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遺言、相続、成年後見を中心に、地域の人々の暮らしに寄り添ったサービスを提供

遺言、相続、成年後見をサポートする行政書士業務のプロ

菅野勝

身近な行政書士として、地域に寄り添った活動を目指す。
高齢化社会に求められる行政書士の在り方を、常に模索。

#chapter1

相続を巡るトラブルの「予防」として遺言書の作成を丁寧にサポート

 「まさる行政書士事務所」は2020年10月、菅野勝さんが生まれ故郷の名取市に開業。仙南地区を中心に、地域に密着したサービスを提供しています。

 「ハウスメーカーの営業で、28年間にわたってお客さまの住まいづくりや、不動産による資産形成、相続に携わってきました。家を建てるには、施主ご本人だけでなく、ご家族の意向も重要です。それぞれのお話を伺い、細やかに調整してきた経験を生かし、みなさまの気持ちに寄り添ったサポートをしていきたいですね」

 菅野さんが得意とする分野は遺言、相続、成年後見の三つです。社会の高齢化が加速し、相続は多くの生活者にとって身近な問題になりつつあります。遺産分割をはじめ「争続」と呼ばれるトラブルを未然に防ぐためにも、遺言書の作成は必要不可欠と菅野さんは強調します。

 「病気にならないように予防注射を打つのと同じで、残された家族がもめないように、財産を整理し、誰にどのように分けるのかをきちんと記しておくことをおすすめします。遺言書に対して難しいイメージを持たれるかもしれませんが、心配はいりません。要件や形式に不備がないよう、法律に則した正しい方法を丁寧にご説明いたします」

 菅野さんも行政書士になって間もない頃に父親を亡くしましたが、事前に遺言書を書いてもらっていたため、兄弟が遺産を巡って争うといった事態を避けられたそうです。こうした自身の経験も、相談者により良い提案を行う際に役立っているといいます。

#chapter2

地域の未来を見据えて外国人の永住や帰化申請にも注力

 菅野さんは地元の現状を知るため、日頃から市の社会福祉協議会や地域包括支援センターを訪ねています。情報収集を行う中で、自治体や施設から相談者を紹介されるケースもあるそうです。

 「地域の状況をみていると、少子高齢化社会への対応に迫られていることをヒシヒシと感じます。これから人口減少が進めば、労働力を確保するために外国人の受け入れもさらに増えるでしょう。まだ実績は少ないのですが、永住許可や帰化申請も積極的にお手伝いしていきます」

 さまざまな背景を持つ人々が共生できる場をつくることが、「地域の末永い繁栄につながる」と提言する菅野さん。日本に住みたい、働きたいという外国人を支援するなど、海外との架け橋として活動し、国際化への一翼を担っていきたいと夢を語ります。

 また、車庫証明取得や自動車登録手続きに関する業務にも力を入れています。都市部のように、公共の交通機関が充実していない地方では、自動車は暮らしを支える重要なライフラインになるという考えから、名取市、仙台市、岩沼市、亘理郡を中心に取り組んでいます。

 「内容によっては、他の士業に依頼した方が適切なケースもありますので、状況に応じて弁護士や司法書士といった専門家をご案内することも可能です。行政書士の価値は、いい意味でハードルが低く身近なことだと思っています。『どこにお願いすればいいのか分からない』と迷っている場合は、気軽に声を掛けてほしいですね」

誰一人取り残されない社会づくりに貢献したいと語る。

#chapter3

誰も取り残されない地域社会づくりに行政書士として貢献していきたい

 Teams(チームス)やZoom(ズーム)など、ビデオ通話ができるオンラインツールも活用している菅野さん。土、日曜、祝日や早朝、夜間でも、要望があれば柔軟に対応しています。

 「電話やメールもありますので、都合の良いものをお選びください。行政書士をしていると『先生』と呼ばれることもあるのですが、困り事などをお話しいただく上では、親しみやすい雰囲気を心掛けています。かしこまらず、フランクに接していただければと思います」

 菅野さんは出張相談も実施。事務所に足を運んでもらうよりも相談者の自宅を訪問した方が暮らしぶりを把握でき、リラックスした環境で本音を聞くことができるといいます。

 「ハウスメーカーでの営業経験において、住宅展示場に来ていただくだけでは表面的なコミュニケーションしか取れず、お客さまの本当の希望が見えないことも少なくありませんでした。行政書士も同様に、相談者の方がどんな生活をしていて、悩みにはどんな背景があるのかを理解することが大切です」

 社会のデジタル化がもたらす格差の解消も視野に入れる菅野さん。行政機関への各種申請がパソコンでできるようになって便利になる反面、新しいシステムから取り残される人が出ないようフォローしたいと、使命感を募らせます。

 「行政書士として独立したのは50代になってからでしたが、不安はありません。それよりも行政書士としてどのような地域貢献ができるのか、ワクワク感の方が大きいですね」と、自分自身の未来に期待を膨らませました。

(取材年月:2022年1月)

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菅野勝

遺言、相続、成年後見をサポートする行政書士業務のプロ

菅野勝プロ

行政書士

まさる行政書士事務所

注文住宅の営業担当として31年間170棟の住まいづくりに携わって来ました。その豊富な経験、顧客対応力を生かし遺言相続、成年後見、外国人サポートを中心に相談者の暮らしに寄り添ったサポートを行います。

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