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豊富な治療実績と高度な技術で日帰り手術を提供

安全性に配慮した日帰り手術のプロ

長谷川和住

長谷川和住 はせがわかずすみ
長谷川和住 はせがわかずすみ

#chapter1

日帰り手術第一人者から学んだ技術とホスピタリティマインド

 全国でも指折りの高度な技術と治療実績を持つ日帰り手術専門クリニックが、仙台にあるのをご存知ですか? 「北仙台はせがわクリニック」院長の長谷川和住医師は、鼠径(そけい)ヘルニア、痔、下肢静脈瘤などの疾患を日帰りで手術するエキスパートです。年間約1100例のペースで手術を行っており、中でも全国で年間30万人が手術を受けている鼠径ヘルニアに関しては年間約300例を手掛けています。

 長谷川院長が鼠径ヘルニアの日帰り手術のことを知ったのは2009年。「当時勤めていた病院だと鼠径ヘルニアの手術は1週間入院が当たり前だったので、日帰り?そんなことができるのか、と興味を持ちました」。
 そこから長谷川院長は、休みを利用し、全国各地の日帰り手術を行う医師を訪ね見学をしたそうです。中でも大きな転機となったのが「東京ヘルニアセンター執行クリニック」の院長で、鼠径ヘルニア日帰り手術の第一人者、執行友成先生との出会いでした。
「手術技術はもちろんのこと、安心して治療を受けていただくための患者さんとの接し方まで、すべての面でレベルが高く、目を見張る思いでした」。
 その後2013年から約1年半、執行クリニックで研鑽を積み、手術技術とともに患者さんへのホスピタリティマインドを学んだ長谷川院長は、2015年、北仙台に「北仙台はせがわクリニック」を開業しました。

#chapter2

手術自体は約15分 1時間半後には帰宅も可能

 一般的に鼠径ヘルニアの手術には1時間ほどかかり、数日間の入院が必要とされています。
しかし、北仙台はせがわクリニックでは、手術時間は平均15~20分程度。術後30分ほどで立って歩いてみて、問題がなければ1時間半後には歩いて帰宅できます。
 これができるのは、長谷川院長に鼠径ヘルニアの手術を4000例近く行ってきた経験があること、術前診断を超音波検査などで丁寧に行っていること、そして傷口が小さく済むように麻酔法や切開の位置などを工夫していること、この3つがあるからです。患者さんは、肉体的な負担が少ないだけでなく、入院費が不要で経済的負担も少なく、デスクワーク系の職場なら翌日から仕事復帰も可能となります。働き盛りの人から、高齢の方やそのご家族にまで、とても喜ばれています。

 「ただし、全ての患者さんが日帰り手術可能な訳ではありません。患者さんの病態によっては入院して手術を受けられた方がいい症例もあるので、その場合は入院設備のある病院へ紹介しています」という長谷川院長ですが、将来は入院設備を調えることを真剣に考えているそうです。
 「日帰り手術専門という特長からは逆行しますが、できればどんな病態でもうちで責任を持って治療して差し上げたいのが本音。また、鼠径ヘルニアでは2割の方が県外から来られる患者さんなので『ひと晩休めたら良かった』という声をいただくこともあります。入院ベッドが一床でもあれば、ゆっくりしていただけると思うんです」。その言葉からは、常に患者さんの安心と満足度に向き合おうとする長谷川院長の、真摯な思いが伝わってきました。

長谷川和住 はせがわかずすみ

#chapter3

志の高いコメディカルスタッフがきめ細やかに対応

 高度な技術とノウハウに加え、長谷川院長がもうひとつ大切にしているもの。それは患者さんへのオリエンテーションの質の高さです。短い時間で終わって体への負担が少ないとはいえ、手術は手術。術後に気を付けていただくことや守らなければならないことなどを、個々の患者さんにしっかり理解していただくためには「コメディカルスタッフ(※)」の協力が不可欠だと長谷川院長は考えています。そのために、接遇の講習会へスタッフ全員で参加したり、講師を招いて講演を行ったりと、スキルアップにも力を入れているそうです。
 またクリニックには、日帰り手術のコーディネーター資格を持つ看護師がいます。この資格は、長谷川院長が2019年に会長を務め、現在も世話人として携わる「日本短期滞在外科手術研究会」が認定する資格です。「鼠径ヘルニアや肛門疾患は命にかかわることはないですが、デリケートな部分の疾患だけにきめ細やかな接遇が求められます。患者さんの気持ちに寄り添いながらきちんと説明をして理解を深めていただけるよう、心を砕けるスタッフがそろっています」。

 このように、さまざまな面から日帰り手術の普及と向上に尽力してきた長谷川院長。しかし、まだまだ日帰り手術の認知度は低いと話します。「一般の方々の間では手術=入院というイメージが根強くあります。ガンなどの悪性疾患や救急疾患を除いた良性疾患においては、日帰り手術が選択肢の一つとしてあることを多くの方に知っていただけたらと思います」。

※医師以外の看護師を含む医療従事者の総称

(取材年月:2020年11月)

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専門家プロフィール

長谷川和住

安全性に配慮した日帰り手術のプロ

長谷川和住プロ

内科医

医療法人 聖敬会 北仙台はせがわクリニック

4000例を超える実績と高度な技術、レベルの高いスタッフによる術前の細やかなオリエンテーションで、患者様が安心して手術に臨んでいただけるよう尽力しています。

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