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誰もが対象になりうる「障害年金」、知っていますか?

働く人を応援します!障害年金のプロ

坂本祐一

坂本祐一 さかもとゆういち
坂本祐一 さかもとゆういち

#chapter1

知らないと損する「障害年金」

 病気、うつ病などの精神疾患やケガで働けなくなる…。これは、誰にでも起こりうること。
 そんなとき、頼るべき「障害年金」の存在をご存じでしょうか? 「障害年金は、病気やケガなどで一定の障害を負った場合、誰もが受けることのできるもの。ただ、申請しなければ受け取ることはできませんし、その存在を知らない人が多いのが現実なんです」と話すのは、「さかもと社労士事務所」の坂本祐一さんです。
 「障害年金のポイントは3要件。初診日(障害の原因となったケガや病気について、初めて医師などの診察を受けた日)、初診日から1年6カ月の障害認定日以降に障害等級に該当しているか、年金の保険料の納付要件を満たしているかが重要です。よく、障害年金というと、事故などで手足を失ったり、目や耳が不自由な方しか受けることができないと思っている人もいらっしゃいますが、そうではありません。ほとんどの傷病に対して、障害等級の基準にあてはまれば、受けることができます」と、坂本さん。
 それでは、どんな場合に受給の対象となるのでしょうか。「その基準がなかなか難しいところがあります。初診日が企業にお勤めの方で厚生年金に加入していたら1級から3級までの障害厚生年金が、初診日が自営業や学生などの国民年金の加入の場合は1級から2級の障害基礎年金となり、どの級の障害年金がもらえるかは、国が定めた基準に達しているかどうかで決まります」。

#chapter2

うつ病やガンも障害年金の対象に

 さらに坂本さんは、「今一番多いのはうつ病をはじめとする精神疾患です。また、最近はガンを患っている方からの相談も多くなっています。現役の人がガンになってしまうとその後の勤務先の都合や働き方によっては、経済的に大変になるという現実とぶつかります。その時の収入の保障となり得る可能性があるのが『障害年金』です。今現在治療中の方やご家族に心当たりがあれば、ぜひご相談ください」と。

 幅広く、手厚く保障してくれる障害年金ですが、納付要件を満たしていないと受給できません。特に、都合により会社を退職し国民年金の加入者は注意が必要です。

 「マスコミなどで年金制度の破綻が叫ばれたり、“もらえなくなる”といった風潮がありますが、年金は、老齢年金だけではないんです。障害年金しかり、遺族年金しかり、現在活躍している若い人を保障するものでもあります。厚生年金に加入者の方は、保険料は給料から差し引かれて、会社が保険料を納めていますので未納はありませんが、国民年金に加入している人は、自分で保険料を納める義務があります。したがってきちんと納めるか、または経済的な事情により納めることが難しいというときは、ぜひ免除の相談と手続きをしていただきたいです」と、坂本さんは話します。

坂本祐一 さかもとゆういち

#chapter3

パワハラやいじめの悩みも相談を!

 特定社会保険労務士である坂本さんは、障害年金以外にも企業と労働者の労働相談でも活躍しています。
 坂本さんが扱う労働相談で多いのは、パワハラやいじめなど、労働者が精神的に追い込まれて退職し、金銭的な補償を求めるケース。「会社と労働者が争う場合、話し合いをどちらかが拒否をすると、最終的には訴訟となります。それだと会社も労働者も負担が大きい。その前に第三者の立ち合いもと話し合いで解決できるなら解決しましょう、というのが『あっせん』の制度。その“あっせん代理”ができるのが、私たち“特定社会保険労務士”です。これも、さきほどの障害年金と無縁ではなく、パワハラ、いじめが原因で精神的な疾患になって退職、そこから障害年金という方もいるんですよ」。

 坂本さんは「日本の社会は、叱り怒鳴りながら人を育てるということが伝統的にあり、それが度を超すとパワハラとなります。きっと、昔もパワハラで精神疾患や自殺に追い込まれた人もいたんだと思います。それが、こういう情報社会になって、『こんなことが起こっては、おかしいんじゃないか』となった。そのパワハラ対策ですが、会社側の方では特に中小零細企業の場合、本業で手がいっぱいのため、なかなか追いつかないこともあると思います。しかしながら、この人手不足の世の中では、やはり意識して社員に対する教育や就業規則などを整備し法令に遵守した会社経営をしていかないと、これからはいい人材は集まらないでしょう。」

 過去に、ご自身も理不尽な労働環境で苦しんだ立場から、「働く人を応援したい!」という気持ちから社会保険労務士になったという坂本さん。

 障害年金の申請代理はもちろんのこと、パワハラやいじめで悩む方は、ぜひ一度相談してください。その包み込むようなお人柄で、あなたのお悩みを立ちどころに解決してくれることでしょう。

(取材日:2018年3月)

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坂本祐一

働く人を応援します!障害年金のプロ

坂本祐一プロ

社会保険労務士

さかもと社労士事務所 【みやぎ障害年金相談窓口】

年金相談業務や労働基準相談員を経験し、「働く人を応援します!」となるべく社会保険労務士に。煩雑な障害年金の相談、申請代理を行ます。

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