伝統技法 左官編
家づくりのポイント16
前回に引き続き、家を建てる時の
依頼方法及び注意点等を説明したいと思います。
3、設計事務所に依頼して図面を作り、施工業者を選ぶ方法
設計事務所に設計を依頼して図面を作りそれを元に、
何社かの工務店に見積もりを依頼してその中から、
施工業者を選ぶ方法
この方法では、設計士との相性が関係します。
設計士によってこだわりが強すぎる事務所も
あるので、お客様の意見をよく聞いて
専門家のアドバイスをしてくれる家づくりのサポーター
のような人を見つければ安心できる家づくりができると思います。
中には、お客様の意見を
それはやめた方がいいとか、それはできませんなどと言って
まったく取り入れないで自分の作品としてのデザインを追求する人もいます。
また、施工と設計が別なので
設計事務所と施工業者の意志の疎通が
うまく行く時ばかりではないので
施工が弱点になります。
そのため、設計士は、
知り合いの工務店を紹介するケースが多いのです。
設計事務所に依頼する時も、
設計、施工の会社に依頼して家を建てる方法と同じように
見積もり金額だけでなく、施工や設計監理についての考えを
十分確認した方がいいと思います。
以前、欠陥住宅の調査をした時の例ですが
設計事務所と工務店は、知り合いで工務店に施工を
任せっぱなしにして設計事務所が
まったく設計監理をしていませんでした。
また、工務店も、現場監督がいない
職人さんだけの工務店だったので、
結果的に誰も検査すること無く
職人任せの欠陥住宅が建てられてしまったのです。
こういう事態にならないよう、
設計事務所にも、工務店にも、
設計監理と現場管理について十分確認する必要があります。
設計士が設計監理で現場を確認する事が大切です。
*設計士の性格や相性も確認しましょう!
*設計事務所にも、工務店にも、
設計監理と現場管理について十分確認するようにしましょう!