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Mybestpro Interview

食べ物のことまでアプローチできる次世代歯科医

歯周病と食事までケアする一歩先をいく歯のプロ

二宮洋介

二宮洋介 にのみやようすけ
二宮洋介 にのみやようすけ

#chapter1

治療終了。“はい、さようなら”ではありません!

 「小さな時から手先が器用で、何かしら作っていました」と、まさに歯科医になるべく素質をもって生まれてきた二宮デンタルクリニック院長の二宮洋介先生。歯医者さんが苦手な人の心もスルッとほぐす、やさしくて気取らない雰囲気を漂わせた方です。

 取材に伺ったのは、ちょうど開院10年の節目の直後。二宮先生は長年の専門分野“歯周病”と一般治療、審美、インプラント、小児治療などに加えて、食生活のケアや生活習慣の提案まで含めたトータルな歯科医療を目指していこうと、歩を進めたところなのだそう。「歯は食べ物の入り口ですから。歯周病、虫歯になりにくい歯にするためには食生活が大事ですし、歯と健康の関係も明らかになってきています。きちんと噛めないと、摂取できる栄養素が下がりますからね」と先生。一方、「治療が終わると噛めるようになったのが嬉しくて、食べる量が増えてしまう方が多いんです。すると体重が増え、今度は身体の病気(生活習慣病など)になる可能性が出てきます」。だからこそ、先生の言う“トータルケア”なのです。

 実際には、まず二宮デンタルクリニックがどのような考え方の病院であるかを伝えるため、昨年DVD設備を各部屋に導入して、患者さんに観ていただく機会を設けました。待合室には二宮先生が編集してまとめた歯と食、運動などの関係性のファイルが置かれています。もちろん自由に閲覧可能。積極的に先生から患者さんへ食生活の話などをするようにしているそうです。

 「私の仕事は、患者様がきちんと噛めるようにすることです。今までの歯科医は治療が終わったら『また定期検診に来てくださいね』でおしまいでした。でも歯と生活習慣と健康は密接に関係していますから、治療のそのあとが大事だと考えています」と語ります。運動をして基礎代謝をあげることの必要性も話すのだとか。噛める喜びのその先、を提案する二宮先生です。

#chapter2

歯周病の方を増やさないようにするのも使命

 虫歯やホワイトニング、インプラントなど幅広く手がけるなかでも、学生時代、大学病院時代から長年、二宮先生が取り組んできているのが歯周病治療です。「日本人の80%の方に潜在的に歯周病があると言われています。特に40歳以上の約10%未満が重症という統計が出ています」。重症になると、骨が溶けて歯が抜け落ちてしまうそうです。

 そうなる前に歯周病を見つけて治療したい、歯周病の患者さんが増えないようにしたいというのが二宮先生の願いでもあります。「例えば虫歯をきっかけに来院された方でも、痛いところを治すだけではなく、口腔内を診査、診断しています。特に歯茎の病気は目に見えないこともあるのできちんと診断することが必要ですね」。歯科治療は、ササッと急いですることもできるけれど、それだと解決したようで解決できていないと言います。口の中全体をこれ以上悪くならないように、できるかぎり健康な状態にしていくことを大切に。「当院の患者様は長期で通ってくださる方が多いですね。」みなさん、口腔内が健康である喜びを知ったからこそ、二宮デンタルクリニックに足繁く通うのでしょう。

二宮洋介 にのみやようすけ

#chapter3

すべては患者様のために――

 口の中を見せるというのは、誰しも勇気のいることです。「だから何よりも大事にしたいのは患者様との信頼関係。患者様のこともお話いただきたいですし、私も歯の状態の診断と説明、これからの予定や目指すゴールまで、おひとりおひとりとじっくり時間をかけてお話したいと思っています。」と二宮先生。そう考えて、二宮デンタルクリニックは、すべて個室にしたそうです。「クリニック側だけのことを考えたら、普通に横一列に並んでいる方がいろんな意味で楽なんですけど、患者様にとってみたら他の方に見られたくない、聞かれたくないのが病院だと思います」

 「治療なので、本当は患者様にとっていやなことをするんですが、でもできるだけリラックスして欲しいですよね」。そこで歯科治療がどうしても恐いという方に向けて“笑気吸入鎮静法”を導入。これは笑気ガスを吸入し、中枢神経を抑制するというもの。全身麻酔とは違って意識はあるが、不安感やストレス、痛みや時間感覚を感じさせなくするそうです。「お子様にも使えて、30分ほど経てば車の運転も可能です」

 二宮デンタルクリニックがあるのは宮崎市内の街中、清潔感溢れる佇まいのビルの2階です。白い漆喰の壁に、ダークな木床のモダンな組み合わせの心落ち着く空間。優しい印象がするのは、壁やライトなどがアーチを描いた曲線のデザインだからかも知れません。「口もとが変わると、みなさん、表情はもちろん、性格や服装が明るくなります。それが私の楽しみでもあり喜びでもあります」。歯周病、虫歯、最初のきっかけは何であれ、定期的なおそうじやチェックだけで済む生活になれるよう、今日も患者様と向かい合う二宮先生です。

(取材年月:2015年4月)

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二宮デンタルクリニック

歯周病を中心に、一般歯科、審美歯科、インプラントなどオールラウンドな歯科治療を行っています。さらなる健康的な口腔環境のため、食生活やライフスタイルまでのトータルケアをスタートしました。

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