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色彩心理を活用し、ビジネスにおけるカラーマーケティングをサポート

色彩心理を活用した職場コミュニケーション円滑化のプロ

青柳彩子

青柳彩子 あおやぎあやこ
青柳彩子 あおやぎあやこ

#chapter1

カラーコミュニケーション研修をはじめ、パーソナルカラー診断やカラー監修を展開

 「私たちは色がついている全てのものからメッセージを受け取り、感情を動かされ、行動を起こしています。色をマーケティングに生かす方法はたくさんあるので、多くの人に知ってほしいですね」

 そう呼び掛けるのは、「coloRing office」代表でビジネスカラー戦略アドバイザーの青柳彩子さん。
 パーソナルカラー診断やビジネスシーンにおける色の取り入れ方、コーポレイトイメージや製品の色使いを提案するカラー監修など、幅広いメニューを展開しています。

 中でも、法人や各種団体から依頼が多いのが、色と人との関わりを体系化した「色彩心理」をもとにしたカラーコミュニケーション研修。心理テストを通じてその人が持つ性質を導き出し、営業や接客、組織づくりに生かします。
 「例えば、『情熱的な赤の性格が強い』『冷静沈着な青の性格が強い』という感じで、色から自分自身を知ることができます。知識を得れば、取引先や後輩など接する相手の、得意なこと、苦手なこと、といった特性を推し量れるようになり、アプローチの仕方や対応方法を工夫することができます」

 何気なく人が身につけている洋服や小物から、パーソナリティーを読み解けるのが特長だと言います。
 「過去に研修を実施したあるメーカーさまの営業所で、セールスレディが全国1位の結果を出されました。お客さまの車や持ち物の色、言動からタイプを予測して商品をおすすめしたところ、大口の契約が決まったとご報告くださいました。実践的な内容であることに加え、『楽しみながら学べる』と好評をいただいております」

#chapter2

似合う色だけでなく、商談などTPOに合わせたカラー戦略も提案

 青柳さんのクライアントは、事業者や教育現場、医療機関など多岐にわたります。
 「病院のご担当者さまは、物事を深く感じ取る感性に訴えるプログラムで職場を活性化させたいとのことでした。また、ある企業さまでは、新たなプロジェクトチームを組むにあたってメンバーがお互いのことを知るために、カラーコミュニケーションを活用したいというご要望をいただきました」

 人気メニューの一つであるパーソナルカラー診断では、肌や髪、瞳の色から、その人の魅力を高める色を分析。見た目の印象が良くなり好感度を上げる効果がありますが、自分が思っていたものとは異なることも。
 「『私を引き立ててくれるのはこれだったんだ』と驚かれることがあります。ある政治家の方のネクタイ選びをお手伝いした時は、ご自身がこれまで手に取ってきたものとは全く違う色合いでしたが、より風格が出て、その変化にご本人も大変喜ばれていました」

 他にも診断を受けた顧客からは、「顔色が明るくなったことで周りの反応も変わり、カラーの力を感じました」「自分に合う色を知って身だしなみの意識が高まると、仕事の質も高まりました」という声が届いているそう。

 さらに、シチュエーションに合わせたカラー戦略までアドバイスするのが青柳さん流。
 「似合うからといって、常に同じ色だけを使うわけではありません。ここぞという商談の時、親しみを込めたい時など、見た目で損をしないようにTPOに合わせてアレンジすることが重要です」

青柳彩子 あおやぎあやこ

#chapter3

言葉よりも伝わる色を味方にして、ビジネスや人生を豊かに

 「色が持つ意味を知ると、世界を見る目も変わる」と話す青柳さん。大学で受けた色彩検定の授業をきっかけに色に夢中になり、在学中に複数の資格も取得しました。
 その後、専門学校講師を経て2008年からカラーアドバイザーとして始動。ブランディングなどビジネスを視野に入れた取り組みで、個人事業主や企業から支持されてきました。

 今後は、海外のクライアントにもサービスを提供したいと意気込みます。
 「先日、外資系の日本支社からのオファーで、英語で研修を行いました。受講者は外国の方々でしたが、色は共通言語だということをあらためて実感しました。将来的には、海外にも目を向けていきたいと考えています」

 各業界でAI(人工知能)が普及する現代だからこそ、人と人とのやりとりに「色」を生かしてほしいと青柳さんは語ります。
 「技術が進歩しても人間同士のコミュニケーションはゼロにはなりません。むしろ『人とうまくやっていく』ことがとても大切になってきました。色彩心理を通じて自己と他者への理解を深めることにつながれば、うれしいですね」

 原点にある「色の可能性を伝えたい」という思いを胸に、青柳さんは活動を続けます。
 「色にはメッセージがあるということがまだまだ知られていないので、少しずつでも認知を広げていきたいと思っています。色は、目の前にあふれていて誰でも使えるのでとても便利。ビジネスに生かせるだけでなく、人生を豊かにします。言葉よりも伝わる色を味方にしてみませんか」

(取材年月:2023年8月)

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色彩心理を活用した職場コミュニケーション円滑化のプロ

青柳彩子プロ

ビジネスカラー戦略アドバイザー

coloRing office

色と人との関わり「色彩心理」をもとにした、カラーコミュニケーション研修を実施。色が持つ意味や特性から、接客や営業への生かし方、職場コミュニケーションを円滑にするヒントなどを企業や組織へ伝えます。

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