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その弾きにくさ、才能ではなく楽器の調整が原因かもしれません

佐藤駿介

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テーマ:ブログ コラム

その弾きにくさ、才能ではなく楽器の調整が原因かもしれません

「なんだかうまく弾けないけれど、これって自分に才能がないからなのかな」。ギターを始め
たばかりの方から、私がよくお聞きする言葉ですが、こうした思い込みで演奏そのものを諦め
かけている方にときどき出会います。

でも、少しだけ待ってください。その弾きにくさはあなたの腕のせいではなく、楽器の状態の
せいかもしれません。

今日は、初心者の方が陥りやすい「勘違い」と、それを防ぐためのちょっとした行動について
お話しします。


「安物だから」と諦める前に知ってほしいこと
私のお店にご相談にいらっしゃる方が、申し訳なさそうに口にされることがあります。「ちゃ
んとしたブランドのものじゃないので……」「もうボロボロで、古いものなので……」と。
楽器を調整してほしいとお願いすること自体が、なんだか恥ずかしい、という気持ちを抱えて
いらっしゃるようです。

その気持ちはとてもよく分かるのですが、はっきりお伝えしたいことがあります。楽器の値段
や新しさと、「調整する価値があるかどうか」は、まったく別の話なのです。


実は市販されているギターは、どれも「だれでもそこそこ弾けるように」という平均的な状態
で作られています。
ですが持ち主一人ひとりの手の大きさも、力の入り方も、弾き方も違います。
買ったままの状態が、あなたにぴったり合っていることのほうが、むしろ少ないのです。


私はよく、新しく自転車を買うときと同じだとお伝えしています。その人の体格や使い方に合
わせてサドルの高さを変えないと、快適には走れませんよね。
ギターもまったく同じで、新品であっても調整は必要なのです。
ましてや安いか高いか、古いか新しいかは、相談をためらう
理由にはならないと私は思っています。


弾かなくなる理由の多くは、ここから始まります

この「相談しづらい」という気持ちを抱えたまま「上達しないのは自分に才能がないからだ」
と思い込み、モチベーションを保てなくなって、いつの間にか弾かなくなる。あるいは単純に
飽きてしまう。せっかく音楽を楽しもうと踏み出したのに、そうやって離れていく方を、私は
数え切れないほど見てきました。

ギター業界では、楽器を1回でも買ったことがある人は20人に1人、そのうち続けてもう一度買
い替える人は10人に1人とも言われるほど、途中でやめてしまう方が多いのです。

さらに、古い楽器を「どうせボロボロだから」と放置し続けることにも、思わぬ落とし穴があ
ります。早めに手を入れておけば簡単だった不調が、時間が経つほど深刻になり、いざ直そう
としたときの修理費用が大きくふくらんでしまうのです。

「まだ大丈夫」と思っているうちに、選択肢がどんどん狭まっていく。これは本当にもったい
ないことだと感じています。



ネットの正しい情報が、あなたの楽器に当てはまるとは限らない

最近は、ギターの調整に関する知識やノウハウが、インターネット上にたくさん出ています。
その多くは、決して間違ってはいません。熱心な方ほど、ご自身でよく調べていらっしゃいま
す。
ただ、ここには落とし穴があります。ネットに書かれた情報が正しかったとしても、それがあ
なたの目の前の1本にそのまま当てはまるかというと、そうとは限らないのです。

弾きにくさの原因は一つとは限りません。
ネックの反り、弦の高さ、フレットの状態など、いくつもの要因が絡み合っていることが多く、一般論だけでは本当の原因までなかなか辿り着けないのです。
だからこそ、私が大切にしているのはお客さまとの対話です。
音というのは、とても抽象的な
ものですよね。特に始めたばかりだと、どうもうまくいかないけれど、それを何と表現すれば
いいのか分からない、ということが多いでしょう。

その漠然とした違和感を、お話をうかがいながら一緒に解きほぐし、頭の中の引き出しから「
これだ」という方法を選び出していく、それが私の仕事だと思っています。



正しい判断は一つ。「気軽に、お店の人に見てもらう」
では、こうした失敗を防ぐにはどうすればいいのか。答えはとてもシンプルです。一人で抱え
込まず、気軽にお店の人に見てもらうこと、これに尽きます。

「せっかく買ったんだから上手にならなきゃ」と、どうかプレッシャーを感じないでください。
もっと気軽に、たくさんの方にギターを楽しんでほしい。私が個人工房ではなく、ビギナー
でも立ち寄りやすいお店を目指しているのは、そのためです。

当店では調整を1本3,500円からお受けしていますが、金額の前に、まずはうまく説明できない
お困りごとや、原因がよく分からない不調でも、遠慮なくお話しいただければと思っています。

丁寧に言葉を交わした結果、「響き方が変わった」「自分のギターって、こんな音がするんだ」と驚かれるお客さまの表情を見ることが、私にとって何よりの喜びです。
弾きにくさに一人で悩んでいたあの時間は何だったのだろう、と感じていただけたら、これほどうれしいことはありません。



まとめ
弾きにくさは才能のせいではなく、多くは調整で変えられます。安いから、古いからと遠慮せず、気軽に一歩を踏み出すことが、ギターを長く楽しむいちばんの近道だと私は思っています。


・うまく弾けず才能のせいかと悩んでいる方
・安物や古い楽器で相談をためらっている方
・長く放置した楽器を弾ける状態に戻したい方

まずはお気軽にご相談ください。ご相談・お問い合わせは一番町ギターの公式サイト
https://www.sendaiguitar.comからどうぞ。

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佐藤駿介
専門家

佐藤駿介(ギターの調整・修理)

一番町ギター

ビギナーにとって敷居の低い店舗を目指したお店です。直せるからこそどんなお品物でもお売り頂く事ができ、お店では、年に修理買取案件300本以上お取引頂いております。

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