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Mybestpro Interview

型にはまらない練習から子どもたちのスポーツ想像力を育む

体を動かす楽しさから運動神経の発達をサポートするプロ

大脇健志

体を動かす楽しさから運動神経の発達をサポートするプロ 	大脇健志さん
WAVE宮崎 活動風景

#chapter1

小さい頃に身につけた運動能力や練習が、中・高校生で結果を出してくる

 都城市を中心に、宮崎県を始め九州各地でスポーツ指導を行っている「WAVE宮崎」代表の大脇健志さん。小中学生を中心に、一般の方に至るまで、楽しく運動に親しむことをモットーにスポーツ教室などを主宰しています。

 「自分自身、子どもの頃から足が速くて走るのも好きだったんですが、中学入学で友達と陸上部に入ったのが本格的な陸上競技のスタートです。中2の秋ぐらいから県大会の決勝に出るようになって初めて、勝てる喜びや負ける悔しさを知り、それをもう一度味わいたくて走り続けてきた感じですね」と大脇さん。

 その後、高校時代を経ても結果に満足できなかった事から社会人時代でも陸上競技を続け、ある日、ボランティアで小学生の陸上指導にあたった際、その子ども達が結果を出し始めたことで本格的なスポーツ指導の道へ進み指導員の資格を取得したそうです。

 「ボランティアの時の子らは、もともと陸上センスがあったわけではなく、基本をしっかり踏まえつつ楽しみながら練習できるよう指導していました。後に県大会の上位や、中・高校生で駅伝のAチームに入るなど活躍していますが、小学生の頃から将来を見据えた運動を行っていると、中・高校生などで伸びてくるんですよ。だから今やっている事を続けることで将来的に強くなってくれたらいいなと思いながらいつも指導しています」

#chapter2

自らの経験から導き出した「運動する楽しさ」を伝える指導法

 「どのスポーツをやっているかにもよりますが、1種のスポーツに特化した練習しかしていないと、将来的にそれしかできなくなる傾向にあります。私の場合は飛んだり跳ねたり等、遊びも含んだいろんな練習を指導しますが、それも全体の100%は教えていません。具体的な指導に関しては60%ぐらいで、あとの40%は自分たちで考えさせるようにしています」と大脇さん。

 大脇さん自身、陸上競技を続けるうえで「当たり前にやっていても失敗することがある」と、当初より子ども達が創造力を発揮するメソッドを実行。これにより各自が遊びに行くような感覚でたくさん走るため、結果が出やすくなるのだそうです。

 「具体的には、子ども達には基本の練習のあとに自由時間を与えています。みんなこの時間が欲しくて基本練習を頑張るんですが、自由時間に必ず運動するようには言っています。仕事を始めた当初はこういったクラブが無かったため周囲からは『遊んでいるだけ』と揶揄される事もあったんですが、これを続けたら練習の際に子ども達が何も言わなくても準備してくれたり、高学年の子どもらが低学年の子をまとめてくれるようになりました。基本的には子ども達全員と話をするようコミュニケーションも心がけ、練習の際に話せなかった子とは自由時間に話したりしています」

 「全体的には陸上クラブと言うより運動クラブ」と、大脇さんのところには、サッカーや野球など他のスポーツをしている子らも通い、運動能力のアップと改善に向けた指導を半々の感覚で行っているそうですが、いずれも「あまり詰め込み過ぎてはいけない」と、特に小学生などへは体の負担やケガに繋がることも考え、大会出場を絞るよう勧めるなど、あくまでも楽しんで運動を続けられるような環境を目指しているそうです。

大脇健志さん指導風景

#chapter3

いろんな運動経験をしている子には結果と自信がついてくる

 「よく言われる事ですが、運動が苦手な子が克服すると、まず保護者の方が喜ぶ。そしてそれが子ども達の自信に繋がる。スポーツクラブというと、どうしても能力の高い子に力を注ぎがちですが、私のところではそんなことはありません。今現在、教室は全部で5つあり、それぞれ内容が異なりますが、みんな走るのが早いと言うより、きちんと“体を動かしている子”という感じですね」

 小学生全国大会のリレー競技で優勝したチームでも陸上に特化した練習をしていなかったり、陸上競技トップ選手もオフシーズンにはバスケットを楽しんだりと、いろいろな運動経験をしているほうが結果を残しているそうで、指導する各教室でも、それぞれのメンバーをみながらその場で練習メニューを組むことがあるそうです。

 「自分の場合、一生懸命ストイックに練習しているのに結果が出ない時があり、その頃は全然楽しくなかったんですよ。でも振り返ったら楽しんで運動している時ほどタイムが上がっていた。いま各教室に出向くと子ども達が早々に『今日は何するの?』と聞いてくるときがありますが、運動する意欲が高い子も多いので、これからの成長が凄く楽しみですね」と大脇さん。

 現在、定期的に教室やクラブ活動を行っているのは都城市やえびの市の2カ所のみですが、連休や週末などであれば、個人やグループでの指導に県内ほか九州各地へ赴く事も可能。PTAのレクリエーション活動など、大人も子どもも楽しみながら運動できるメソッドを大脇さんは指導してくれます。

(取材年月:2020年6月)

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専門家プロフィール

大脇健志

体を動かす楽しさから運動神経の発達をサポートするプロ

大脇健志プロ

スポーツ講師

WAVE宮崎

小学生から一般までを対象に、「走る」をはじめ身体の動かし方などスポーツの土台となる基本動作を、さまざまな遊びやトレーニングを通して指導。「運動することの楽しさ」を大切に、運動神経の発達を促しています。

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