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建物やインフラ整備を支える足場づくりを通じて、地域社会の発展に貢献

使う人目線で安全性と作業性を追求する仮設足場施工のプロ

兒玉博昭

兒玉博昭 こだまひろあき

#chapter1

経験豊富な職人が、作業性と安全性を兼ね備えた足場をスピーディーに施工

 「足場は、実際に使う人が安全に作業できてこそ意味があります。私どもは足場を使う方の目線で、ストレスなく作業できる基盤を築きます」

 そう話すのは、宮崎県児湯郡を拠点に、建築や土木、塗装、工場内の設備工事などの足場を手掛ける「ながい」の代表・兒玉博昭さん。主に採用しているのは、ハンマーのみで組み立てられるくさび緊結式足場です。

 いわゆる「ビケ足場」と呼ばれる工法で、支柱となる鋼管に溶接された受け金具に、手すりや踏み板といった部材の端に付いたくさびを打ち込んで連結。構造がシンプルなうえ、ボルトやナットで締め付ける必要がなく、組み立て・解体が短時間で済むため工期を短縮。パーツがコンパクトで小回りが利くので、狭小地や変形地にも適応できると言います。

 「部品同士を強固に結合し、荷重を均等に分散するので安定性が高いのが特徴です。高層・大型物件、鉄骨のような重量物を扱うケースでは、2本の支柱で構成する二重足場で、負荷に耐える耐久性を確保します」

 20年以上とび職に従事するメンバーが多く、現場では互いの動きを読んで業務を遂行。あうんの呼吸で組み上げるチームワークと、実地で培った実践的なノウハウで、スピーディーでありながらも、効率よく動ける動線に仕上げています。

 「工場では、製造ラインを回避して組んだり、数々の精密機器を破損しないように養生したり、複雑な形状の建造物では風の抜け道を考慮したり。現場の状況に合わせて的確に判断する力が求められることもあります。当方は豊富な経験値で、臨機応変に対応できるのが大きな強みです」

#chapter2

定期的なパトロールやコミュニケーションで、不具合や不安点の解消に注力

 「ながい」は、かつて塗料の卸売業を営んでいました。足場事業を本格化させたのは、兒玉さんが入社する少し前のこと。飲食業を経て、1995年に妻の実家である同社に入りました。

 「最初の頃は従業員も少なくて、朝早くから現場に出て、夜は遅くまで図面を書く毎日でした。未経験からのスタートで覚えることも多く大変でしたが、場数を踏むにつれ手際も良くなりました」

 技能を磨いた兒玉さんは、1998年に先代から業務を引き継ぎ、2005年には社長に就任。競合も多い中で心掛けてきたのは、金額で勝負するのではなく、現場で選ばれる丁寧な仕事を積み重ねることでした。

 「業界を見渡せば、うちより安い会社もあるかもしれません。価格面で優位性を打ち出していないにもかかわらず、ご依頼いただけるのは、施工品質に満足してもらえているから、という自負はあります」

 安全面に対しては、完成後に自ら骨組みを点検するほか、職人が定期的にパトロールして不具合がないかをチェック。ミーティングもこまめに開催し、揺れやたわみを防ぎ、強度を備えた組み方を共有しています。

 「とび職人は高所に慣れていますが、自分たちの感覚に頼るのではなく、使う人が安心して作業できるかを第一に考えてほしいんです。事故なく無事に終わることが何よりですから」

 技術の精度に加え、コミュニケーションも大事にしている兒玉さん。取引先から「ながいの職人さんは話しやすい」と言われることも。親しみやすい雰囲気で、不安点などの解消につなげています。

#chapter3

次世代の育成にも力を入れ、ものづくりに欠かせない足場工事の担い手に

 戸建てやアパート・マンションのような集合住宅、商業施設、学校、ビルの新築や改修、ダムや河川といった堤防の補修、塔屋看板の設置など、各方面に赴く兒玉さん。今後、力を入れていきたいのは、工場や設備工事における足場づくりです。

 「機械や配管、空調機などの設置・メンテナンスに伴う案件は数多く請け負ってきました。現況に即した綿密な設計図を作成することで、建屋内部の入り組んだ場所でも作業スペースを構築します」

 多様なニーズに応えるため、人材の拡充と育成にも注力。建設業界全体で人手不足が続く中、兒玉さんは若い人たちに、ものづくりに欠かせない足場の役割を知ってもらい、将来の担い手として迎えたいと考えています。資格取得に関する費用を負担し、職人が長く働ける環境づくりにも努めています。

 「キャリアアップをサポートすることで、若い世代に進路の選択肢にしてほしいと願っています。海辺の料亭をリゾートマンションにリフォームし、サーファーらを呼び込むなど、町おこしにも貢献できるやりがいのある仕事です」

 宮崎県内の建設会社で安全部会長を務めるほか、地元の神社では世話人として祭事などを取りまとめる兒玉さん。人とのつながりを大切にしながら、業界や地域の発展に取り組んでいます。

 「建物やインフラを整備する一助となり、『ながいに頼んでよかった』と皆さまに喜んでもらえる会社にすることが目標です。若い力を借りて、一緒に成長していきたいですね」

(取材年月:2026年5月)

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兒玉博昭

使う人目線で安全性と作業性を追求する仮設足場施工のプロ

兒玉博昭プロ

とび・土木工事業

有限会社ながい

新築や塗装工事、工場、土木工事などの現場に合わせて、安全性と作業性を重視した足場を施工。経験豊富な職人がスピーディーに足場を組み立て、施工後は定期的な巡回で安全面を確認しています。

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