新規開業から事業承継・相続まで支援できる税務のプロ
木下隆一
Mybestpro Interview
新規開業から事業承継・相続まで支援できる税務のプロ
木下隆一
#chapter1
京都市内で税理士事務所を運営する木下隆一さん。税務に携わって約20年のキャリアを生かし、現在は相談に重点を置いて、事業主のビジネスを支援しています。
「事業主が考えた計画は、その通りにいかないことも少なくありません。私の役目は、本当にその計画が実行可能か、作成段階から第三者目線でアドバイスし、実行してからの状況もチェックします。売上につながらない場合などは、クライアントと一緒に悩みながら原因を探り、解決策を練っていきます」
クライアントの話は2~3時間かけて、じっくりと聞き出しています。「『将来的にはこうなっていたい』というビジョンを必ずヒアリングします。たとえば、ブームの去った事業を『自分の代までは続けたい』と強く希望されたお客さまがいました。正直、売上アップは難しいケース。しかし、事業主の強い思いに応えるため、もっと顧客層を絞り込んだ宣伝や、オプションをつけての商品販売、経費面での工夫などを提案しました」
「事業主の相談に応じるときは、ご本人が気付いていない点をさり気なく質問するスタイルをとっています。自分で気付いていないこと、納得できないことは実行できません。事業主自身が問題点に気付けるように、1回の相談でダメでも2回、3回と根気よくお付き合いしていきます」
また、相談内容は多岐に渡ります。顧客層や単価の改善といった経営のことはもちろん、事業主が自宅を購入する際の物件選びや将来の相続問題など、個人的な相談にも応じています。
#chapter2
以前に勤務していた税理士事務所で、あるクライアントにした助言が、相談や支援の大切さを実感するきっかけになったといいます。
ある会社の経理担当者から、実家のお土産をいただいた際、離れて暮らすご両親に仕送りしていることを、初めて聞いた木下さん。「扶養控除を年末調整で申告してみたらいいですよ」とアドバイスすると「10万円も戻ってきました!」と喜んでもらえたそうです。
「その人の背景を聞くことで、気付くことがたくさんある。帳簿の点検だけでは決して気付けなかったこと」と実感しました。
「事業主の個人資産や相続について、どう考えているのかを聞いてこそ、会社経営に集中できる環境ができると思います。そこで事業主の方には、毎年必ず確定申告の時期に合わせて『将来、どんなライフプランを考えているのか』を確認。会社経営と事業主のライフプラン、トータルで相談に応じます」
木下さんは、各種の保険相談にも対応。「将来のリスクヘッジ、財政形成の活用法として提案しています。保険や相続などは、企業を永続発展させていく上で、欠かせないものですから」
相談中、会話の中から気付いた点も逃さずアドバイスします。「遠方に暮らすお孫さんの大学入学祝いに学費を贈ると話を聞いた際は『学費の贈与は贈与税で非課税扱いなので、税金はかかりませんよ』と伝えて、とても喜んでいただけました。会社の経営以外の話も聞くことで、色んな税金の特典など、その人にとってメリットのある提案ができます」
税務申告はものごとが終わってからの業務ですが、申告が終わればいいというのではなく、顧客の「節税」につながる最善のアドバイスを目指す木下さん。そのためには、事前の相談が大きくものを言うのです。
#chapter3
弁護士、司法書士、税理士、会計士、社会保険労務士といった、多彩な分野のプロが集まる勉強会に参加。税法や法律といった話題をクローズアップして、意見交換を行っています。
「弁護士から見た相続税の問題など、それぞれプロの考えが聞けたり、意見交換できるので、勉強になりますね。普段の仕事でも頼れる人脈として、お世話になっています」
弁護士、不動産鑑定士、特許事務所、司法書士らと連携して、クライアントの問題に取り組む機会も増えてきました。
事業主から、新しい家を購入したいという相談があった際は、信頼のおける不動産会社に連絡をとって依頼。こういった橋渡し的な役目もこなします。
「会社経営は相談が大切です。周囲に話せる人がいないときは、ぜひこちらに来てください」。木下さんは、どんな相談にも応じたいという志をいつも忘れることなく取り組んでいます。
(取材年月:2013年10月)
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木下隆一税理士事務所
中小企業向けに経営力強化を支援できることが認定された事務所。顧客層や単価の改善といった解決策から、一年間の運営予算を計画する経営計画の作成支援まで、税務プロの立場から売上アップにつながるようアドバイス
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