教員経験を生かして、子どもの学び直しと自立を支えるプロ
橋本英敏
Mybestpro Interview
教員経験を生かして、子どもの学び直しと自立を支えるプロ
橋本英敏
#chapter1
「学校の授業についていけない。家でもなかなか勉強しない。そんな子どもの姿に、どう接すればよいのか悩む保護者も少なくありません。大切なのは、何が分からないのか、なぜ勉強が進まないのかを見極め、そこからどう導いていくかを考えることです」
こう話すのは、元小学校教師が伴走する補習塾「二人三脚」の代表・橋本英敏さん。2026年9月に京都市北区で開塾し、現在6人の小中学生に学び直しの場を提供しています。
「16年間の教員生活では、学力差のあるクラスを受け持つことが多かったんです。学習に困っている子どもたちをなんとか引き上げようと授業をするのですが、クラス全体の授業の進行を止めるわけにはいきません。放課後に補習をしても、限界があります。一つ一つの単元は関連しているので、一度つまずけば、次の授業でもつまずいてしまう。なんとかしてあげたいけれど、できない。その葛藤が数年続きました」
橋本さんが意識しているのは、子ども自身が決め、行動し、その結果を分析して次の行動につなげるステップを踏めるようにすること。この繰り返しを通して、自分の得意や不得意、性格を理解し、自分で考えて行動する力を育てます。
「『こうしなさい』と言われて反発する子どもも、自分で考えて決めたことなら、素直に行動します。その結果が良ければ自信になりますし、うまくいかなければ、その理由を考えて次の行動を起こすことができます。子どもたちの『自己決定』をとても大事にしています」
#chapter2
教員時代は高学年を受け持つことが多かった橋本さん。どの学習がどこにつながるのかを熟知しているため、つまずいている子どもに必要な学習をピンポイントで提供できるのが強みです。
初回は保護者と子ども双方の要望を聞き、課題を与えて理解度を確認します。その上で、一人一人に合った学習プランを考えます。例えば、約数・倍数でつまずいている子どもには、九九の復習から始め、計算のスピードが上がるよう指導します。なぜその答えになるのかを丁寧に説明し、理解が不十分なところがあれば、その都度、必要な単元にさかのぼって学び直せるようサポートします。
「今日、明日、明後日というように、同じ問題を何度も解いてもらいます。理解できたら、少しずつ違うパターンの問題に取り組み、最終的には応用問題にも取り組めるようにしていきます。基礎が十分できていないのに応用問題に広げると、苦手意識が大きくなってしまいますから。『少しずつ、少しずつ』のスモールステップが大事なんです」
学校の授業についていけるようになることを目指し、学校の教科書のほか、自作の補習用プリントを活用。プリントはすでに700枚を超えるといいます。
「単元ごとに分かれ、教科書の流れに沿った問題から、つまずきを補う基礎問題、複数の単元にまたがる応用問題まで、さまざまなパターンを用意しています。レイアウトがポップなものもあれば、問題がびっしり詰まったものもあります。子どもたちが自分で学習したいプリントを印刷できるよう、ここにプリンターを置いています」
#chapter3
塾名の「二人三脚」には、子どもだけでなく、保護者の悩みにも寄り添いたいという橋本さんの思いが込められています。
「まずは、子どもの学習状況をしっかりと把握しましょう。宿題に取り組んでいるか、文字を丁寧に書いているかを見ることも、学習状況を知る手がかりになります。小学4年生ぐらいまでなら、計算の答えを見れば、おおよその理解度は分かります。普段の学習をそばで見守ることが難しい場合は、持ち帰ったテストを見てみてください。家庭だけで悩まず、担任や学年主任、通っている塾の講師などに相談することも大切です」
家で勉強しない子どもに対しては、なぜ勉強しないのかを分析し、まずは塾での学習を習慣化させる橋本さん。宿題のやり方を見直すことから始め、少しずつ家庭学習へとつなげていきます。その際には保護者に子どもへの具体的な声掛けの仕方も伝えます。
「日々の学習がうまくいかないと、子どもは達成感を得られず、心の余裕がなくなってしまいます。塾でも家でも褒められれば、子どもの喜びは倍になります。そうやって少しずつ自信をつけて、自分で考え、行動できるようになってほしいんです」
子どもたちに願うのは、学力を伸ばすことだけではありません。人の気持ちを考え、時には相手のために厳しい言葉も掛けられる、優しい人になってほしいといいます。
「優しい人は、たくさんの人から頼られて、自分自身の幸福度も上がると思います。いろいろなことを学び、優しい人になって、幸せな道を歩んでほしい。そのために、子どもたちの未来をつくる手助けをしていきたいと思っています」
(取材年月:2026年10月)
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教員経験を生かして、子どもの学び直しと自立を支えるプロ
橋本英敏プロ
塾講師
元小学校教師が伴走する補習塾「二人三脚」
16年間の教員生活で得た知識や経験を基に、子どものつまずきを見極め、一人一人に合った学習プランを実践。子どもが自ら考え、行動し、結果を分析して次の行動につなげる学習法で、学び直しをサポートします。
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