結露と塗装
屋根塗装には、いくつかの工程があります。
足場を設置し、塗装し、足場を解体していくという流れです。
ここで「足場って必要なの」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
結論として、足場はほぼ必須です。
ではなぜ足場が必要なのかと考えるかもしれません。
当記事ではその理由と、費用についてご紹介していきます。
□屋根塗装で足場が必要な理由
*近隣への配慮のため
塗装工事では、必ず高圧洗浄を行わなくてはなりません。
高圧洗浄で、屋根に付いた汚れや劣化した塗膜を綺麗にしていきます。
これにより、塗料が接地しやすくなります。
この高圧洗浄を行うとき、汚れた水が周囲に飛び散ることになります。
足場があるなら足場に飛散防止シートを貼りますが、ない場合は周囲の建物や物に汚れた水がかかってしまいます。
これはトラブルに発展します。
トラブルを防ぐため、足場の設置が必要です。
*安全に施工するため
「塗るだけならはしごがあればできそう」
このようにお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし梯子だけでは非常に危険です。
なぜなら、塗料缶は1缶当たり20キログラムもあるためです。
小分けにして持ち運ぶとすれば、それは作業効率の低下につながってしまいます。
足場は、大きな事故を防ぎます。
事故があるとせっかくの工事も台無しです。
*正確に施工するため
屋根は想像以上に高く、不安定な場所です。
たとえば劣化したスレート屋根に苔が生えていると、滑ってしまう可能性が非常に高いです。
また、足元に注意しすぎると正確な作業は望めません。
屋根の塗装工事は安い買い物ではありません。
だからこそ、しっかり施工してもらうために足場が必要です。
□足場代はいくらになる?
足場の組み立て・解体・運搬に係る費用は、1平方メートル当たり600~1000円とされています。
なお、足場にかかる大体の費用は建物の外周によって概算できます。
まずは以下の式により、足場架面積を求めます。
・足場架面積=(建物の外周+8メートル)×家の高さ(メートル)
家の高さの目安は、位階建は3.5mメートル2階建ては6メートル、3階建ては8.5メートルと考えてください。
以上を踏まえて、以下の式から足場代を求められます。
・足場代=足場架面積×平米単価(600~1000円)
□まとめ
屋根塗装には、以下の3つの理由により必ず足場が必要です。
・近隣へ配慮するため
・安全に施工するため
・正確に施工するため
当記事では足場代の概算方法も紹介しました。
ぜひあらかじめ足場代を計算し、自分の計画立てに役立ててください。