就活中の学生の88%が「企業のSNSを見て入社意欲が増した」と回答 ~株式会社リソースクリエイションの調査から
厚労省・国交省は9月2日、「令和7年度予算概算要求の概要」を公表し、建設業の人材確保・育成に多角的に取り組んでいく方針を示しました。
両省は、建設業の技能者のうち約4分の1を60歳以上が占める現状等を踏まえ、特に若者・女性の定着促進等に重点を置き、処遇改善や働き方改革などを一体として進め、人材確保・育成を進めていくことが重要としたうえで、これまでに続き連携した取組みを促進するこことしています。
◆取組みと概算要求の概要
この取組みにかかる両省の予算は、以下の3つの重点事項で取りまとめられています。
①人材確保 ② 人材育成 ③ 魅力ある職場づくり
①については、建設業への入職や定着を促すための施策として、国交省では働き方改革等にかかわる施策や実態調査の実施を、厚労省では建設キャリアアップシステム(※)等活用促進コース(仮称)創設等を通じた助成金支援やマッチング支援などを、それぞれ継続・拡充していくとしています。ほかにも、例えば厚労省は②については職業訓練の実施、③については働き方改革推進支援助成金による支援・一人親方等の安全衛生対策支援事業などを引き続き実施していくとしています。
人手不足や、いわゆる建設業における2024年問題など、建設業を取り巻く状況は深刻化しています。こうした状況をうけ、政府としても各種取組みを推進していくことと思われます。
ご関心のある制度、法令等や安全衛生についてご不明点がある際は、どうぞ弊所にご相談ください。
※建設キャリアアップシステム:建設技能者の処遇改善をめざし国交省と建設業団体が連携して推進している、技能者の資格や就業履歴等を登録・蓄積し能力評価につなげる取組み。
【厚生労働省「建設業の人材確保・育成に向けた取組を進めていきます~厚生労働省・国土交通省の令和7年度予算概算要求の概要~」】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42550.html
【国土交通省「建設キャリアアップシステム 国土交通省ポータルサイト」】
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_fr2_000033.html