住宅ローンは団体信用生命保険でリスク対策!では家賃の場合心配無い?
住宅購入を検討し始めると、楽しみと共に色々な不安をかき立てられるものです。
特に住宅購入資金で住宅ローン返済と先々の生活資金が両立出来るかの不安はその筆頭かもしれません。
そんな時ライフプランニングの存在を耳にした事はありませんか?
相談先のハウスメーカー営業マンからライフプランニング相談を勧められた経験がある方もいるのではないでしょうか。
とは言いながらも、ライフプランニングが一体どんなものなのか?そうした相談が果たしてどれ程住宅購入に関わる不安解決に役立つのかが分からなければ、その名前を示されてもピンとこないかもしれませんね。
「ただでさえ住宅ローンやら何やら考える事があるのにライフプランニング…?」
でも!!!
結論から申します。
ライフプランニングは住宅購入の検討には欠かせないテーマなのです。
その役割は多くの人が抱える家づくりに関わる不安解決に直結すると共に、認識していない課題を発見し不測の失敗に陥る不安を回避する事にあります。
とは言いながらも、やはりライフプランニングの相談とは一体何を行い、住宅購入の検討にどの様な効果が期待出来るのかが分からなければ、そこに関心が向かないかもしれません。
そこで今回は住宅購入の不安解決には欠かせないライフプランニング相談について取り上げてみたいと思います。
・ライフプランニングとは?
ライフプランニングとは一体何か?
一口で言えば直訳通り「人生設計」です。
更に加えれば人生における家計上の課題を整理する作業と言えるでしょう。
その範囲は現在を基軸に一生涯・・・。
余りに長く気の遠くなる様な話ですね。
そこで焦点を絞るために確度の高い課題である「ライフイベント」と予測がし難い課題である「リスクマネージメント」を分けて整理した方が理解しやすいはずです。
それぞれの課題としてどんなものが考えられるのか?それはどの様な特徴を持つのかを分析し対応策を考えるのです。
ライフイベント
ライフプランニングを考える上で、人生において多くの人々にとって普遍性の高い課題をライフイベントとします。
タラレバと言うよりは、予めそうした課題がどこかの場面で起きる事が想定できる課題、且つ、そのコストが数ヶ月程度の短期的家計のやり繰りでは対応し切れない課題がここで整理すべき対象となります。
具体的には、就業期間中の「住宅購入資金」「教育資金」とセカンドライフ期の「老後資金」が主な課題として挙げれらます。
「住宅購入資金」は皆さんが正に今直面している課題、「教育資金」は主に子供の大学修学期に急激に増加する教育資金の資金繰り、「老後資金」は定年退職後、年金生活に移行してからの生活資金について、それぞれの課題を顕在化し対応策を考えていく作業がここでのテーマとなります。
これらに共通している事は、先に挙げた様に課題として直面するであろう事態と可能性の高さ、短期的準備では応じ切れない課題である事に加え、時期がある程度想定可能である点が特徴です。
つまり、何時突発的に何が起こるか分からないと言う事では無く、この時期にこんな課題に直面するであろう事態がある程度想定可能であると言え、想定される時期までが準備可能期間と言えるでしょう。
その重要度とタイミングを念頭に置きながら備えるライフプランニングの課題がライフイベントです。
リスクマネージメント
ライフイベントは適切に手順を追えば起きる事態の規模、時期がある程度把握可能であり、それに合わせた備えを施す事が求められました。
しかしながら、人生の中で起きる経済的な課題は必ずしも事前に想定可能な事柄ばかりでは無く、突発的な危機が事の大小を含め何度降りかかるか全てを事前に予期する事は不可能です。
こうした予期不能な危機、いわゆるリスクに備えるライフプランニング上の課題が「リスクマネージメント」になります。
万が一の事態、病気ケガによる経済的打撃といったものがこれへの懸念として浮上してきますが、ライフイベントとは違って何が起きるかの想定幅も広く、感覚的なものとして扱われる傾向が見られるのが、このリスクマネージメントの議論です。
例えば一口に病気の経済的打撃といっても、疾病による罹患確率、年齢的罹患傾向、治療傾向、といった信頼あるデータに基づかなければ、ただ単に「なんだか不安…」反対に「きっと自分は大丈夫!」とその評価も対処も感覚任せになってしまいます。
つまり、只々不安に怯えていてもリスクは解消しませんし、ただ単に生命保険を掛けても、リスクの評価を誤って解釈していれば対策はズレてしまうかも知れません。
リスクとして扱うべき危機を、事の起きる確率、起きた時の程度から取り上げ、その危機に対しての一番効果的な備えの方法を考えるのがリスクマネージメントのテーマと言えます。
・住宅購入資金とライフプランニング相談の関係
さて、前項で整理したライフプランニングについての相談を、住宅購入計画の中で実施する事でどの様な効果が期待できるのでしょうか?
顕著に現れるのが住宅購入資金の資金計画の精度アップと不安解消です。
住宅購入資金検討の流れに沿って確認してみましょう。
住宅購入資金は何を検討する?
まず始めに住宅購入資金の検討とは具体的には何について取り上げれば良いのでしょうか?
住宅購入時の負担:土地・建物購入費、登記費用等諸費用、不動産取得税
住宅購入後の負担:固定資産税・都市計画税
住宅購入時の還付等:各種補助金
住宅購入後の還付等:住宅ローン控除
こうした住宅購入を契機としたお金の動きを網羅した検討が欠かせませんが、その中でも特に住宅購入時の負担額が一番大きな議題であると共に皆さんの頭を悩ませ、時には不安を感じさせるテーマとなるでしょう。
これを包括した額が予算であり、予算額の捻出は自己資金と住宅ローン借り入れと言う方法が一般的なはずです。
自己資金は現在の貯えからの支出、住宅ローンは住宅購入以後の返済支出、この両者は多くの場合、決して軽い負担額には収まらず、住宅購入以後の家計に支障を及ぼしはしないかが皆さんの不安のタネになるのでしょう。
そんな時、前項で見てきたライフプランニングと住宅購入資金の資金計画がキチンと両立していればイタズラに不安に駆られる必要はないでしょうし、ライフプランニングが未整備、もしくは課題が顕在化している状態であれば、先行きの家計の成り行きが懸念されます。
つまり、ライフプランニングに住宅購入資金計画を乗せた状態で検討する事で、手堅い予算案が作り上げられるのです。
自己資金をどうするか?
自己資金は大きく分けると自らの貯えからの捻出と両親等からの援助が考えれれますが、ライフプランニングの議論はあくまでも家計を皆さんの対象としているので、ここでの対象は自らの貯えの扱いと言う事になります。
自己資金の捻出額を検討する時に問題となるのはどのくらいの額が適正か?と言う事になるでしょう。
マイホーム計画においてよく見られるのは、それまで手元に置いていた資金を手放す事自体に不安を感じた結果、過分なまでの温存の反作用で住宅ローン借り入れ額が増し、今度はその返済額に不安の対象が移ると言うケース。
反対に物件金額と予算額が合わない解決策を自己資金増額で解決しようと、貯えを過度に削ってしまう事もある様です。
結論から申しますとどちらも合理的とは言えない点で一致します。
過分な貯え温存の安心感と引き換えに、住宅ローン返済増加の不安から資金計画の判断が揺らいでは予算案の精度も共に揺らいでしまいますし、過大に貯えを削ってしまっては住宅購入に付随する家具購入などの付帯費用や住宅購入以外の突発的な支出が重なった場合に対応できなくなる懸念も考えれれます。
その段はなんとか凌げてもそれが教育資金に充てるには都合の良い資金であった場合には、後々課題が浮上してしまう事も起こり得ます。
当座のライフプランを検証する事で残すお金、投入するお金の適当な額が把握しやすくなるはずです。
住宅ローンをどうするか?
住宅ローン返済と家計の関係はマイホーム計画を立てている方々の頭を悩ませ、時には大きな不安となってもたれ掛かってくるテーマです。
「果たしてこの額をずっと払い続けるのだろうか?」
といった様に設定した返済額自体への懸念もあれば、
「住宅ローンを抱えたままで将来的に何か起きたらどうしよう?」
と言う漠然とした不安も悩みのタネとなるかもしれません。
どちらの住宅ローンに対する不安や懸念も元をたどれば、確実性を可視化する事が叶わない将来の不測の事態を対象としている所にこの課題の難しさがあります。
姿が見えない存在だけに、考えども悩めども中々不安が解消しないのではないでしょうか。
そんな時、課題解決に役立つのがライフプランニング です。
不安の存在がただ漠然としていては懸念すべき対象なのか、過大に取り上げる程のリスクにはあたらないのかが判別できません。
まずは「何となく不安」「何か起きたら…」の「何か」を顕在化する必要があります。
これは先に触れたライフプランニングのライフイベント、リスクマネージメントを検証する事でその存在確認ができます。
次にそれらの課題に対する解決策を立てる事で、そのコストも割り出す事が可能となります。
その負担額に住宅ローンの返済額を加えた状態で家計収支のバランスが保たれていれば、住宅ローンの借り入れ計画は妥当なラインに収まっている事が確認できるでしょう。
住宅ローンの返済は長きにわたり家計の要所を占めますので、同様にその先の長い人生設計に関わるライフプランニングは手堅い判断を下す為の有効なアイテムとなるのです。
・ライフプランニングで住宅購入の不安解決!
さて、ここまで住宅購入時に多くの方が抱える不安解決の有力な策としてのライフプランニング についてまとめてきました。
恐らくマイホーム計画を進める過程で何らかの不安や迷いを持ちながら取り組んでいる方が圧倒的多数なのではないかと思われます。
不安を放置してしまってはその後の家づくりに集中力を欠き、せっかくの住まいに影響が及んではいけませんし、手を打てなかったばっかりに不安が的中し失敗するなどという事は避けたいものです。
その意味で今回取り上げましたライフプランニングは、住宅購入の検討において欠かすことのできないテーマである事がご理解いただければ幸いです。
但し、そのテーマの専門性故に、中々皆さん自身で取り組むには荷が重いと感じる方が多いのではないでしょうか。
そした場合は専門家の助けを求めた方が確実でしょう。
ファイナンシャルプランナーへの相談です。
ファイナンシャルプランナーは先にあげたライフプランニングの点検作業、それに応じる具体策の立案、加えて住宅ローンを含めた住宅資金計画まで包括的に相談対応できる専門家です。
不安無く素晴らしいマイホームの実現には手堅い計画案が欠かせません。
ライフプランニング相談で安心と納得の家づくりを目指してみませんか。