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多重債務や犯罪被害、交通事故被害に苦しむ人々を法律によって救いたい

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志

中隆志 なかたかし
中隆志 なかたかし

#chapter1

被害者救済を旗印に活動する京都の弁護士

 「法律を知らないがために不利益を被っている人々を守りたい」。インタビューの冒頭、弁護士の中隆志さんは淡々とした口調ながらも熱い思いを語ってくれました。京都市営地下鉄「京都市役所前」駅から歩いて約5分のところに中隆志法律事務所を構える中さんは、これまで数多くの弱き立場の人々を法律によって救済。交通事故被害者を含む犯罪被害者や多重債務者、DV(ドメスティック・ヴァイオレンス)被害者など、幅広い分野で被害者救済に関する豊富な実績を築き上げてきました。(社)京都犯罪被害者支援センターの理事を務めるなど、特に力を注いでいるのが、犯罪被害者の救済です。

 中さんが弁護士として駆け出しのころは、犯罪被害者は“忘れられた存在”とも揶揄(やゆ)され、検察官や裁判官からの配慮を感じない時代だったそう。ある日、閑静な住宅街で親子2人が殺害されるといった殺人事件が起こります。犯人は「責任能力なし」と見なされ、不起訴処分に。被害者側の弁護を担当していた中さんは、検察審査会への申し立てや検察庁に再捜査の申し立てを行いました。「がむしゃら」とも表現できる必死の取り組みの甲斐あって、起訴相当・不起訴不当の議決が下り、犯人は不起訴から一転、起訴されることに。結果、犯人は懲役刑を言い渡されたそうです。

 この事件を「弁護士としての原点」と中さんは位置付けています。以来、被害者の救済を旗印に弁護士活動を行ってきたのです。

#chapter2

多重債務や犯罪被害の苦しみから解放されるために、相談する勇気を

 多重債務であっても、犯罪被害や交通事故であっても、悩みを一人で抱え込まずに弁護士に相談する勇気を持ってほしいと中さんは訴えます。「20年間、金利を払い続けて“疲れたので、自己破産したい”と依頼してきた方もいらっしゃいましたが、明らかに過払いでしたので、金融会社から過払い分を返還させることができました。また、交通事故では加害者が加入している保険会社に提示されるがままに、その損害賠償額に仕方なしに納得してしまう被害者も多いですが、弁護士が異議申し立てを行えば賠償額が上がることも珍しいことではありません」。「電話一本かけるだけで、人生が変わると言っても過言ではない」との言葉には、弁護士として被害に苦しむ人々を救済してきた中さんが発するからこその説得力がありました。

 「電話をかける勇気を持ってほしい」と、中さんは何度も繰り返します。どうしても「敷居が高い」といったイメージが付きまとう弁護士ですが、中さんは小まめに法律の知識を発信するブログを頻繁(ひんぱん)に更新するなどして、その払しょくに努めています。「“しゃべってみると、思ったより怖くなかった”とよく言われるんです(笑)」「依頼者からお礼の言葉をいただくと、それまでの苦労も吹っ飛びます」とほほ笑みながら語るやさしい表情には、とっつきにくいような印象は全く受けませんでした。

中隆志 なかたかし

#chapter3

依頼者の将来のため、迅速な対応と情報の開示を徹底

 法律に関わることをオールマイティーに手がけることができる弁護士だからこそ、中さんは社会的な責任の重さを痛感していると言います。その責任を果たすため、迅速な対応と徹底した報・連・相(報告・連絡・相談)を心がけているのだとか。「プロであれば、当たり前のこと」と言いのけてしまうあたりに、高いプロ意識を感じます。

 依頼者には対面での面談を必須とし、まずは状況をしっかりとヒアリング。中さんをはじめ、3人の弁護士がすべての依頼を担当します。その後、見通しを伝えるのですが、依頼を断るケースもあると、あっけらかんと言い放ちました。「依頼者ご本人のために、勝算が見込めない場合はお断りさせていただきます。見通しを隠して費用をいただくのは、弁護士である以上できることではありませんから」。決めるのはあくまで依頼者としながらも、依頼者の利益を深く考えて情報の開示を徹底しています。「私たちは依頼者が思っている以上に、依頼者のことを考えています」と自負する中さん。ときにはのん気な態度を一喝することもあるそうですが、それも相手の人生や将来を大切に思っているからこそできることではないでしょうか。

 現在はリース被害京都弁護団の事務局長も務め、リース被害に苦しむ中小・零細企業の経営者の救済に取り組むなど、活躍の場は広がるばかり。また、著作権関連の事件や新株発行差し止めの仮処分などもこれまで取り扱っており、新しい分野の事件にも意欲的です。

 倫理観と正義感が染み込んだ弁護士は、被害者にとって頼もしい存在。多重債務や交通事故や犯罪被害、DV被害などで悩んでいる方は、まずは相談を。法律に基づいて、中さんが救済の手を差し伸べます。たった一本の電話が悩みを解決し、人生を変えるきっかけとなるかもしれません。

(取材年月:2010年4月)

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