外壁材・塗料の専門知識に特化した外壁塗装のプロ
日髙一美
Mybestpro Interview
外壁材・塗料の専門知識に特化した外壁塗装のプロ
日髙一美
#chapter1
宮崎市内にある外壁塗装を主にした建築塗装・防水工事会社『有限会社ピーテックカンパニー』。誰もが必要とする技術(者)=パーソナルテクノロジーが集うという理念で名付けられたこの会社の代表を務めるのが日高一美さんです。
日高さんは、独立創業前、塗料メーカーにて販売・工事管理のほか塗料の開発にも携わっていたとあって、外壁材や下地・塗料ごとに異なる特性を認識。家やビルなどの建物それぞれに対し、専門知識に特化した適切な診断および塗装施工を行うことをモットーとしてらっしゃいます。
「近年では新築戸建住宅にも『20年間メンテナンスフリー』というものが出てきていますが、どんなに強い外壁材でも経年すれば塗装は必要になってきます。しかし、いざ塗装するとなった時に重要なのはその外装材にあった施工方法を把握しているのかどうか。なかにはメーカーが責任施工を行っているところもありますが、昔と比べ、現在は外壁材の質も上がってきている分、なんでも塗れば良いという時代ではなくなってきています。また、住まいも新築からリフォームやリノベーション物件にシフトしてきているため、元の外壁材・下地の特性を把握したうえで塗装するなど、より専門的知識が必要となってきているのです」とは日高さん。
塗料の質でいえば、今は地球にやさしい原料で、耐性の高いものが主流。ホームセンターなどでも多種多様な塗料が一般の方でも手に入りやすい時代ですが、専門知識を持たない方がDIYなどにて塗装すると失敗も多いそう。なかでも「一番の問題は剥離でしょうね」と日高さんは言います。
#chapter2
「いまは汚れない・傷つきにくい等、外壁材や塗料の質が上がってきている分、何でも塗れば良いというものでは無くなっています。住宅にしても10軒あれば10通りの塗膜(外装材など)の劣化が発生しています。そのため普通にホームセンターで買ってきた塗料を塗っただけでは、しばらくして剥離する事もある。塗り替えをするにも、素材の劣化具合に合った下地処理が必要になってくるのです」と日高さん。
塗装業者のなかには、訪問販売で住宅の塗り替えを勧めているところもあるそうですが、外壁塗装などは一度行うとなかなかやり直せないため、塗料の知識や専門性の低い業者に「安いから」という理由で依頼すると、早期の退色、膨れ、剥がれなどが発生する事もあるとか。
「下地や上塗りをはぎ取り、塗装をやり直す方法はありますが、簡単には剥がれないため、それなりの予算が必要です。過去には、他業者が施工した後に剥がれや膨れなどが外壁全面に出てきてしまい、剥離剤を用いて塗膜を完全除去した後に、塗装を施した事もあります。戸建住宅の場合、外壁の塗り替えは7年~12、3年が目安ですが、西日が当たるところは劣化が早かったり、風が抜けないところは傷みが早かったりするので、理想としては10年単位で定期的に劣化診断し塗り替えされるのがベストですね」と、日高さんの会社では無料での相談・診断も行っていらっしゃいます。
#chapter3
新築やリフォーム・リノベーションで家づくりをされる方の中には、外壁仕上げ(塗装)にこだわる施主も多く、近年は目的に応じたさまざまな高機能・多機能塗料が増えているとか。
「例えば雨が降ったら一緒に汚れを落としてくれるものや、光触媒によって有害物質を除去するもの、遮熱、断熱、不燃など格段に高機能なものがあり、経年劣化した家でも塗装によって耐性を高めることが可能になっています。また室内でも、黒板のように使える黒板塗料やマグネット機能がついたもの、コテで塗るような厚みを帯びたもの等、バリエーションに富んだ塗料が出てきているので、特にリフォームやリノベーションでの塗装による可能性も出てきた。昔と比べると個性的な家も増えてきたので、お客様の要望に応えられる塗料も、これからもっともっと出てくると思います」と日高さん。
「塗料に関しては、知識を持つものが扱ってこそ成立する“半製品”なんです」と言われるように、塗装は経験からくる勘も含めた重要な作業。「年月を経て劣化した場合のことも考えてローラーを転がします」と、日髙さんは人の手による仕事が残るもの、すなわち職人としての責任をもって、日々、塗料や塗装技術の専門知識を会得するべく努力されているのです。
(取材年月:2017年2月)
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Profile
外壁材・塗料の専門知識に特化した外壁塗装のプロ
日髙一美プロ
職人
有限会社ピーテックカンパニー
戸建住宅からビル・店舗などに至るまで外壁塗装を専門に行っています。外壁材や下地、塗装などメーカーごとの異なる専門的知識を持つため、リフォームやリノベーション物件でも外壁に応じた適切な塗装が可能です。
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