大規模工事から個人宅まで、「迅速かつ丁寧な仕事」。途切れない依頼が信頼の証（3/3）

自動車専用道路や新幹線架設などの大規模工事も支える

　自動車専用道路や新幹線架設工事などの大規模工事については、「土地が決まれば測量会社が入ります。私たちが入るのはその後。原生林の場合も植林地の場合もありますが、とにかく山あり谷あり。どうやって機械を入れるのか、みたいな状態から伐採工事が始まります」と大住さん。あらかじめ測量も行われていますが、伐採することでより山の形がきれいに把握できるため、伐採の時点でできる限り山の形を維持する必要があり、慎重な仕事が求められます。「道路や鉄道工事はよく、地図に載る仕事として、作業をする人たちは誇りを持っています。私たちは準備工として、本工事を円滑にする仕事をする、というプライドを持っています」。計画通りに工事を始められるよう、「任せてください」という気持ちで常に工事に臨んでいるそうです。

　そんな大住緑栄は、大住さんのお父さんが始めて30年です。「当初は5人で始めて、東バイパスの街路樹管理などが中心でした。一年に一人ずつ社員が増えて今の形になりましたね」と話すのは、父親の幸規さんです。幸規さんの実家が山都町でお茶園を営んでいることから、大住緑栄は、大きくなりすぎたお茶の木を低く伐採し「若返らせる」仕事も得意としています。「機械で時間をかけずに茶畑を整備できます。意外とご依頼が多いんですよ」と大住さん。道路や鉄道架設の準備工事も、個人宅や畑などの依頼も、「便利になった、良かった」という言葉を聞いた時の達成感が喜びだと話してくれました。
　
（取材年月：2020年3月）

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⇒社員15名とトラックや機械も自社保有し、迅速に作業できる強み