名乗っているか、
の続きです。
前のコラムで「エクステリア」という言葉は外回りの中でも
ちょっと硬めの材料をイメージする言葉ですね、っていうところまで
お話いたしました。
前回もお話させていただいたように、そもそもお庭業界において
言葉の定義がしっかりとある訳ではありませんので、持たれるイメージ
は人によって若干違うかもしれません。
(それにしても職種ひとつ名乗るのにもやたら色々な呼び方が
あることを考えても、つくづくこの業界はマイナーだなぁ、なんて思いますが
まあそれはまた別の話ですね・・・失礼しました)
で、「ガーデン」という言葉はというと、これはもう立派に庭そのものを
指しますね。
で、ガーデンという言葉に皆さんはどういうイメージを持たれますか?
たぶん、庭そのもの。花壇があって、木々が植わっててっていう植物
を中心としたスペースをイメージされるんじゃないでしょうか?
エクステリアのようなフェンスや門塀、門扉のようなハードな部分を
思い浮かべる方はおそらく少ないんじゃないかと思います。
じゃあ、エクステリアとガーデンは別物?
このあたりがまた非常に難しいところなんですよね~。
私、この業界に入って20年ほどになりますが、昔は
エクステリアとガーデンってわりと分かれてました。
基本、エクステリアと呼ばれるハードな部分(外構と言ってしまっても
良いと思います)は、土木会社、ブロック会社(昔はブロック専門の
会社がありました)がそれだけを設計、工事してました。
周囲のブロック塀とかフェンスとか、駐車場の土間コンクリートとか。
で、その後の空いたスペースに例えば造園会社が庭木を植えにきたり、
日本庭園を作ったり。
(造園会社が両方を工事する場合もあったみたいですけど)
でも、時代と共にその状況が変わってきました。
一番変わったのがいわゆる外構のデザインです。
まず、ブロック塀や生垣で敷地周囲を囲むいわゆるクローズタイプの
外構が流行らなくなりました。かわって囲いのないオープンな外構が
流行出しました。
そうすると、道からお庭スペースが丸見えになるので、
外構(アプローチや駐車場や門塀)がお洒落になってきたんです。
今まであまり使われなかった材料も使われ出しました。
ブロックやコンクリートだけでなく、木材、石材、レンガ、塗り壁など
色々な材料を組み合わせてお洒落なデザインの外構を作る事が
主流になってきたんです。
そうなると、そういった材料を駆使してデザインを設計できる人間が必要
となり、エクステリアプランナーといった資格も誕生しました。
では、ガーデンはどうなったか?
また次回書きます。