職人の技を継承しつつ最新技術も積極的に取り入れる（2/3）

職人の成長を促しイメージアップで建設業界を盛り上げる

小石川さんは、2015年から「建設職人甲子園」という事業に関わっています。建設業界で働く人たちに学ぶ場や成長する環境を提供し、職人の新たな価値を創造し地位向上を目指すことを目的とする事業で、全国8地区で活動しているそうです。小石川さんは2017年1月に東北地区を立ち上げ、地区の理事長を務めています。
建設職人甲子園では、年に一度、プレゼンテーション大会を開催しています。各地区で行う地区大会は、業界の人々への学びの場の提供。各地区を勝ち上がった企業が出場する全国大会は、一般の方々に「職人ってかっこいい」と憧れてもらうことをイメージした発信イベントです。
「僕が子どもの頃は、なりたい職業の上位に大工さんが入っていましたが、最近は全然入ってきません。職人はたいへんな仕事だし、もっと注目されていい職業なのに、いつのまにか3Kなどの悪いイメージがついてしまったせいで若い職人のなり手がいない。この活動を通じてそういう点も改善していきたいんです」。
プレゼンテーションを作り上げるプロセスでは、社内のメンバー同士の団結力が高まっていく、裏方としてそんな場面もたくさん見てきたと小石川さん。「小さい会社でも、一つ一つが団結して強くなっていけば、建設業界全体が強くなっていくと思います。内側を強くして、外側へ発信を行う、両方から業界の活性化を目指していくことが大事です」と表情を引き締めます。

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