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信頼できる技術者をお探しなら、ここ!

制御盤の製作・メンテナンスのプロ

山本卓

山本卓 やまもとたく
山本卓 やまもとたく

#chapter1

設計から組み立てまで、一貫した生産体制

 2019年の台風19号において、都心に近いタワーマンションの制御盤が浸水し、マンション全体が停電、断水したニュースを記憶している方も多いことでしょう。
 停電、断水の原因となったのが、制御盤の故障でした。もちろん、自然災害を避けることはできません。しかしながら、日ごろのメンテナンス、復旧を担う技術者は、人の裁量で決められるもの。私たちの生活インフラである制御盤は、確かな技術力を持ち、信頼できる技術者に任せたいと思いませんか。
 今回は、そんな信頼に値する制御盤のプロをご紹介します。それが、青葉区の「有限会社山本電機」の代表取締役である山本卓さんです。
 お父さまの創業した山本電機の2代目として、設計から組み立てまでを行う山本さん。「弊社の一番の特徴は、お客さまのご要望に応じて、設計から組み立てまでを一括して行えること。すべてを細かく見ること、丁寧な仕事が強みです」。

 山本電機で取り扱うのは、動力制御装置、計装盤、分電盤などの各種制御装置。設計から製作し、納品後にはメンテナンス・保守業務までを一貫して提供しています。そのほか、シーケンサーなどの各種監視装置の設計・制作、メンテナンス・保守作業も行っているのです。
 「お客さまから『こういう設備を作りたい』というご依頼をいただき、設計製造を新規に行うこともあれば、古い制御盤が故障したけれども図面がなくて…というご依頼を受けることもあります。そういう場合は、現場に向かって調査し、今あるものから図面を起こして中身を新しく作るんです」と、山本さん。
 山本電機の可動範囲は、東北6県と新潟、関東までと広範囲を網羅。「年間契約のお客さまがほとんどで、メンテナンスの場合は工賃と交通費、部品代でやらせていただいています」というから、良心的です。

#chapter2

シーケンサーの設計、製作、更新もお任せを

 山本電機の大きな事業の柱が「各種制御装置」と「シーケンサー」。「シーケンサー」についても設計から製作、メンテナンスまでを行っています。「シーケンサーは、さまざまなメーカーで出しているのですが、古いものになりますと部品も無くなってしまっているんですね。一度故障してしまうと、設備が止まってしまい、それが例えば病院で起こって機能しなくなってしまえば、命にかかわる問題になります。私どもは、シーケンサーの点検と更新をおすすめしているんです」と、山本さん。
 ここでも、山本電機の小回りの利く体制が大きな強みとなります。「大きいところですと、はんだ付けする人、シーケンサーを作る人、タッチパネルを作る人…と、大手ではバラバラで作業することが、ここでは一貫してできます」。

 近年では、IOTを導入する事業者も増えてきました。IOTとは、Internet Of Thingsの略で、つまり「モノのインターネット」のこと。モノをインターネットに接続することで、離れた場所からモノを操作・制御をしたり、その状態を監視することができたりすることを指します。
 山本電機でも、お客さまの要望に応じてIOTの導入が可能で、何かトラブルが起こった場合にはすぐにモニターで状態を確認し、必要があれば駆け付ける…というシステムを取っているのです。
 山本さんは「IOTの導入で業務の効率化が図れます。シーケンサーもつないで、弊社のモニターからどう動いているかがわかるんです。今のところ、そこまで要求されることはまだないのですが、弊社では対応できています。お客さまに最適なサービスをご提供するために、日々進化するシステムについて勉強を続けています」と話します。

山本卓 やまもとたく

#chapter3

「インフラを止めないこと」を使命に

 お父さまが制御盤の図面設計、製作を行っていたのを子どものころから間近で見ていた山本さんは、「きっと自分もこの仕事をするんだろうな」と思いながら育ったのだそう。高校卒業後、同業他社のもとで修業をし、22年前(1998年)に山本電機に戻ってきました。
 「専門学校などで勉強したわけではなく、私の場合は完全に実地研修という感じでした。経験を重ねながら、今なお進化し続けている製品について勉強しながら仕事をさせていただいています」と話す山本さん。「お客さまの要望通りに作れて喜んでいただけるときが、一番うれしいですね。だから、お客さまと顔を合わせてコミュニケーションをしっかり取るようにしていますし、何かあればすぐに対応することを心がけています」。

 最後に、山本さんが今後目指す未来図について伺いました。「とにかくインフラが止まらないようにすることが使命だと思っています」。東日本大震災、2019年の台風19号と、大きな自然災害を経験してきたからこそ、しっかりメンテナンスをして人々の生活を陰から支える…。山本さんの実直なお人柄と仕事ぶりを、ぜひその目で見極めてみてはいかがでしょうか。

(取材日:2020年5月末日)

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山本卓

制御盤の製作・メンテナンスのプロ

山本卓プロ

制御盤製造、電気工事

有限会社山本電機

少数精鋭の技術者による設計から製作までの一貫体制で、お客さまの要望を叶える制御盤、シーケンサー、タッチパネル操作盤を作ります。

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