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Mybestpro Interview

痛みや動きの違和感の原因を知り、心身共に健康な生活へ

スポーツ選手や働く人の身体の不調を調整するトレーナーのプロ

常盤直孝

スポーツ選手や働く人の身体の不調を調整するトレーナーのプロ 	常盤直孝さん
常盤直孝さん施術風景

#chapter1

動きと症状の関係性を探り、症状の悪化を予防する方法を実践

 宮崎市中心部にある「フィジカルケア宮崎」は、理学療法士である代表・常盤直孝さんが営む、主に整体&トレーニングを行う施術とトレーニングのための施設です。

 常盤さんは理学療法士の資格を取得後、県内外3つの病院にて30年近く勤務。これまで整形外科病院での勤務の傍ら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーとして国体や甲子園大会での帯同を通してスポーツ選手のケアやコンディショニングなどにあたってきました。起業後は、スポーツ選手のリハビリやコンディショニングだけでなく、新たな取り組みとして企業などの健康経営エキスパートアドバイザーとしても活動。数多くの経験から痛みや動きの不具合を根本から探り、施術、日常生活のアドバイス、動ける身体つくりのためのトレーニング指導をしていらっしゃいます。

 「例えば、過去に腰椎椎間板ヘルニアと言われていた方の場合、カウンセリングなどでヘルニアとは違う症状が出ている事があります。その場合、私はお客さまへ腰椎椎間板ヘルニアという診断を『頭から取っ払ってください』と伝えます。痛みの原因を筋肉の緊張や硬さ、筋力や動きなどから探りながら施術してみると、痛みが軽くなっている事がある。これはあくまでも一例ですが、そういった要因を含めたさまざまな原因を探り、痛みが軽くなると、みなさん納得してくださいますね」と常盤さん。

 痛みの要因になっている部分が筋肉の硬さや筋力の低下、動きが悪くなっているなどの場合、「自分で管理できるところはしっかりケアしながら、悪化しないよう予防・指導していくのが私の役目」と常盤さんは言います。

#chapter2

しっかりとしたカウンセリングが、お客さま1人ひとりの症状改善に繋がる

 フィジカルケア宮崎での施術およびトレーニングは個別のカウンセリングを前提として行っています。

 「お客さまに対し、まず日常生活や仕事の中で何に困っているのか等しっかりお話をうかがった上で考え、運動学や解剖学等の見地から判断した上で施術を行います。当然、その結果、先に病院受診を勧める事もありますが、そこをしっかり判断しないとお客さまの不利益に繋がりますからね」

 常盤さんの元へは、腰痛や、怪我のあとに続く痛み、スポーツによる痛み等、さまざまな症状に悩んでいる方が訪れますが、原因を探り解決に導いていく過程には、いくつかの段階があるのだそうです。

 「はじめに、命に関わるような重篤な疾患が潜んでいないかどうか、カウンセリングの中から模索します。それを確認した後、動作の中から痛みに主に作用する動きの確認をします。例えば膝関節が痛い場合、股関節や足関節、骨盤などの動きの評価を行い、アプローチをした後に効果検証を行います。普段の歩き方や姿勢などの基本的な動きを含め1つ1つの要因を調べながら解決していきます。それでも変わらない場合、精神的な面も調べ、全身の筋肉の緊張を解く等の施術を行っていきます。思いもよらないところから体の痛みに繋がっている方もいます」

常盤直孝さんセミナー風景

#chapter3

健康的な経営や、健康寿命を延ばすために必要な予防ケア

 普段仕事に従事している方のなかには、体の不調などに対し「病院に行くほどではないけれど、どうも調子が悪い」という方も多いのではないでしょうか。これらが要因となり仕事の効率が低下し、生産性が向上しない等という状態は『プレゼンティズム』と言います。会社の収益低下にも繋がるため、大きな社会問題にもなっています。

 「これまで勤務中の腰痛、肩こり等による生産性低下は個人の責任だったのが、今は企業側が責任を持つ時代。これからの企業は特にそこに投資すべきだと思います。大企業はいま、社員の健康管理を経営的な視点で考え、企業戦略として取り組む『健康経営優良法人』(経済産業省)の認定を取るのに一生懸命です。少子高齢化により働く人々の平均年齢も上がっている会社の、社員に対する健康面への留意は、経営の存続にも繋がります。また働く女性に対しても、産後のケアやメンタルヘルス、ガンになっても働ける環境や長時間労働への対策など、今後の企業経営には健康面のケアも方針に組み込むべきだと思いますね。そういった健康経営に興味のある経営者の方と、ぜひお話したいと思っています」と常盤さん。

 こういった健康経営に関する指導はもちろん、加齢などにより足腰が痛くなり、外に出る機会が減ることで歩けなくなり、移動能力が低下し要介護状態になるリスクが高くなるロコモティブシンドロームなど、健康寿命への影響も「罹患してからじゃないと動かない人が多い」と警鐘を鳴らす常盤さん。日常的な姿勢や動きのトレーニングから予防できる事もあるそうなので、体の痛みはもちろん、いつまでも動ける身体をつくりたい方、元気にスポーツを楽しみたい方などは、ぜひ相談してみてください。

(取材年月:2020年8月)

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常盤直孝

スポーツ選手や働く人の身体の不調を調整するトレーナーのプロ

常盤直孝プロ

理学療法士

フィジカルケア宮崎

肩こりや腰痛、関節痛の慢性的な痛みや怪我等回復後の不調など、長引く痛みや動きの違和感などに悩まされている方へ、理学療法士、トレーナーとして得た長年の経験を元に、さまざまな見地から原因を探り調整します。

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