家づくりの流れ 7
前回まで、家づくりの依頼から契約に至るまでの
大まかな流れと注意点をご説明してきましたが
契約前に確認しておく必要がある
構造部分について説明したいと思います。
構造部分は、家の耐久性、耐震性、耐風性等、
そこで生活する家族を守る大切な部分です。
1、基礎の工法を決めるためには、
事前に地盤調査をして家を建てる土地の硬さを調べましょう!
地耐力調査(スエ―デンサウンディング試験)
地盤調査の結果により、基礎補強(杭工事や地盤改良など)が必要になる場合があります。
硬い所までの深さが深いほど杭工事の金額が大きくなり
資金計画の見直しや計画の見直しなど発生する事もありますので、
事前に調査することが大切です。
鋼管杭工事状況
一般的な基礎は、今は、ベタ基礎と言って家の床下一面を
土間コンクリートで固める工法が主流です。
昔は、布基礎と言って、床下が土になっていて湿気が上がり
木材の腐敗の原因になりやすく耐久性が悪い工法と言えます。
基礎工事では、コンクリートの強度確認
鉄筋の大きさD10、やD13で表示されています。
JIS規格の鉄筋
(Dは異形鉄筋の意味です。)
鉄筋の配筋間隔、縦、横のピッチ
(瑕疵担保履行保険で基準が決まっています。)
配筋状況
コンクリートの土間の厚み、と立ち上がり部分の巾
(これも、瑕疵担保履行保険で土台寸法等で基準が決まっています。)
ベタ基礎工事状況
2、床下の換気方法、
床下の湿気を防ぐため重要なものです。
基礎パッキン工法、が今は殆どですが
床下換気口(基礎に四角い穴をあけて換気する方法)
でしている所もあります。
3、土台は、家を支える一番下の木材なので、桧(ひのき)土台がお勧めです。
家全体の加重が加わってくるので、めり込みという現象がおきて
家全体が傾いたりすることもあります。
他の材種として杉材や防腐材を注入した加圧注入材などありますが
若干柔らかく、めり込みが起きやすい材種になります。(値段も安いです。)
4、柱材や梁材については、乾燥材を使うようにしましょう!
一般的には、KD材と表示されていますが、自然乾燥材もあります。
未乾燥材を使うと、完成してから乾燥が始まり、
ビッシという大きな音がしょちゅうして木材が縮んでいき家全体に歪がでてきます。
しっかり締めていたナット(ねじ)もゆるんでまったく効いてない状態になります。
木材を仕入れる時に、安くするために未乾燥材や面落ち材を仕入れる所もありますが
上記のように、未乾燥材は、建ててからの乾燥が大きくその分、歪も大きいのです。
また、面落ち材は、四角い木材が、かなり丸に近い、角が無い木材の事をいいます。
桧土台の施工例
ベタ基礎、基礎パッキン(基礎と土台の隙間についてます)
*構造は、家の寿命を左右する大切な部分なので、
きちんと確認するようにしましょう!
*木材は、乾燥材を使いましょう!